クリエイティブな音楽機材の
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相澤光紀 SIGN SOUND所属、バンド、アーティスト、劇伴など幅広いジャンルを手掛ける。 https://signsound.net/engineer/mitsunori-aizawa 主に関わった作品 澤野弘之、SawanoHiroyuki[nZk]、林ゆうき、橘麻美、横山克、大間々昂、やまだ豊、 KOHTA YAMAMOTO、西川貴教、小畑貴裕、神崎暁、広川恵一、西木康智、 Survive Said The Prophet、江口拓也、なにわ男子、Aimer、ASCA、深澤秀行、水樹奈々、 Do As Infinity、増田俊樹、etc
ダイナミックマイクで収録する殆どのケースでActive Mic Cableを使われるという、ヘビーユーザーの相澤光紀様に、収録楽器と実際のマイクとの組み合わせやサウンドの印象を伺いました。
「ベースアンプもダイナミックマイクとActive Mic Cableの組み合わせで、こちらもローエンドが増え音像が下に落ちるのでキックとのすみ分けがつくようになります。縦軸の音像が広がる印象です。 ただしマイクによってはローエンドが増えることにより高域をマスキングし、オケ中でラインが見えにくくなり音像も下に落ちすぎて、少しTooMuchになる場合もあります。 そんな時はマイクを変えてみてバランスを調整しています。Electro-Voice RE-20との組み合わせでは、e602よりも音像が上がります。曲やジャンルによって組み合わせを決めています。」
「ギターアンプは複数のマイクを立てて録っており、そのうちの一本にリボンマイクのROYER Labs R-121を使うのですが、元々ファットな音ではありますが、Active Mic Cableを使うことで、よりファットになって良い印象です。ローエンドが充実する分、若干高域の伸びが落ちる感じはありますが、その場合はEQで補正したり、複数のマイクのバランスで調整しています。コンデンサーマイクとダイナミックマイクでもない、中間のようなキャラクターなので、他にはない音作りができるように感じます。」
「Coles4038で使用しています。元々ハイがロールオフしていてかなりファットなサウンドですが、これもActive Mic Cableでさらにファットになり音像が大きくなりました。またノイズも軽減される印象もありました。リボンマイク(特にColes)にファンタムを送るのは抵抗がありましたが、それも全く問題ありませんでした。」
「このケーブルがあることで、1本のマイクでも収録できるサウンドの幅がとても広がります。例えばこの曲のベースアンプはスラップが多いから、このマイクとActive Mic Cableの組み合わせで録ってみようとか、これまではマイクを変更するだけだったのが、マイクは変えずにActive Mic Cableに変更することで、マイクを変更するのとはまた違った大きな変化が期待できます。 20-30dBくらい持ち上げるゲインブースター的な商品も発売されていますが、自分はゲインはマイクプリアンプ側で上げてキャラクターを付けたく、マイクプリの手前ではそんなに持ち上げたくないので、このActive Mic Cableはゲインがほとんど上がらないのでOLD Neve系の20dBスタートのマイクプリでも問題無く使えるのが嬉しいです。 音像が大きくなるのでとてもワイドレンジでローエンドがリッチなサウンドを得ることが出来ます。 海外サウンドを目指す人などには是非試して頂けたらと思います。」