Empress Effects ZOIAのモジュールからディレイを作ってみよう!【スタンダード・ディレイ編】
04/26

Empress Effectsのモジュラー・ペダル・システム “ZOIA“には、すでに高品位な完成されたエフェクターが内蔵されています。これらの多数のエフェクターを並べたり、ユーザーコミュニティでシェアされている無限のパッチをダウンロードするだけでも十二分に楽しめますが、ZOIAでは自分のアイデアでエフェクター自体を設計することも可能です!エフェクターを構成している各モジュールをパッチ接続することで、自分の思い描くエフェクターをデザインできるのです。
このコーナーでは、ZOIAの豊富なモジュールから、自分だけのエフェクターをデザインする方法を解説していきます。
今回はZOIAのモジュールからスタンダードな「ディレイ・エフェクト」を作ってみましょう!
以下の動画でご覧ください!
|スタンダード・ディレイのレシピ
Interface Mod → audio input を置く
Interface Mod → audio output を置く
audio Mod → delay line を置く
audio inputからdelay lineのaudio inに接続する
delay lineのaudio outからaudio outputに接続する
delay lineのdelay timeを500msあたりに調整
次に、原音とディレイ音のミックスバランス機能を作ります。
まず、delay lineのaudio outとaudio outputの接続を解除します。
audio Mod → audio balance を置く
audio inputからaudio balanceのaudio in1に入力する
delay lineのaudio outからaudio balanceのaudio in2に入力する
audio balanceのaudio outとaudio outputを接続
弾いてみると原音が鳴り、続いて同じ音量でディレイ音が出ます。
audio balanceのmixで原音とディレイ音のバランスを変えられます。
リピート回数を増やすにはdelay lineのaudio outの出力をdelay lineのaudio inに戻してフィードバック経路を作ります。
delay lineのaudio outとdelay lineのaudio inを一緒に押すと送り出すレベルの調整ができます。
-10dBくらいに設定するとリピート音がだんだん減衰し、ディレイっぽくなります。
ディレイタイムと、ミックスバランスと、フィードバック調整が機能しています。
これで標準的なディレイ・エフェクターの原型が完成しました。
次回はディレイに”色”を付けてみます。
ZOIAの本当の面白さはこれからです。お楽しみに!
|ZOIAとは?
Empress Effects ZOIAは「モジュラー・ペダル・システム」です。
ZOIAでできることをシンプルに3つあげると、以下のようになります。1、マルチ・エフェクター
2、モジュラー・シンセサイザー
3、自分だけのエフェクターやインストゥルメンツを「デザイン」
1、マルチ・エフェクター
ZOIAにはEmpress Effectsの高品位なサウンドとファンクションが再現された多数の完成されたエフェクターが内蔵されています。歪みからEQ、モジュレーション、リバーブ、ディレイ、キャビネットシミュレーターまで、ほぼ全てのエフェクタータイプが揃っています。
2、モジュラーシンセサイザーモジュラーシンセサイザーで一般的に使用されるほぼすべてのモジュールタイプが用意されています。ボタングリッド上に配置された、モジュール・パラメーターをパッチ接続していくことで、本格的なモジュラーシンセサイザーを演奏できます。シーケンスによるトラックを制作し、エフェクトをかけたギタープレイをミックスすることも可能です。エンベロープフィルターやピッチデテクターなどの解析モジュールも利用できます。
3、エフェクターや楽器そのものをデザインエフェクターを構成しているモジュールを組み合わせて、自分だけのエフェクターをデザインすることも可能です。例えばLFOモジュールでVCAモジュールをコントロールして周期的な音量変化を作り出すことでトレモロが完成します。同様にリズムマシン、シーケンサー、ルーパーなどあらゆる要素を複合したマルチ・インストゥルメントを設計することも可能です。
また、これらのモジュールやエフェクトは、ファームウェアの更新によって増えていきます。
さらに既に賑わっているZOIAのユーザーコミュニティによって、ユーザーが開発したパッチが多くシェアされているので、自分でモジュールを組み合わせてデザインしなくても、インターネットからダウンロードしたパッチを読み込ませるだけで、無限のサウンドスケープを入手することができます。
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