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Technotes 技術ノート

『マニアック・電源タップ自作物語』 by ボルトアンペア

GPC-TQのボルトアンペアです。

先週、〇カンドスタッフ 「電源物語 Vol.25」をUPしましたが、内容は、通常、2芯の電源ケーブルを使って、片側から渡り線で、もう片側への直列配線のBOX型電源タップを、この記事では、贅沢にAET社の4芯の電源ケーブルを使うことによって、並列配線となって、左右のレセプタクルの優先順位を解消するBOX型電源タップの自作レポートでした。

今回は、更に上?を目指して、4芯1本ではなく、2芯の電源ケーブルを2本使ってみようじゃないか、と言う事で、Belden社 #19363を2本使用して、電源BOXも設備用の重量級の物を使おうじゃないかと、勝手に意気込んで自作に挑戦してみましたので、お付き合いください。

オーディオ 電源タップ 自作 音質

完成形

BOX パナソニック製 ¥2300、プレート ¥510、ケーブル Belden #19364 2m ¥2000、 電源プラグ Hubbell 8215CT ¥4000、レセプタクル Hubbell 8300 ¥7000×2、 電源プラグ、レセプタクル、ケーブルは、手持ちの物を流用、その他は、秋葉原で、購入。

オーディオ 電源タップ 自作 音質

電源BOX

レセプタクル固定の支持部が、頑丈そうなのが使ってみたといと言う意欲に駆られますね。

オーディオ 電源タップ 自作 音質

支持部

底部の穴は、壁などに固定するためのネジ穴です。設備用として使われる仕様です。

 オーディオ 電源タップ 自作 音質

Belden #19364

文字が刻印されていますが、今回は、文字列の流れに従って、一次側から二次側としています。

 オーディオ 電源タップ 自作 音質

外被を剥いて内部の芯線と緩衝材

カラーリングが、日本のケーブルと違って、アメリカンなので、配線の際、間違えないように注意してください。 今回は、アース線は、緑。ホットは、茶色。コールドは、青色としましたが、日本の内線規程では、アース(コールド)は、白と定められています。(有色、ホットになります。)

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被膜剥き

カッター等の刃を当てて、滑らせるように回すと芯線が現れますので、少し捻りながら引っ張ると綺麗に取れます。

オーディオ 電源タップ 自作 音質

こんな感じです。

 オーディオ 電源タップ 自作 音質

全て剥いた状態

こちらは、レセプタクル側なので、5㎜位で、棒端子で、圧着するので、捻ってますが、プラグ側は、後述しますが、 2本束ねて半田処理しますので、15mm位を捻らずにストレートにしています。 後述しますが、銀線は、ドレン線です。

オーディオ 電源タップ 自作 音質


左右のレセプタクルに合わせて電源ケーブルを2本差し込みます。

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Hubbell 8300

レッドとアイボリー、2色 ありますが、手持ちが、赤だったので、そのまま流用していますが、録音スタジオでは、120Vを赤、100Vを白に使い分けています。

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圧着の棒端子

特殊ルートから入手した金メッキ仕様ですが、通常は、何も処理されていない物でも問題はありません。以前、秋葉原駅前のラジオ会館、インパルスと言うカーオーディオショップで、見かけた記憶がありますが、7月20日に新装開店するので、確認してきます。

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圧着した状態

スリーブを使うと間違いにくいですよ。

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レセプタクルにネジ止め

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熱収縮チューブ処理

これには、ヒートガンと言う特殊なドライヤーのお化けを使いますが、絶縁ビニールテープを巻き付けても問題ありません。

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電源BOXにネジ止め

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左Hubbellのネジ、右 BOXのネジ

Hubbellに付いているネジは、アメリカのインチネジという規格で、日本のJISネジとは、径が、異なりますので、BOXに固定する際は、JIS規格のネジを使って下さい。 また、プレートを使う際は、Hubbellにネジ止めするので、プレート付属ネジではなく、 Hubbellのインチネジを使用してください。

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左 JISネジ、右 Hubbell インチネジ

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ちゃんと2本出ていますよ。

次は、チョッと面倒な電源プラグ側のケーブル加工になります。

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捻らずに長めの15mm

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2本を合わせて捻ります。

ここでも、スリーブを使って、配線の間違いを防ぎますが、絶縁ビニールテープでも、代用できますので、何色か持っていると便利です。 電気店やホームセンターで購入できます。

 オーディオ 電源タップ 自作 音質

半田処理しました。

小型の万力があると半田付けの際は、作業がしやすいです。先程の、銀色のドレン線は、アース線と一緒にします。ドレン線は、黒い外被の内側のアルミ箔のシールドに接しているので、ノイズ分をアースに逃がすと言う効果があります。 Belden#19364は、良く考えられたケーブルです。

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8215CTにネジ止め

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8215CTボディを取り付ける

通常は、1本分しか通らない口径ですから、外被部分は、長めに剥いて芯線部のみで、 固定します。見た目を考えて、白い熱収縮チューブを使いました。

ネジで固定

ネジで固定

ここのネジは、力一杯締め付けると音に影響します。 多少弛めでも、外れない程度の力で大丈夫です。 音が、甘いと感じたら、少し締めてみて下さい。 この辺は、更にマニアックな部分です。 以前、トルクマネージメントシステムと言うプロジェクトに絡んでいましたので、 ネジのトルクコントロールで、確実に音に影響することは、痛感しています。 諸般の事情で、中断していますが、いつか、再開したいものです。

オーディオ 電源タップ 自作 音質

完成!

順番が逆になりましたが、配線した後に必ず、テスターで、導通を確認してください、と言う手順で、完成です。 今回、2種類の電源タップを自作しましたが、どちらも市販の部材を組み合わせて製作していますので、皆さんも是非チャレンジして頂きたいと思います。 機会があれば、比較試聴の記事などネタにしたいと思います。

比較試聴と言えば、弊社のホームページにGPC-TQと商用電源の比較音源をUPしていますので、一度、聴いてみて下さい。 http://voltampere.jp/soundcomparing.html

長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございます。 2014年6月26日

その他のボルトアンペアさんの記事は以下のタグにまとめてあります。是非ご覧ください。https://umbrella-company.jp/contents/tag/voltampere/ また電源による音質向上の定番アイテムGPC-TQはこちらで販売中です http://www.gizmo-music.com/?pid=48289653

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