Umbrella Company ”SIGNALFORM ORGANIZER″ 導入事例 | Gregory Germain 様 「カーテンを2枚外したくらい明瞭になった!」
06/03

Umbrella Company SIGNALFORM ORGANIZER 導入事例
レコーディングエンジニア Gregory Germain 様
Gregory Germain
フランス生まれ、パリ育ち。日本の文化にあこがれて10代の頃からジャンルを問わず日本の音楽シーンを聴きまくる。20歳から来日。Engineerを目指し音楽専門学校へ入学。
卒業後、スタジオグリーンバードでアシスタントとして様々のメジャーアーティスト、バンドの作品に参加。3カ国語オペレーターとして海外アーティスト、プロデューサーのセッションにも参加。2011年からDigz, Inc. Groupに入社。
スタジオ専属エンジニアとして活躍中。Home Page > https://www.gregory-germain.com/
Instagram > https://www.instagram.com/mixedbygreg/
Twitter > https://twitter.com/gregory_germain
★SIGNALFORM ORGANIZERをご購入していただきまして、ありがとうございます。Gregoryさんは、これまでどのような用途でDIやリバースDI(リアンプ)を使われていたのでしょうか?
Gregory Germain様(以下G):DIはスタジオ定番の製品をメインに、主にベース用によく使っていました。リアンプもプロデューサーが自宅で曲を作っていた時に、ライン録りした素材をスタジオでリアンプする時によく使っていました。
★導入していただいた理由について、お聞かせください。
G:
自分が関わる仕事でバンドレコーディングの割合が大きくなってきて、スタジオで使うDIの数が足りなくなってきていたんです。エンジニアの先輩から、ラインで録るベースは「ボディからまずDIに繋げろ」という教えをいただいていて、Active Hi-Z Cableを使ったSIGNALFORM ORGANIZERを使えば、その教えを最大限に活かせると思ったのが購入の一番の理由です。
あとは導入したらコンパクトエフェクターをミックス時のエフェクターとして、SIGNALFORM ORGANIZERを利用して使いたいと思っていました。
★導入後、Active Hi-Z Cableを使ったDIの印象はいかがでしたか。
G:
アンプを使わずに録るベーシストには、SIGNALFORM ORGANIZERをActive Hi-Z Cableと一緒に使うことによって周波数レンジが広くなるし、スピード感も存在感も増して、とても音が良くなります。
Active Hi-Z Cableを使う場合の接続の仕方はとても重要で、例えば今までのベーシストのセットアップでは、ベース本体からエフェクターに繋いで、そのアウトがDIに接続されるのが一般的でした。
あるセッションでセッティングをベーシストに任せた時に、エフェクターを通した後にSIGNALFORM ORGANIZERに繋いでいたのですが、その音を聴いた後にベースから直接Active Hi-Z Cableを使ってSIGNALFORM ORGANIZERに接続して、エフェクターをActive Hi-z Insertから繋いで聴いたら、カーテンを2枚外したくらい明瞭になったんです。ベーシストも音を聴いて凄く驚いていて「SIGNALFORM ORGANIZERはいくらで買えるんですか?」と聞いてきましたが(笑)、それほどの音の違いを感じました。
★Active Hi-Z Cableを使う音質的なメリットを、現場で体感していただけて良かったです。ベース録りでは、DIを使ったライン録りの素材とアンプをマイクで録る場合と、それぞれをミックスして音作りをする場合などもあると思いますが、Gregoryさんは、普段はどのようにベースの音を作っているのでしょうか?
G:
まずベースの収録でライン(DI)とアンプ(マイク)を同時に録ってそのまま混ぜると、どうしても位相が合わなくなるんですね。Little Labs IBPのような位相の調整ができるものを使えばできないことはないですが、セッティングが大変なので、時間を掛けられないセッションで完璧に使おうとするには実用的でないことと、録ったラインとマイクの素材をPro Tools上でタイミングを揃えるだけでは、色々な説はありますが聴感上で解決しないと思っています。
自分がアシスタントエンジニアだった時に、先輩のエンジニアの方が実践していたことがあって、まずDIでラインの信号だけを録って、その信号をリアンプしてAMPEGなどのアンプヘッドに通して音を作って、キャビネットは使わずにアンプヘッドのアウトからPro Toolsに接続して録るという方法で、そうするとベースの生っぽさが出てきて、位相もずれなくなってEQなどの処理もしやすくなるんです。
ベースを録るなら、ライン(DI)だけ使うか、アンプ(マイク)だけ使うか、またはライン録りした信号をリアンプしてアンプヘッドに通すか、その3つの方法だけと思っていまして、自分はその先輩のエンジニアの方の方法を真似て、SIGNALFORM ORGANIZERで実践しようと思いました。
★DIを使ったラインの信号にアンプの音を混ぜて使う理由は、アンプで鳴らすことによる存在感や質感を加えるためと思っていましたが、ラインの音のみでライン臭さの無い音を作ることもできるのでしょうか?
G:
アンプをセッティングしていても、オケの中でベースのラインだけの音を聴くとベースの存在感がこれまでより1.5倍くらい大きく感じるので、録った音を聴いてもらっても、アンプ使わなくても「ラインだけで充分だね」ってなるんです。
★(実際にSIGNALFORM ORGANIZERを使ってライン録りしたベースをTDした音源で聴かせていただいて)とてもラインだけで録ったとは思えないような、アンプライクな存在感のある音ですね。
G:
ラインで録った後の処理で、存在感を損なわずにアンプっぽい質感も加えられるので、位相の問題も含めて考えると、マイク録りした音を混ぜるよりもライン録りの方が理想的な音を作れると感じています。
★最後に、SIGNALFORM ORGANIZERの使い勝手などについてはいかがでしょうか。
G:
今まで使ってきたDIやリアンプと比較しても、レベルの調整がしやすくなったり操作性や使い勝手も良く感じました。ベースの収録で、超低域の不要な帯域を削るのにHPFを使ったこともあります。
エンジニアの星野誠さんの事例で紹介されている使い方など、SIGNALFORM ORGANIZERは色々なことができるから、想像力次第で使い方も更に広がると思いますね。
★ありがとうございました。
Comment
トラックバックはありません。
コメントはありません。