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シンガポール発のMorningstarは実用的なMIDIコントローラーやスイッチャーをラインナップするブランドです。強力で縦横無尽なコントロールを提供し、現代のペダルボードでは身近になったMIDIを最も簡単に導入することができます。未知の方には複雑かつわかりにくいイメージがあったMIDI関連のコントロールですが、Morningstarのコントローラーは史上最もわかりやすい設定方法で、どんな方でもMIDIの恩恵を最大限受けられると断言できます。緻密に設計されたWebエディターでスムーズにMIDIメッセージやプリセットの設定が可能なのは特筆すべき点です。他にも驚くほど多機能ながらコンパクトなサイズ、プロダクトとしての完成度、ファームウェアが継続的にアップデートされ機能が追加されているのもグッド。MIDIコントローラーを選ぶなら間違いなくファーストチョイスとなるはずです。
今回はそんなMorningstarのコントローラーを今や定番と言えるマルチエフェクトLine 6 HX STOMPと組み合わせて、便利に使用するヒントを解説していきます。HX STOMPはかなり多くのファンクションを搭載しており、その大半をMIDIでコントロールすることができます。MCシリーズのMIDIコントローラーを導入することで、HX STOMPの機能を最大限拡張し、新たなパフォーマンスを可能にするコントロール性を手に入れることができます。
1. プリセット切り替え
まずは最も基本的なプリセット切り替えから。HX STOMPのプリセットはPC(プログラムチェンジナンバー)で切り替えることができます。PC#0でHX STOMPのバンク01, プリセットAが呼び出されます。その後はPC#1でバンク01,プリセットB、PC#2はバンク01, プリセットC, PC#4でバンク02のプリセットA...というように対応します。 Morningstarのコントローラー側で設定するフットスイッチのプリセットを選択し、呼び出したいプリセットに対応したPCを割り当てるだけでOKです。2. スナップショットの切り替え
HX STOMPの各プリセット毎に3つまで設定できるスナップショットもMIDIで切り替えが可能です。CC(コントロールチェンジ)#69、Value 0-2でスナップショットの1-3に対応します。Morningstar コントローラーでCC #69、使用したいスナップショットに合わせてValueを0-2で設定します。ちなみにHX STOMPは各プリセットやスナップショットに対応するMIDIメッセージが、プリセット選択画面に詳細に表示されるようになっています。対応するメッセージをマニュアルでいちいち探さなくて良い、親切仕様!コントローラー側でメッセージを設定する前に、HX STOMP側で切り替えたいプリセットやスナップショットを一度選択して、設定すべきMIDIメッセージを確認するとよいでしょう。
3. バンク切り替え
今回の例として使用しているMorningstar MC6 MKIIにはフットスイッチが6つ搭載されています。現在スナップショット切り替えでA,B,C、プリセット切り替えでD,E,Fを使っているためフットスイッチに空きがありません。なのでMorningstarのバンクを切り替えて、HX STOMPの別のバンクプリセットを呼び出すようにします。 Morningstarは一つのフットスイッチに対して同時に16までのメッセージをプリセット可能です。そして複数割り当てたメッセージはフットスイッチのアクション別に呼び出せます。Morningstarコントローラーのバンク切り替えはデフォルトでスイッチ同時押しに割り当てられていますが、これは自由にプリセットへ割り当てが可能です。個人的に同時押しより2度押しのほうが慣れているので、スイッチDとFを素早く2度押してバンクが切り替わるように。これでHX STOMPのバンク02以降のA,B,Cプリセットを呼び出せるようになりました! またCustom Bank Sequence機能を使えば、バンクを自由に並び替えたりバンク数を制限もできます。Morningstarは30バンクまで使用可能ですがこれは通常使うなら多すぎると思うので、使いやすい数にバンク数を減らすのがオススメです。
4. ブロック毎バイパス切り替え HX STOMPのプリセット内に並べたブロックも、MIDI CCでオンオフを切り替えられます。HX STOMPのMIDI LEARN機能を使って、それぞれのブロックにCCナンバーを割り当てます。このときValueが62-127でブロックがオン、0-63でオフです。
ここでMorningstarの"Toggle MODE"を使うと、一つのMIDIプリセット内で2つのメッセージを切り替えられるようになります。一つのMIDIプリセット内にブロックのオンとオフ、2つのメッセージを設定し、それぞれToggle Posで1と2を割り当てます。Toggle Mode Onにすると、2つのメッセージがアクションの度切り替わり、オンオフスイッチとして便利に使用できます。合わせてToggle NameをBlock OFFなどとしておくと、Toggleする度にプリセット名も変化させられます。
またはアクション別にオンとオフを割り当てることも可能です。例えばアクションPressにブロックオン、Releaseにオフを割り当てれば、コントローラーのスイッチを踏んでいる間だけブロックがオンになる、モーメンタリースイッチのように使用もできます。
5. ブロックのパラメーターを直接変更 CCナンバーでのブロック内のパラメーターを直接変更することもできます。先程の例と同じ様にMIDI LEARNを使って好きな機能をパラメーターに割り当てたら、Valueを決定します。Valueは0-127の間で設定できますが、これがそのままパラメーターの0-100に対応します。63がちょうど50になる感じです。
4で解説したモーメンタリースイッチのように使用する方法を使うと、ブロック内エフェクトのパラメーターを押している間だけ変更するような使い方も可能です。例えばディレイのフィードバックを踏んでる間だけマックスにして、発振させるスイッチとして使うのも良いでしょう!
6. CC Waveform Generatorを使ったパラメーターの連続可変 Morningstar MIDIコントローラーにはCCナンバーを波形で連続可変させる機能が付いています。例えばこれをフィルターのパラメーターに割り当てればエンベロープフィルターやオートワウのようなサウンドを達成できます。他にもディレイタイムをわずかに揺らせばアナログディレイ風のゆらぎを作れたり、音量に割り当てれればトレモロになったり。思いつくままに様々なパラメーターを可変させて、新しいサウンドを探してみてください。
7. CC Sequencerを使ったパラメーターの連続可変 先程のWaveform Generatorは波形でなめらかに連続可変させる機能でしたが、Sequencerはステップ数を設定してCCナンバーをシーケンスさせる機能です。例えばピッチシフターの音程コントロールに割り当てれば、ピッチがシーケンスするサウンドを得られます。フェイザーやフランジャーのパラメーターを動かしても面白いです。
MIDIを使うことでペダルボードのコントロール性は大きく拡張されます。以前は少し難しくハードルの高い印象のあったMIDIですが、近年はシンプルなコントローラーの選択肢も広がりより身近になったと言えるでしょう。そんな中でMorningstarのコントローラーは。史上最も簡単にMIDIを導入でき、かつ最大限の制御の拡張を提供できると断言できます!もしつまづくことがあっても、アンブレラカンパニーですべてサポートいたします。ご不明点などあれば、何なりとお問い合わせください。
現代で最も柔軟なMIDIコントロールを提供するMorningstar MCシリーズは全国の販売店様にて取り扱い中です。ぜひお試しください! ★Morningstar MCシリーズコントローラー詳細はこちら! https://umbrella-company.jp/morningstar.html