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倍音のわかりやすい解説です

音楽制作でもよく登場する「倍音」。レコーディングにおける「倍音」は音楽の演出に重要な要素をプラスしています。アンブレラカンパニーの担当者がまたまたわかりやすい説明にチャレンジしてみます!

倍音とは基本波の整数倍の周波数成分です。さらに、2倍の周波数の倍音を二次倍音、3倍を三次倍音・・・と分けることができます。「音楽的」に表現すると二次倍音は1オクターブ上の音、三次倍音は1オクターブ上の5度、四次倍音は2オクターブ上、五次倍音は2オクターブ上の長3度という具合に倍音は原音と協和音の関係にあり、響きが綺麗に聴感上も印象の強いトーンとなります。純正律で調律されたピアノがきれいに響くのもこの為です。倍音の付加される量としては、標準的な使い方では0.01%~1%前後と微量ですが「音色」に対しては大きく影響しています。

 

 

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↑真空管特有の倍音成分が美しいDemeterのマイクプリアンプ VTMP-2c

 

普通、アンプ・増幅器では無歪・f特はフラット・波形の乱れが起こらないと言ったところが求められます。電気的な条件では倍音、歪といったものは嫌われます。しかし、マイクプリアンプの場合は必ずしもそうである必要はないのです。それが逆に個性となって、それでしか得られないマイクプリアンプの音のキャラクターを作り出しています。増幅器での倍音とは「増幅器が勝手に作り出してしまった原音にはない成分」と言う事になります。信号を増幅するプロセスの違いで、その倍音構成も負荷される量も全然違います。歪率0.001%以下といったICが安く簡単に手に入る現在でも、増幅素子としては原始的な真空管や、高価なトランスフォーマー、設計が難しいトランジスタ回路が採用されている製品も数多く、音の評価が高い物も多いのは事実です。

深いです、マイクプリアンプは・・・。
「増幅するプロセス」気になりますか?
長くなりそうなので、これについてはまた次の機会に書きたいと思います。

 

 

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↑CHANDLER Limited のGermaniumシリーズでは倍音を自由自在にコントロール

 

また、本来は増幅器の場合、電気的に“歪”や”歪率“と表記した方が正しいのですが、”全高調波歪率“とか”第二次高調波“、”第三次高調波“だと、ちょっと頭が痛い。それに、エレクトリックギターがアンプも含めて楽器というのと同じように、マイクロホンやマイクプリアンプも楽器だと思いますので、ここではあえて音楽的に”倍音“と表記していますのでご承知置きください。

もっと広く日常的にもに結びついた視点で倍音の魅力や作用を解き明かし、倍音との接し方・扱い方についても語る 中村 明一著「倍音」という本、なるほどと新たな発見や見方・聴き方がありました、興味のある方は読んでみてください。音楽制作にもきっと役立つと思います。

 

 

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↑Vintech-Audioでは「最も有名な倍音」NEVEのサウンドを再現

 

 

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↑GRACEのマイクプリのように、無歪でフラットな特性に徹することで色付けを排除し、楽器のもつ倍音や響きを正確に表現する機種もある。

 

 

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↑Empiricalo LabsのFATSO.Jr は倍音を付加する「色付け」に特化したプロセッサー。
これ一台でアナログテープから真空管、トランスなどのあらゆる「倍音質感」をプラス可能。

 

 

 

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