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Signalform Organizerの特徴の一つである「Active Hi-Z Cable」について、やんわりとお伝えしたいと思います。 Active Hi-Z Cableは、片側フォンプラグ、もう一方は4Pin XLR コネクター、長さ4mのケーブルです。このActive Hi-Z Cableは、楽器の出力ジャックに挿すActive Hi-Z Cableのプラグの中にDIの入力回路となるバッファーアンプを内蔵してある、つまりフォンプラグがSignal form Organizer DIセクションの入力端子であり、フォンプラグ内のバッファーがDIの入力回路です。フォンプラグからSignalform ORGANIZER本体までの間は機器内の内部配線であるとご理解いただければと思います。
つまり こういう事です。街の魚屋さんに並んでいる鰹(急に!?)、港で水揚げされ、卸売り市場に並び、買い付けて、車で運び、店頭に並ぶ。さらに家で食べるとなると帰って調理するまでにも少しずつ鮮度は下がります 。というのが一般的な流通・消費の流れであり従来のDIのイメージです。 対してActive Hi-Z Cableは、焼津漁港まで食べに行っちゃうイメージです。現地で食べれば鮮度が低下する間がありません、捕れたてのピチピチを美味しくいただくことができます。 シールドケーブルで伝送されてくる楽器の信号を待っているのではなく、DIの入力を延長し楽器の出力まで迎えにいく。そしてその場で新鮮なまま受け取り、インピーダンス変換を行う。この時点で信号はすでにSignalform ORGANIZERの内部にあるわけで、伝送による音質劣化も気にする必要がなくなり、フラットで高解像度で新鮮でありのまま楽器シグナルをキャプチャーし出力します。 このように、ふつうのシールドケーブルを使った場合とは部分部分での信号インピーダンスの条件が異なりますので、Active Hi-Z Cableを使用すると出てくるサウンドも違ったものになります。 音が違うと言っても、加工したり・劣化したりして音が違うのではなく、「変化させない」「鮮度を保つ」事で素のままのサウンドであるというだけ。つまり「音色変化のある音と比べると」といった意味で音が違うのです。 お店の前で食べるホカホカのたい焼きが好きか、持って帰って食べるたい焼きが好きか「ここのは、冷めた方がうまいんだよね!」ってパターンだってあります。「うちのたい焼きは冷めた時にいちばん美味しくなるように作ってる。」という店主のこだわりもあると思います。
この Active Hi-Z Cable を使ったときのサウンドは、楽器との相性や欲しいサウンドの傾向によっては、ピッタリはまり、驚いていただける唯一無二のサウンドです。また一方で、「シールドケーブルによる音色変化があってこそ 楽器のサウンドだ。」といったシチュエーションもあるはずです。なのでセッションの際は事前に両方お試しいただきたい!楽曲や作品にマッチするトーンをチョイスしていただければと思います。