国内でもますますユーザーが増えてきているVPRアライアンス/API500モジュールですが、最近では各レコーディング系雑誌での500モジュールの特集が盛んです。録音やセッションごとにモジュールの組み合わせを変えたり、メーカーの垣根を越えてモジュールを組み合わせられる点など、楽しみや利点がたくさんあります。また自宅スタジオやプライベートスタジオではランチボックスなどの電源に収納すればコンパクトに設置でき、さらに外のスタジオにも気軽に持っていけるので、それも導入が増えている理由のようです。
今回PROSOUNDさんではGRACE designのm501を取り上げていただきました。
「原音忠実ながら聴きやすい上品なサウンド」ということでトランスレスの回路の利点などについても触れられていて読み応えのあるレビューになっています。「ジャズボーカル、特に女性ボーカルに合いそう」、とのことでm501の色付けのないサウンドに注目していただきました。
確かにAPI500系のモジュールには個性的なビンテージ系サウンドを重視した製品が多く、トランスレス設計のクリーンなマイクアンプはあまり選択肢がありません。他のコンプやEQなどのモジュールでカラーをつけるのであれば、ヘッドアンプではマイクのサウンドを余すことなくクリーンにキャプチャーできるGRACE m501のようなモジュールが良いのではないでしょうか。m501の空気感までしっかり含んで収録できるサウンドはアコースティックギターなどの生楽器にもとてもお勧めできます。どうぞお試しください。
また同じく色付けの少ない、とてもクリーンでナチュラルなコンプレッサー
GRACE design m502もAPIモジュールの中では異色の製品です。
PROSOUND 2014年2月号には他にもPhoenix AudioのDRS-1RやRupert Neve designsのPortico 511、Aphex A PRE 500、J PRE 500、RADIAL Power Pre 500などのサウンドレビューが掲載されていますので必見です!ぜひ書店にてお買い求めください。