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Technotes 技術ノート

インピーダンスついてアンブレラカンパニーがわかりやすく解説

音響機器のスペックで何が解りにくいかって、やっぱり【インピーダンス】ではないでしょうか? アンブレラカンパニーがミュージシャンの方にもわかりやすく説明をしてみます。

入力インピーダンス

音響機器のスペックで何が解りにくいかって、やっぱり【インピーダンス】ではないでしょうか。

低いとどうなんだ?高い方が良いのか?と疑問は多いはずです。私もそうでした。しか し長年音響機器をいじってるとインピーダンスと音質の関係性も分かってきます、機材を選ぶ時に特にマイクプリアンプはサウンドを左右する大きな要素になっ ているので、どんな音がするのか、おおまかな傾向を掴む事ができて便利です。

この事をなんか上手く伝える方法はないか考えていましたら良い例えが浮かびましたので解説したいと思います。ただし、厳密にインピーダンスの事を語ると大変な事になりますので、ここではマイクプリアンプのスペック上のインピーダンスに限ってお話いたします。

 音響機器のインピーダンスついて解説

紙 と鉛筆を用意して下さい。ハガキや程度の厚さの紙を下敷きにして「入力インピーダンス」と書いてみて下さい、この下敷きが入力インピーダンスです。書くの に不都合はないし、ふつうに書けますよね、これが良くある1.2kΩとか3kΩといった状態。よく見ると文字を書いた所が凹んでいますよね?文字を書くた めの力が紙を凹ますという余計な力を消費しています。これを入力インピーダンスに置き換えると、音声信号を伝えるためのエネルギーがそれ以外に消費つまり ロスしている事になります。しかしながら、書いた文字はハッキリと力強く書けています、音の方も同様にバランスのとれた力強いサウンドになってきます。

600Ω、300Ωと言った入力インピーダンスはどうでしょう。今度の下敷きはもう 少し柔らかい、例えばテーブルクロスの様な物の上で書いてみて下さい。ちょっと書きづらい、紙には簡単に跡が着きますし無茶すると紙が破れそうな位です、 書く力加減の影響が大きくでます。文字は輪郭が少し曖昧にはなってきますが、荒々しくパワフルな感じになっているかと思います。低い入力インピーダンスは 電気的にも信号源の状態に左右されやすく、エネルギーロスは大きくなります。音もルーズさは少し出て図太く荒々しく倍音が豊かに響くサウンドでしょう。

また、逆に高いインピーダンス10kΩとかそれ以上と言った状態はどうでしょう。今 度はガラステーブルの上で書いてみて下さい。くっきりはっきりきれいに書けました、エネルギーロスが少なくほとんどが文字を書く事に使われています。輪郭 がきっちりと出て、クセの少ないサウンドになる傾向があります。

「ロスが無いなら高いインピーダンスの方が良いじゃん!」って思います?電気的にはそうなのですが、何を優先するか、ここでは音です。マイクとマイクプリアンプの関係ではロスなく増幅すればいいだけではないのです。

例えばマイクが違ったら、これまでの例でいうところの鉛筆です。鉛筆なら硬いガラステーブルの上でも文字がきれいに書けます。ですが、ボールペンに持ちか えたらどうでしょう、ガラステーブルよりも適当なパンフレットを敷いた方が書きやすいですよね。油性マジックならカーペットの上でも書けちゃいます。マイ クとマイクプリアンプの関係にも相性が大きく影響してきます。マイクのお相手選びに入力インピーダンスもご参考にされてはいかがでしょうか。

また、マイクプリアンプの中には入力インピーダンスを切り替えられる物もあります。 マイクとの相性を探りサウンドバリエーションを得る手段として採用されています。中でもトランス入力方式で巻線比を切り変える事で入力インピーダンスを変 化させる機種ではその効果は特に大きいです。一粒で二度おいしいマイクプリアンプもたくさんありますのでチェックしてみてください。

   

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