クリエイティブな音楽機材の
メディアサイト
発売以来ヒットを続けている、Empress EffectsのZOIA。ZOIAは”モジュラー・ペダル・システム”であり、ZOIA内部でモジュールを自由に配置、パッチングすることでZOIAは様々な風景を見せます。エフェクトペダルであり、ユーティリティツールであり、モジュラーシンセサイザーであり、オリジナルのインストゥルメントでもあるのです。
ZOIAのチュートリアル記事のシリーズでは、モジュールを組み合わせて1からディレイを設計、更にテープエコーの再現や、シンプルなシーケンサーを構築する方法を紹介してきました。既にZOIAで遊んでいる方だけでなく、まだよくわからないという方も興味を持ってもらえる内容だと思います!ぜひ一度御覧ください★Empress Effects ZOIAのモジュールからディレイを作ってみよう!【スタンダード・ディレイ編】 https://umbrella-company.jp/contents/empress-effects-zoia-patches-01/
★Empress Effects ZOIAのモジュールからディレイを作ってみよう!【テープディレイ編】 https://umbrella-company.jp/contents/empress-effects-zoia-patches-02/ ★Empress Effects ZOIA シーケンサーで遊んでみよう! https://umbrella-company.jp/contents/zoia-sequencer/ ★Empress Effects ZOIA ユーザーコミュニティからパッチをダウンロードしてみよう! https://umbrella-company.jp/contents/empress-effects-zoia-patches3/今回のチュートリアル記事では、ZOIAでシマーリバーブをつくってみます。ZOIAにはEmpress Effectsがデザインした高品質なエフェクトモジュールが20種類以上搭載されており、リバーブも目が醒めるようなハイクオリティなエフェクトが数種類搭載されているのですが、”シマーリバーブ”モジュールはありません。しかしご安心を!ZOIAのモジュールを組み合わせればシマーリバーブも簡単に再現ができます。従来のマルチエフェクターではあらかじめ用意されたパラメーターを変更するのみでしたが、ZOIAでは自在な組み合わせとパッチングで自分好みのエフェクトを1からデザインができるのです!
シマーリバーブは教会のパイプオルガンのような、荘厳な雰囲気を演出する人気のリバーブです。その印象的なトーンの秘密は、リバーブにピッチシフトさせたオクターブ音をブレンドすること。
・まずは楽器からZOIAへの入力とZOIAからの出力を作ります。 Interface module → Audio Input Interface module → Audio Output このときgain controlをONにしておくと、ZOIA全体のボリュームをAudio Outputモジュールで調整ができて便利です。 ・effects module → リバーブエフェクトモジュールを置きます。 リバーブの種類はお好みで大丈夫です。動画ではhall reverbを使っています。 ・原音をピッチシフトさせるため、audio module → pitch shifterを置きます。 ・原音、リバーブ、ピッチシフトさせたトーンをパラレルで混ぜてシマーリバーブのトーンを作ります。 audio module→audio mixerを置き、audio mixerのチャンネルは3に設定します。 ・audio mixer モジュールにドライ音、リバーブトーン、リバーブの後ピッチシフトさせたトーンの3つをそれぞれ入力します。 audio mixerモジュールで3つのバランスを調整できるので、リバーブモジュール自体からはリバーブトーンのみが出力されるように設定します。リバーブエフェクトのmixを100%にすると、原音をカットできます。 ・audio mixerに入力した3つのシグナルは、audio mixerでそれぞれボリュームを調整できます。 ・pitch shifterモジュールの設定で、ピッチシフトさせる音程を変更できます。一般的なシマーリバーブでは-1か+1オクターブでシフトさせています。-12だと-1オクターブ、+12だと+1オクターブでピッチシフトします。 ・これだけでもシマーリバーブですが、もう少し調整してやります。ピッチシフトさせたトーンが、リバーブに対して馴染みがあまり良くないので、effect moduleのtone controlモジュールを使って、ピッチシフトが馴染みが良くなるようイコライジングをしてやります。 一般的なシマーリバーブのエフェクトでは、リバーブに対して溶け込むようにピッチシフトさせた音はイコライジングされています。ピッチシフトが-1オクターブなら低域を、+1オクターブなら高域をかなりバッサリ切ってやると、ピッチシフトさせた音がリバーブにより馴染みがよくなります。これでシマーリバーブを作ることができました!
思いつくままにモジュールを配置して自由にパッチングをしてやれば、このようにオリジナルのエフェクトを作ることができるのがZOIAの面白いところです。 ぜひZOIAで貴方だけのオリジナル・インストゥルメントを製作してみて下さい!
Empress Effects ZOIAは「モジュラー・ペダル・システム」です。 ZOIAでできることをシンプルに3つあげると、以下のようになります。 1、マルチ・エフェクター 2、モジュラー・シンセサイザー 3、自分だけのエフェクターやインストゥルメンツを「デザイン」1、マルチ・エフェクター
ZOIAにはEmpress Effectsの高品位なサウンドとファンクションが再現された多数の完成されたエフェクターが内蔵されています。歪みからEQ、モジュレーション、リバーブ、ディレイ、キャビネットシミュレーターまで、ほぼ全てのエフェクタータイプが揃っています。2、モジュラーシンセサイザー
モジュラーシンセサイザーで一般的に使用されるほぼすべてのモジュールタイプが用意されています。ボタングリッド上に配置された、モジュール・パラメーターをパッチ接続していくことで、本格的なモジュラーシンセサイザーを演奏できます。シーケンスによるトラックを制作し、エフェクトをかけたギタープレイをミックスすることも可能です。エンベロープフィルターやピッチデテクターなどの解析モジュールも利用できます。3、エフェクターや楽器そのものをデザイン
エフェクターを構成しているモジュールを組み合わせて、自分だけのエフェクターをデザインすることも可能です。例えばLFOモジュールでVCAモジュールをコントロールして周期的な音量変化を作り出すことでトレモロが完成します。同様にリズムマシン、シーケンサー、ルーパーなどあらゆる要素を複合したマルチ・インストゥルメントを設計することも可能です。また、これらのモジュールやエフェクトは、ファームウェアの更新によって増えていきます。 さらに既に賑わっているZOIAのユーザーコミュニティによって、ユーザーが開発したパッチが多くシェアされているので、自分でモジュールを組み合わせてデザインしなくても、インターネットからダウンロードしたパッチを読み込ませるだけで、無限のサウンドスケープを入手することができます。
https://patchstorage.com/platform/ZOIA/