
Atriumの右上、立ち上がったエッジの一番端には、料理をテーブルに出す前の最後の仕上げともいえる2つのコントロールがあります。
lowcut #
5つのボイスの出力には、緩やかに変化するハイパス・フィルター(6dB)が適用されます。spectreにはこのフィルターを通過した後の信号が入力されるため、spectreの出力自体はlowcutの影響を受けません。
lowcutキーを押すとカットオフ周波数が上がり、ボイスの低域成分が徐々に取り除かれていきます。
文字で読むだけだと地味に聞こえるかもしれませんが、この中間段のフィルターによって、これがなければ実現するのが難しかった新しいサウンド・デザインの可能性が広がります。
lowcutを最大にして、waveのノイズ・ジェネレーターから空間的に広がるハイハットを作ってみましょう!あるいは、低い周波数でspectreのフィードバック・ループを作り、lowcutを中程度に設定してformの刺激的な質感を少し加えてみるのも効果的です。
もちろん、lowcutはストリングスのようなポリフォニック・パッドにも定番の効果を発揮します。スタジオでAtriumのサウンドがミックスの中で大きすぎると感じたら、この設定を少し上げてみてください。
volume #
volumeについてはほとんど説明不要ですが、欠かすことのできない重要なコントロールなので触れておきましょう。時計回りに回すと、音色を変化させることなくAtriumの出力レベルが大きくなります。ただし、このコントロールにもいくつかのちょっとした仕掛けがあります。
まず、このコントロールの固定されたノブ位置はパッチには保存されません。常に楽器全体のメイン出力レベルを直接コントロールするため、パッチを切り替えたときに音量が突然大きく変化することを防げます。
一方で、volumeはマッピング先として使用できます!ここでは少し注意が必要です。同じマッピング強度でも、ノブの位置によって効果の現れ方が異なります。とはいえ、spectreによる処理の後にサウンドをシェイピングできる、面白い方法でもあります。
lfoをvolumeにマッピングすればクラシックなトレモロを作れます。また、発振するようなspectreパッチにcontourを適用すれば、再びアーティキュレーションを加えてフィードバックを断続的に変化させることもできます。