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英国EMI/Abbey Road Studios(アビイ・ロード・スタジオ)と、機材開発におけるパートナーシップを結んでいる米国のChandler Limited(チャンドラー・リミテッド)の両社は、伝統的なブリティッシュ・アナログサウンドの栄光を継承し、現代のレコーディング環境において、最も美しいビンテージ・サウンドを奏でるための「真空管コンデンサー・マイクロホン」、REDD MICROPHONEの発売を開始いたします。
Chandler Limitedのチーフ・デザイナーであるWade Goekeと、アビィ・ロード・スタジオのエンジニア達は、たいへん長い時間を費やし、伝統のあるアビイ・ロード・スタジオを代表するような、彼らにとってのリファレンス・サウンドを示せるようなマイクロホンをサウンドを追究してきました。 トラディショナルなラージ・ダイヤフラムの真空管コンデンサー・マイクロホンと、同スタジオを代表するコンソールのREDD.47マイク・プリアンプをユニークな手法で融合したことで、世界中に溢れているノイマンのUタイプのクローンとは異なる、アビイ・ロード・スタジオ/EMIの伝説や歴史をしっかりと継承した、美しくリッチなサウンドとトーンを実現しています。 内蔵されているREDD.47マイクプリアンプは、微弱信号であるダイヤフラム直後の信号を一切引き回すことなく増幅することができるため、マイクケーブルを使用して離れた場所にあるマイクアンプで増幅するよりも、一切のロスがなく、ピュアな信号をそのまま録音することができます。リアルなアーティストの息使いをアーキュレイトに伝えられる、フルボディのサウンドと、滑らかできめ細かいトップエンドは、このREDD MICROPHONEのサウンドを特徴つけており、すでにアビイ・ロード・スタジオではレコーディングの際の「ファースト・コール」マイクロホンとして、日々行われている超大物アーティストのレコーディングで実際に使用されています。 内蔵のREDD.47マイクプリアンプのゲインを最小に設定することで、従来通りに他のマイクプリアンプ経由でも使用ができ、その場合でもこのマイクロホンのサウンドは十分すぎるほどに美しいサウンドを持ちます。
アビイ・ロード・スタジオのMirek Stiles氏は、このREDD MICROPHONEについて次のように語っています。 「伝統あるEMI/Abbey Road Studiosの名を冠したマイクロホンを開発することは、正に私たちの長年の理想であり、ついにこのプロジェクトを通じて私たちの夢がかなったわけです。Chandler Limitedのウェイド・ゴークはクラシックEMI REDD.47プリアンプ回路をマイクロホンの中に内包しました。これはある意味「今までのマイクロホンのサウンドの流れを全く変えてしまう」ほどの価値のあるアイデアでした。様々な異なるアイデアやマイクカプセルのデザインを、アビイロードの熟練したエンジニアたちが、長い期間をかけてじっくりと開発を行い、サウンドをチューニングしていきました。『本当の美しさ』を伝えられる、本当に生き生きとしたサウンドが生まれる瞬間を、その過程を、私たちアビイ・ロード・スタジオのエンジニア達は実際に体験することができました。
またアビイ・ロード・スタジオのチーフ・エンジニアとして活躍するPeter Cobbin氏はこう付け加えています。 「この素晴らしいREDD MICROPHONEを開発するにあたって、私はこのマイクを正にベストなアコースティック・アプリケーションのためのマイクロホンに仕上げるためのロード・テストに協力しました。アビイ・ロードには素晴らしいマイクロホンがたくさん常備されていますので、私たちは十分な時間をかけて、それらの伝統的なビンテージ・マイクロホンの名機と、私たちのREDD MICROPHONEを真剣に、そしてじっくりと時間をかけて比較することができました。」 「STING(スティング)のレコーディング・セッションでは、主に3機種の定番のビンテージ・マイクロホンとREDD MICROPHNEを使って録音が進められましたが、アコースティック・ギター、パーカッション、ボーカル、シンフォニック・オーケストラなどのほとんどのケースにおいて、REDD MICROPHPONEのサウンドは総じて輝いていたといえます。ストラディバリウス製のチェロのレコーディングでは、個人的にも思い出に残るような<特別なサウンド>を残すことができたと思います。 マイクロホン自体にオンボード設計された、カーディオイド/オムニ切替え式のREDD.47プリアンプ回路は、私のレコーディングに深みと温かさ、そしてリッチかつ繊細なキャラクターを確実に与えてくれています。特筆に値するほどの明瞭さと、細部まで克明に表現できるサウンドが得られるだけでなく、そのサウンドは見事な<滑らかさ>を保っています。ソロイストのレコーディングには欠かすことのできないマイクロホンとなりました。」 「REDD MICROPHONEは本当の意味で輝かしいマイクロホンの金字塔であり、すでに私個人の中では欠かせないレコーディング・ツールとなっています。」
Chandler Limitedの設計者であるウェイド・ゴーク氏は、このREDD MICROPHONEの開発にユニークな機能と、素晴らしいサウンドを吹き込みました。 「私のマイクロホン・デザインの研究は6年前からスタートしていました。その当時からマイクロホン本体とマイクプリアンプを一体化するアイデアを考えていましたが、今回歴史的な"EMI"のエンブレムを冠したマイクロホンを開発するにあたって、EMIが開発した回路をマイクロホンに包括することが適切であると感じました。多くの歴史的なマイクロホンは今までここアビイ・ロード・スタジオで使用されたことで有名になっていったのです。REDD MICROPHOPNEは、ザ・ビートルズやピンクフロイドなどが使用した本物のビンテージ・マイクロホンの数々とのサウンドの比較試聴を繰り返し、それらのサウンドを超えられることを目指し、結果それを達成できました。」
アビイ・ロード・スタジオのテクニカル・エンジニアであるLaster Smith氏は、1970年から同スタジオの様々なマイクロホンをメンテナンスしてきました。 「戦後、アビイ・ロード・スタジオはNeumann製のU47やU48などの真空管マイクロホンをドイツ・ベルリンから購入しました。それらのマイクロホンは多くのポップ・グループやシンガー、クラシックのアーティストなどのレコーディングで使用されました。これらのビンテージ・マイクの数々は、いまだにスタジオで使用されています。アビイ・ロードでは常々より自分たちだけのスペシャルなマイクロホンを開発したいと考えてきました。そして今回Chandler Limitedとの共同作業により素晴らしいマイクロホンが開発されました。REDD MICROPHONEは、オリジナルのNeumann U47に似ていますが、全く新しい回路やダイヤフラムの設計が採用されており、EMIが1960年代に開発した真空管のプリアンプ・サーキット REDD.47を包括しているのです。サウンドと品質、すべての面において最上級に美しいマイクロホンです。」
REDD MICROPHONEはボーカルをはじめ、ストリングス、ピアノ、ドラムス、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター&ベースなど、様々な音源を、ジャンルを問わずに使用できるようサウンドを注意深くモディファイしています。。 ザ・ビートルズのアルバムの音質を決定づけた伝説のREDD.47マイク・プリアンプ回路は、マイクロホン・ボディの中に1960年代のフィーリングを保ったままに再現されています。"NORM"ポジションでは+4~+33dBのプリゲインを9段階で調整できます。さらに"DRIVE"モードではよりトーンに音楽的なカラーと質感をプラスすることが可能です。その他、REDD MICROPHONE指向性には、カーディオイド/オムニ・パターンの切替え式、10dB PAD、フィイズ・スイッチが装備されています。 ハイエンドな専用パワーサプライには、連続可変の出力コントロールと、Low-Contour(ローカット)コントロールが装備され、適切な信号マネージメントを行うことができます。 付属する専用のカスタムケースには、マイク本体、専用パワーサプライ、専用マイクケーブル(約7.6m、Mogami製)、純正サスペンションなどが収められています。
PSUユニットの最終仕様は電源ランプなどが追加されました。詳細は製品ページでご確認ください。