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世界に誇るトップベーシスト 櫻井哲夫 、Umbrella Company / Fusion Blender デュアルブレンダー 導入レポート


エフェクターを使用するベーシストにとって、ブレンダーは欠かせないツールですが、音質を一切失うことなく、原音とエフェクト音を帯域別にブレンドできるツールとして「Fusion Blender」は多くのベースプレーヤーに採用されています。

国内外で精力的に活躍するベーシストの櫻井哲夫様に、Umbrella-Companyのデュアル・ブレンダー「Fusion Blender」をご愛用いただいております!

今回、櫻井様にFusion Blenderを選ばれた理由や、実際に使い込んでみてのインプレッションについてお伺いすることができました。また最新のペダルボードの写真も本記事用にいただきました。Empress CompressorBuffer+ Stereo、ブレンダーとしてUmbrella-Company Fusion Blenderが組み込まれています。

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ベーシスト櫻井哲夫氏のペダルボード2018。Fusion Blenderがサウンドのコアを支えています。

 

以下、櫻井哲夫様より、各製品についてコメントいただきました。

★Fusion Blenderについて(櫻井哲夫様コメント)

「ベーシストにとって、エフェクターを使う時に問題となる大きな要素として、エフェクト効果は出ても、生音のベースの周波数がなくなってしまうということがよくあります。曲の中で、エフェクターを使用している時にベースが消えてしまう印象になるのです。このFusion Blenderは、まさにその問題を解決するために工夫されたエフェクターですね。同じコンセプトのものを以前使用したことがありますが、こちらはエフェクトの周波数を設定できるチャンネルを2つ組み合わせられる独特なものです。まず印象に残ったのは、生音をブレンドした時の、生音の音痩せがほとんど気にならないこと。音質が非常に良いです。そして、組み合わせのバリエーションがユニークでした。」

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「色々試したくなりますが、エフェクターごとにこのブレンダーでセッティングしていくと、ブレンダーの数をどんどん増しやしたくなるのが、悩むところです。SOLO chAを生音、SOLO chBをChorus & Reverbにしてみました。chAは、LPF側にしてハイを少しカット。chBは、HPF側にしてローを少しカットして、低音にエフェクト成分が干渉しないようにして、原音の感じを損なわず、中域からハイの成分にエフェクトがかかるようにしました。エフェクトのオン、オフの切り替えで、低域のブレが全くなく、エフェクター成分はしっかりオンオフされるようになりましたとても聞きやすくまとまった気がしています。」 「欲を言えば、HPF, LPFと、FILTERに関して、周波数の数字を確認できると、より緻密に設定できると思いました。また、LEVELのバランスの決め方が、微妙に分かりづらいです。エフェクトのLEVELが0の時、トゥルーバイパスの原音が100%ではないようなので、基準が曖昧になってしまうと思いました。」

Fusion Blender技術解説(by 弊社技術部)

「 櫻井様のセッティングのポイント!とても効果的なご使用例ですので設計者目線でもお伝えしたい事をまとめてみました。 今回のセッティングでは、バイパスと切り替えても音の重心が変わらずにエフェクトを使用できるようにというハイエンドな音質改善を狙ったケースです。センド/リターンにプラグを挿さない場合は原音がルーティングされるようになっています。chAはそれを利用し原音をブレンドしています。今回の組み合わせだとエフェクト側で原音も混ぜているので、LPFで干渉しないように周波数帯域をトリミングしています。chBは原音も含むエフェクト音で、HPFで中高域だけ抜き出してブレンドしています。結果、しっかりとしたエフェクトを得つつも音の低域を保った狙い通りのサウンドを得ています。 ベースにコーラスやリバーブなどの空間系のエフェクトで幻想的なイメージのサウンドを狙うと低域成分が重なりごちゃっとしてしてしまい「モニターしづらい → 音程がとりにくい、演奏しづらい」といった事もあると思います、それは自分だけでなく一緒に演奏するバンドメンバーも同じ様に感じているはずです。今回の櫻井様のセッティングのように周波数帯域をトリミングしてからブレンドすることによって演奏しやすい音、聴きやすい音を作る事ができます。演奏しやすければ演奏自体にも反映され芸術性もよりいっそう高められる。それは同時にオーディエンスに最高の音を届ける事につながると考えます。Fusion Blenderはこのような積極的なブレンドが可能ですので、ぜひお試しください!」

 

また、ツマミ位置vsレベル、そしてツマミ位置vs周波数の関係表す参考の図を用意しました。 すぐに製品に反映させることはできませんが、イメージしやすくなるのであれば参考にしていただければ嬉しいです。

LEVELは -∞(無音) から +6dB まで可変できます。0dB = ユニティーレベルは時計でいう2:00の向きです。 FILTERは、カットオフ周波数を可変します。60Hz から 20kHz までの連続可変となっています。 LPFポジションではカットオフ周波数より低い信号成分を抽出します。左に回し切ると0.3Hz~60Hz ボンボンという感じの低域成分だけとなります。真ん中 12:00 の向きでは 0.3Hz~440Hz 中高域を取り出すことができます。右に回し切りの位置で 0.3Hz~20kHz のフルレンジ設定になります。 HPFはカットオフ周波数より高いシグナルを抽出します、左に回し切った位置で 60Hz~30kHz を通過させることができます。ツマミ位置が右いっぱいだと20kHz~30kHzとなりシャリシャリ、シャカシャカした成分だけとなります。 フィルターを使いたくない、フルレンジでブレンドしたい場合は、LPFポジションで右に回し切りの位置にする事で、通過できる周波数帯域は 0.3Hz~20kHz となり、可聴帯域を全てカバーしたフルレンジのシグナルとしてお使いいただけます。 HPFで左に回し切った位置、この設定も帯域が広くなる設定ですが 60Hz~30kHz ですので少しですがローエンドが削れてしまいます。 『フルレンジの設定はLPFで右に回し切り』と覚えていただくとサウンドメイクに役立てていただけると思います。

 

★Buffer+ Stereoについて(櫻井哲夫様コメント)

「いろいろなバリエーションに対応できる機能豊かなステレオ対応のラインセレクター(+バッファー)です。こちらも、第一印象は、音質の良さです。コンプ(Empress Compressor)もそうですが、Empressのエフェクターは、ベースの原音が劣化しない印象です。これは、最も大切なところだと思います。今回のセッティングでは、モノ仕様なので、MODE 1で設定中です。ループ回路のオンオフスイッチが欲しいと思いました。」

 

★Compressorについて(櫻井哲夫様コメント)

ベース,エフェクター,コンプレッサー,櫻井哲夫,機材,Empress Effects,Compressor,音質,コメント,評価「多くのベーシストにとって、コンプは必需品。自分のタッチのバランスや、楽器の特性を安定させる為に、それぞれの個性に合ったものを選ぶことが大切です。僕は、多弦ベースやフレットレスを多用するので、ローもハイもトーンも整えたいのでいろいろなコンプを使用していますが、この製品は良かったです。レコーディング・スタジオで使用するような安定感が良いです!」

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★櫻井哲夫様 オフィシャルHPはこちら http://www.tetsuosakurai.com

★ 製品リンク ■ Umbrella Company / Fusion Blender http://umbrella-company.jp/umbrella-company_fusion-blender.html ■ Empress Effects / Buffer+ Stereo http://umbrella-company.jp/empress-effects-buffer+stereo.html ■ Empress Effects / Compressor http://umbrella-company.jp/empress-effects-compressor.html

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