MorningstarのMIDIコントローラー、MCシリーズにv3.9ファームウェアがリリース!新機能を解説します。
先鋭的なファンクションをシンプルに実現し、MIDIコントロールをかつて無いほどの自由度で制御できるのが、MorningstarのMCシリーズコントローラーです。すべての設定を機能的なエディターで行えるので、MIDIビギナーでも直感的にプリセットを組むことが可能。MIDIを導入するなら現代のファーストチョイスと言えるでしょう!
MCシリーズはファームウェアの更新が精力的に行われており、アップデートすることで機能の追加やバグフィックスができます。特にファンクションの追加はかなりユーザー目線で行われている印象で、コミュニティからの意見を元にどんどん便利な機能が追加されています!この度v3.9アップデートが発表され、多くの新機能が追加されました。こちらの記事では新しい機能とその使い方を解説いたします。
★ファームウェアのアップデート方法、最新アップデートファイルの入手先、Morningstar MCシリーズ過去のファームウェア情報については
こちら。
MCシリーズアップデート
新しく追加/アップデートされたメッセージタイプ
今回のアップデートでは多くの新しいメッセージタイプが追加されています。
・PC/CC Scrollに
wrap-aroundのオプションが追加されました。また固定したmin/maxの値でとどまることも可能です。
・Fractal AxeFX3とFM3用メッセージの統合
・Looper Modeは個別のスイッチへ割り当てられるようになりました。
・Waveform Generatorに
Random Waveform(ランダム波形)を追加。波形を反転するオプションも追加しました。
・scroll counter valueのマネジメント、MIDIクロックBPMの制御、全体のpreset toggle状態のクリア、個別のMIDI出力の無効化などのユーティリティメッセージを追加。
・エクスプレッションペダルに関するMIDIメッセージの更新。
-波形とシーケンサーにタイマーを追加し、エクスプレッションペダルで操作する際のスピードを制御可能に。
-CCメッセージタイプをカスタムして、
CCへのレスポンス波形を調整可能に。
-Pitch Bend, PC Heel Down, PC Toe Downメッセージタイプを追加。
プリセット機能の更新
MIDIメッセージのプリセット関連でアップデートが行われました。
・プリセットを全体のトグルグループへ割り当て可能に。違うバンクの複数のプリセット間でもpreset toggleの状態を同期させることができます。
・これまでMC8でのみMIDIクロックBPMを表示できましたが、MC3とMC6MKIIでも表示できるようになりました。
%BPをpreset nameに設定することで、BPMを表示します。
・Shift機能を追加し、一つのプリセットでより深い階層で操作が可能に。
コントローラー機能の更新
コントローラー自身の機能もアップデートされました。
・
MIDI Message Coverterを追加。入力されるPC, CC, Noteメッセージを受けて、違うメッセージ、値、チャンネルを送信できます。
・最後に使っていたバンクを起動時に読み込むオプションの追加。
・Data dump機能で、他のデバイス間でデータをロード可能に。
エディターアップデート
コントローラー本体のアップデートに加えて、エディターの機能も更新を行いました。
Chrome Web App
WebエディターをGoogle ChromeのChrome Web Appとしてインストールが可能になり、オフラインで使用ができるようになりました。このAppは新しいアップデートがリリースされるたび、自動でアップデートをチェックします。
コントローラー設定のバックアップ
MCシリーズコントローラーの設定をファイルにバックアップし、エディターから復帰できるようになりました。
Activity Monitor
Activity Monitorはプリセットを使用したときのすべてのメッセージ内容を表示し、トラブルシューティングに最適です。それぞれのアクティビティをクリックすることで、メッセージの詳細を表示します。
SysExメッセージの製作
SysExメッセージを送信するプリセットの設定に苦労することはもう有りません!エディターに直接SysEx stringをペーストしてプリセットに適用すれば、プリセットメッセージがSysExメッセージを送信するよう自動的にアップデートされます。
新しいBackup Data Manager
Controller Backupのタブの下にある
Backup Data Managerで、コントローラーにロードする前にバックアップデータを管理できるようになりました。アップロードするバンクを指定や順番を変えたり、バンク内のプリセットの順番変更も、データをアップロードする前に行えます。
新しいプリセットテンプレートのためのユーティリティ
Morningstarにははじめて?よく使われるプリセットのテンプレートを用意しました。増加するPCメッセージや2つの状態をトグルするメッセージなど、使用頻度が高いメッセージが登録されています。
新しいユーティリティファンクション
MIDIデバイスの特定の機能を制御するためにMSBやLSDの計算が必要?エディターのMSB LSC Calculatorを使って簡単に計算できるようになりました。14bitのなんばーを入れればMSBとLSBバリューを計算します。
Morningstarは今後もアップデートが続けられ更に進化していく予定です。引き続きご期待ください!