Powered by

クリエイティブな音楽機材の
メディアサイト

アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像
Interview column インタビュー&コラム

Tonal Hometown ~島村楽器イオンモール甲府昭和店~

甲府の島村楽器で、クリエイティブな機材たちに出会いましょう。

(本記事の情報は2024/7/18時点のものです。)

アンブレラカンパニーのペダルを試せるお店と、信頼のおけるスタッフ様方をご紹介するTonal Hometown。 今回は山梨のプレイヤー達を支える、イオンモール甲府昭和店のご紹介です。

広々とした店内には幅広いラインナップの製品が並んでおり、特に現在強化中というデジタルコーナーは充実した取り揃えで、プロフェッショナルな機材も並んでいます。NEUMANやSSLなどハイエンドなブランドも取り揃えており、信頼感のあるラインナップが展開されています。

今回はそんな島村楽器イオンモール甲府昭和店デジタル担当である、井出さんにお話をお聞きしてきました。

甲府昭和店正面と、ギター・エフェクター売り場

島村楽器イオンモール甲府昭和店デジタル担当 井出さん

まずは自己紹介をお願いいたします。

島村楽器イオンモール甲府昭和店のデジタル楽器担当の井出と申します。ギターがカッコいい曲やゲーム音楽劇伴などのインストが好みですが、J-POP、EDM、アニソン、同人音楽・・・カッコいいと思った曲は何でも好きです。以前はメジャーインディーズ問わず作編曲をしていました。最近は歌い手さん、同人ゲームの曲のお手伝いや、個人的にボカロ熱でお客様におススメを教えて頂きながらDTMを楽しんでおります。

井出さんのお気に入りの機材を教えてください。(アンブレラの製品ではなくても大丈夫です!思い出の機材等お教えください!)

AVALON DESIGN U5はギター&ベースのライン録りに最適の機材でした(実は既に手放しており、後悔しております・・・)ギター後掛けアンプシミュレーターの質も変わりますので、改めてアナログパワーを学んだ機材でも御座います。最近衝撃的だった機材はAUSTRIAN AUDIOのHi-X65、開放型ヘッドフォンになります。SONY、AKG、YAMAHA・・・長年のヘッドフォンの悩みが解決したように思いました。100%これだ・・・!ではないですが、ミックス時に他のヘッドフォンと聞き比べ・・・なんてことは無くなったので安心して任せられます。

島村楽器イオンモール甲府昭和店デジタル担当 井出さん

お店のラインナップのこだわりやコンセプトをお聞かせください。

自宅の一室でポスプロ含めどこまでプロ機材を突っ込めばクオリティアップが出来るのか・・・?プラグインも年々安くなる中、誰もが一定の曲のクオリティを担保出来るようになりました。そんな中で如何に品質の差、時間短縮に繋げられるか・・・といった方々でご活躍されているお客様のお悩みに即答出来るラインナップを心掛けております。もちろん、これからDTM、ボカロ、歌ってみたなどをはじめたい方向けのエントリー機材もご用意が御座います!

甲府昭和店様では、プロオーディオ製品をどのようにお試しできるのでしょうか?

ハイエンドマイクをはじめ、マイクプリアンプ、スピーカー&ヘッドフォン、オーディオインターフェースの入出力音(AD/DA)の比較をお試し頂けます。スタジオの空き状況によっては、実際にDAWプロジェクトにて録音比較することも可能です。特にマイクやマイクプリアンプは声質や曲調によって感じ方が大きく変わります。シンガー、歌い手の方は是非ご自身の曲やオケをご持参下さい。最適な機材が見つかるかもしれません・・・!その際は事前にご相談頂けますと幸いです!

インターフェースなどの取り揃えも充実

甲府昭和店様ではアナログレコーディング機材も取り揃えていらっしゃいますが、アナログ機材を使用する価値はどのような点にあると思いますか?

個性を出す為と時間短縮、モチベーションアップのアイテムだと考えています。昨今、品質の高いプラグインやオーディオインターフェースも手に入れ易くなった中、個人制作の作品が、かなり高いレベルになっているように感じます。その傾向の裏付けとして、例えばNeumannのマイク1つとっても、現行品U87Aiを個人制作で所有している方、ここ最近で特に増えたように思います。

それは一定の品質を手に入れたいから、好きなアーティストさんが使っているから、などなど・・・理由は多岐に渡ると思いますが、製品について調べれば簡単に情報が出てくる時代。製品に対する知識量、これがどういった製品であるかを自主的に調べて、理解して手にしているという方が多いです。それだけ音と真摯に向き合っている訳ですから、そのマイクに辿り着くのも頷けます。

そんなスタジオ定番ツールで制作された作品が世の中に公開され続けております。それは物凄く良い傾向だと思っていて、そんなハイレベルな作品をスピーディーに公開する音楽家、ボカロPや歌い手の方たちにとって、自身の作品をどれだけ早く多くの方に届けられるか・・・SNS宣伝、サムネイル、動画の内容を抜きにして作品で詰められる点として、アナログ機材が1つの答えになるのかと思います。

アナログ機材を使用することで自身の作品に加わるアナログの色、倍音や音像感であったり・・・アナログ機材は個性を強く引き出すものです。また狙ったサウンドを複雑なプラグイン処理抜きに瞬時に再現できる時短ツールとして、そしてカッコいいアナログ機材を使っている・・・!というモチベーションアップにも繋がります。クリエイターの原動力、モチベーション維持は大事だと感じでおります。

広々としたデジタルコーナー

甲府昭和店様では現在、Chandler Limited TG2-500を導入していただいております。導入の決め手や、井出様の思うこの製品の魅力をお聞かせください。

事前にアンブレラカンパニー様よりデモ機をお借りさせて頂き、様々な方法で試奏させて頂きました。TG2-500はロックなボーカルにアドな鳴り方をしてくれる最高のプリアンプ!担当一押しということで導入させて頂きました。

CORSE GAINを上げていく事でざらッとした高音の倍音感を得られます。単体で聞いても認知出来る程の歪でも、オケと混ぜた際にしっかりとした音像で居座ってくれます。ワザとらしくなく、艶のある質感!ハマる方にはとことんハマる最高のプリアンプの1つです。3つのつまみを使用して音作りをするので、作り込みも可能。柔軟に対応出来る一家に一台あると安心するマイクプリアンプです!

ソフトウェア音源を一度出力してTG2-500に通すような使い方でも優秀で、今回は個人的に気になった音声合成ソフトに後掛けしてみました。アタック感がはっきりと出るタイプのライブラリー(重音テト、羽累など)は、プラグインのサチュレーションではかなり難しいレベルの、カッコいい仕上がりになりました。逆に発音に滑らかさのあるライブラリーを際立たせたいケースは、後述の_PHOEBEの方がおススメかもしれません。ボカロPの方にもおススメしたいマイクプリアンプですね。

Chandler Limited TG2-500とWes Audio _PHOEBE

音声合成ソフトによる歌唱音声でもお試しいただいたようですが、ソフトウェア音源にアナログ機材を使用する事の魅力はどのような点にあると感じますか?

音の重心を狙ったものに出来る点、グルー効果、ジャンルによってはミックスがやり易くなる点だと思います。例えばドラム音源をパラアウトしてキック、スネア、ハット・・・などに1つずつアナログ機材を通す、その機材独特の倍音感を得ることで音に統一感を出せるので、他の楽器とミックスした際に通常よりもドラムの存在感をより引き出してくれます。

各トラックにチャンネルストリッププラグインをインサートするというのが効率的ですが、アナログ機材を通した際の「そこにバシッと居座ってくれる」音像の定位感も得られますので、その効果を狙うのも魅力の1つです。好きなソフト音源があるんだけど、どうしてもミックスでゴチャゴチャしてしまう・・・と悩んでいらっしゃる方は、まずは音色の下味をアナログ機材でしっかり付けてみると、以外と解決するかもしれません。

甲府昭和店では音声合成ソフトの取り扱いも充実している

他にもWes Audioのng500シリーズから、_PHOEBEも導入していただいております。この製品の印象はいかがでしょうか?

73系マイクプリアンプの特徴、高域のシルキーさをしっかりと持ちつつ、設定がデジタルリコール可能で、瞬時に設定を呼び起こせる!現状唯一無二の機能を備えた73系マイクプリアンプという印象があります。音色も素直で扱いやすく、どんなソースに対しても一定以上の上品さを保証出来る非常に優秀なマイクプリアンプです。

また当店のデジタル楽器ユーザーさん数名にブラインドテストにてマイクプリアンプの好みを伺ったところ、多くの方が_PHOEBEの音色を選ばれました。

TG2-500と_PHOEBEは共に、API500シリーズ互換の製品となっています。API500シリーズ互換の魅力はどのような点にあると思いますか?

API500シリーズを使用したアナログ機材の構築は非常にスマートでカッコよく、特に個人制作の音楽家にとっては都合の良いツールだと思います。

各メーカーがリリースしているマイクプリアンプやコンプ、EQなどは最低でも1U、モノによっては3U使います!といった大きい物まであります。環境によりますが、個人制作環境でそもそも同時に2ch~4ch使わなかったりモノラルソースしか録らない方にとっては、基本1chモノラルでリリースされている事の多いAPI500規格シリーズの方が勝手が良かったり、500シリーズ自体が小さいので取り回しも楽です。

シャーシさえ買ってしまえばAPI500シリーズはラックタイプのアナログ機材よりも安価ですし、何より電源が1つで良い!以外とゴタ付く電源周りにも一役買ってくれます。

店頭にて展開中のTG2-500と_PHOEBE

最後に一言、コメントをお願いします

プラグインで解決出来なかった、理想の結果に行きつくまで物凄い時間が掛かったエフェクト処理などは、以外とアナログ機材を使用することで解決することがあるかもしれません。悲しいですが時間は有限なので、自身が作った作品、携わった作品を仕上げ、聴いてもらうには限りがあります。如何にクオリティ高く、スピーディーに仕上げるか・・・皆様の素敵な作品を、大量に世界へと発信出来るお手伝いが出来ればと思います!

アンブレラカンパニー取り扱い製品も展開中!

(本記事の情報は2024/7/18時点のものです。)

現在島村楽器甲府昭和店さんでは上記のTG2-500や_PHOEBEの他、コンパクトなペダル型マイクプリアンプGRACE design REX、さらには最近注目のマイクロホンであるOhma Condenserなども展開中。加えてエフェクターでは#24も店頭にてお試し、ご購入いただけます。信頼のおけるスタッフさん方に相談しながら、美しい音の世界に一歩足を踏み込んでみてはいかがでしょうか。

この機会に是非、島村楽器甲府昭和店さんにお立ち寄りください。

Ohma Condenserのレギュラーカラーバリエーション。(店頭在庫分のカラーに関しては島村楽器甲府昭和店さんへお問い合わせください。)

リンク集

Chandler Limited TG2-500製品ページ

Wes Audio _PHOEBE製品ページ

島村楽器甲府昭和店ホームページ

SHARE

Facebook Twitter リンクをコピー