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Technotes 技術ノート

「電源タップ物語」ボルトアンペアの宮寺氏が電源タップを詳しく解説!

GPC-TQのボルトアンペアです。 先日、某〇ウンド・〇ザイナー誌の電源記事のお手伝いをしてきました。 電源タップも取り上げらえましたが、もう少し、掘り下げてみようと思いまして、 改めて記事にしてみましたので、お付き合いください。 音楽制作などで、宅録されている人達は、ほぼ全部と言って良い位、何らかの電源タップを使われていると思いますが、どのように使っているのでしょう。 まず、使うに当たっての大前提としては、いわゆるPC用のノイズフィルターの入った物やオン・オフのスイッチの付いた物は、NGです。 ノイズフィルターは、文字通り、ノイズをフィルタリングしますが、PCから生じるノイズ、 いわゆるスイッチングノイズのためのフィルターです。 周波数帯域では、約8kHz~12kHzに効果があります。 ずばり、人間の可聴周波数帯域ですね。 音楽の一番おいしい周波数帯域です。 このため、フィルターが入っていると折角の音楽信号は、台無しになってしまいます。 また、スイッチ付のタップも余計な接点が入りますので、電源エネルギーのロスになりますので、お勧めできません。 これらのPCや家電用の電源タップよりも値段は張りますが、オーディオ用に販売されている物を使うことをお勧めします。 それでは、、ここからが、本題です。 一派的な電源タップの形状は、大きく分けるとストレート型とボックス型になります。 ストレート型は、文字通り、電源出力コンセントが、直列に並んでいるタイプです。 一方のボックス型は、箱状で、二連のコンセントが、横に並んでいるタイプを言います。 取り上げた下記の2つが代表的な形状です。 このストレート型は、コンセントが、3P、2P併用型ですが、内部構造は同じです。 若干、縮尺が異なりますが、形状は、判ると思います。 コンセントが、直線状に並ぶストレート型、文字通り箱に収まり、使い勝手に優れたボックス型。
ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター

ストレート型電源タップ

ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター

ボックス型電源タップ

皆さんは、この内部構造がどうなっているかをご覧になられたことは、ありますか? これらの電源タップを使用するにあたって、ちょっとした工夫をすることによって、音楽制作に効果的な使い方が、あります。 それには、内部構造を知ることが大切です。 まずは、ストレート型の内部構造です。 ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター チョッと判りづらいですが、左側から電源ケーブルが入って、一番根元のコンセントから、右側に順々に端子同士を繋いでいます。 拡大してみます。 dengen-distributor-story-04 このように電源ケーブルの根本側からストレート型の先端部へ順々に渡らせていますので、機材を接続する際は、オーディオインターフェースやI/O等、微細な信号や音の純度を要求されるような重要な機材は、根本側に接続して、音に直接関係ないディスプレイや、音への優先順位の低い機材は、先端の方に接続するようにしましょう。 続いてボックス型電源タップです。 ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター またまた、判りづらいのですが、電源ケーブルは、青と茶色の2本に緑のアース線が、右側のコンセントに最初に入っています。 そこから左側のコンセントに青と茶色の2本で、渡らせています。 つまり、電気が流れる順番としては、ここでは、右側から左側に流れていることになります。 と言うことは、ストレート型と同じように音質への優先順位としては、右側に重要な機材を接続して、左側には、優先順位の低い機材を接続するという使い方が望ましいと言えます。 または、アナログ用、デジタル用等、2つ以上に分けて電源タップを使うことも効果的です。 では、さらに深く掘り下げてみます。 市販の電源タップではなく、自作するということを考えてみましょう。 これは、弊社が電源のイベント等で、一般的なコンセントとホスピタルグレードのコンセントの比較を行い、引張り強度の違いを体感して頂くために自作したボックス型の電源タップです。 カバーは付けていませんが、デモ用として使用しているので、ご了解ください。
ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター

ホスピタルグレード、普通のコンセント。

この自作電源タップが、市販の物と何が違うかと言うと接続されている電源ケーブルが、違います。 内部構造です。 ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター AET社製の4芯(+アース線)の電源ケーブルを使っています。 つまり、左右どちらかに繋いで、そこから渡り線で、接続するのではなく、左右のコンセント両方に2線で、接続しています。 ここでは、左右に優先順位はありません。 自作される際は、電源ケーブルは、2芯ではなく、4芯の物を使うことをお勧めします。 さらに付け加えると、このボックスは、電気設備用の鉄製の頑丈な物です。 電気設備用の専門店などで、入手できます。 樹脂製の物より良いですよ。 内部にアルミの防振材等を貼りつければ、完璧です。 さて、ここからは、宣伝です。 弊社のGPC-TQは、ディストリビュータ機能付き電源整合器と唄ったこともあります。 ディストリビュータ、分配機能として何が、優れているかと言いますと、まず、出力が、一般的な電源タップ等と違い、プリント基板直結型のレセクタブルになっているので、前に見てきたような配線材の影響が無く、接点も減るため、エネルギーロスを抑えることになります。 そして、基板直結は、全てのレセクタブルが、均等にGPC-TQのフィルタリング効果を与えることになり、優先順位が生じません。 どのレセクタブルに対しても平等に効果があります。
ハイエンドオーディオ 電源タップ ディストリビューター

GPC-TQの出力部

このためにGPC-TQは、ユーザーの皆様に高い評価を頂き様々な現場で使われています。 と、自画自賛したところで、終わりにします。 GPC-TQの販売に関しては、アンブレラカンパニー様までお願いいたします。 技術的なことに関しては、弊社、ボルトアンペアにお問い合わせください。 以上、電源タップについての考察でした。 2013年4月2日

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