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その唯一無二なデザインと設計で、質の高いサウンドとクリエイティブな拡張性を両立するマイクブランド、Ohma World。今回はそんな彼らのデザインに関する本国ブログ記事をご紹介します。
Ohma Mic最大の特徴である交換可能なスクリーンはどのように、なぜ生まれたのか?「アーティストが自分自身を表現する」為のマイクが誕生したストーリーとは?ぜひ最後までご覧ください!
Ohma Worldのマイクは、それぞれが自分自身を表現するための最良のツール。国内のアーティスト/エンジニアによるレビューはコチラ。
こんにちは!Sammy(Sammy Rothman、Ohma Worldの共同創設者の一人)です。
Ohma Worldは正式に特許を取得しました。それも一つじゃなく、2つも!
私達のマイクの特徴的な外観に関する意匠特許と、交換可能なスクリーン技術に関する実用新案を取得しました。
まるで子供の頃からの夢が実現したような、とても非現実な気分です。
子ども頃、私はいつでも発明家になることを夢見ていました。その情熱に火がついたのは、母がニューヨーク近代美術館(MoMA)に連れて行ってくれたときでした。椅子やラジオ、電動シェーバーなど日常にありふれたものがアートして展示されていることに驚きながら、展示を進んでいったのを覚えています。そのとき本当に実感したのです。絵画、音楽、ゲームのみならず、それを生みだすための道具だって、あらゆるものがアートになり得ると。
私はそのときから、機能性と芸術性を兼ね備えたものを作りたいと考えました。私が美術館の展示に感銘を受けたように、いつか美術館に展示され、他の人をインスパイアできるようなものを。
Char(Charlene Gibbs、Ohma Worldの共同創設者の一人)と私が最初にOham Micの設計を始めたとき、本当にユニークなものを作りたいと考えていました。地元のメーカースペースで機械加工、レーザーでの切断、金属加工の勉強と研究に数え切れないほどの時間を費やし、アイディアを形にする方法を学びました。
ほとんどのマイクは円形のものを作るのに優れているCNC旋盤を使って作られます。ですが私達が通ったメイカースペースには長方形の形状に適したCNCフライスしか無く、この制限が文字通り私達のデザインを形作ったのです。
私達のマイクの設計は長方形の棒材から始まりました。3Dモデリングソフト(Fusion 360)を使って、数え切れないほどの夜を費やし、金属ブロックをデジタル制御で削り、幾度も改良しました。リボン・トランスデューサーのサイズ、電気回路に必要なスペース、サウンドに悪い影響をしない設計など、多くのことを気に掛ける必要がありました。
何度もの試行錯誤の結果、私達が本当に誇れるもの、つまり他のどれとも似ていないマイクが完成したのです。
Charと私はオーディオ業界で10年以上働いてきましたが、人々にとって機材のルックスがいかに重要かということを十分に理解していました。
同時に、多くの古いマイクはメッシュの密度といった素材の微妙な変化を用いて、サウンドのキャラクターを調整しているという興味深い事実にも気づいていました。実際現代のユーザーの中には、異なるトーンを得るためにマイク自体を改造する人もいます。このことから、私達はマイクのグリル(Ohmaではスクリーンと呼びます)がサウンドとルックスの両方にどのような影響を与えられるか、再考すべきと感じたのです。
Charは素晴らしいアイディアを思いつきました。"スクリーンをレーザーカットして、それがサウンドにどう影響するか見てみたらどう?最高のルックスだけでなく、最高の音も見つかるかもしれない。"
その後メイカースペースで木材から何十種類ものデザインを切り出し、実験を重ねました。40種類以上のスクリーンパターンがマイクの音響特性にどう影響するか、Charのボーカルでテストしていったのです。ひどいサウンドのものもありましたが、特にその中の5つはユニークな心地よい音色が際立っていました。
この時点で私達には選択肢がありました。気に入った5つのデザインを、ほとんどのメーカーがするように別々のマイクモデルとして販売してもいいし、あるいは、全く違う何かへ挑戦してもいい。
私達はオーディオエンジニアリングに関わり始めたばかりの若いことを思い出しました。高級なマイクを何本も買う余裕はなく、まともなマイクを1本所有するだけでもかなりのこと。そこで一つアイディアを閃きました。
"スクリーンを交換可能にして、アーティストが自由にサウンドや見た目をカスタムできたらどうだろう?これはギター、これはボーカル、これはドラムのオーバーヘッドのためのオープンなサウンド、というように。"
このアイディアこそが、私達のイノベーションの中心となりました。スクリーンを交換可能にすることで、アーティストにサウンドだけでなくマイクの見た目もカスタマイズする力を与えられたのです。
そして現代、私達はマイクのルックスと交換可能なスクリーンのシステムについて特許を取得しました。この特許は私達にとって単なる法的な文章を超えた、真にユニークなものを生み出すために必要な仕事、創造性、決意を証明するものなのです。
私たちはOhmaのマイクが単に素晴らしいサウンドであるだけでなく、見た目も性能も他とは違うことを誇りに思っています。
正直に言うと、いつかOhmaのマイクがMoMAに展示されることを望んでいる自分がいます。子どもの私があの展示品に刺激を受けたように、誰かをインスパイアしてほしいのです。
ですが今はアーティストたちの手元に私達のマイクがあり、それを使って創作されていくアートにただ興奮しています。
私たちの使命は常に、アーティストが自分自身を表現する力を与える高品質のツールを作ることであり、これらの特許はそのビジョンの証です。
私たちとともにこの旅に参加してくれて、ありがとうございます。長年のサポーターの方も、Ohmaを知ったばかりの方も、私たちは皆様のために革新と創造を続けることにワクワクしています。
アート、発明、そしてインスピレーションを与えるツールのために。
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着実に歩みを進め、国内外でもユーザーを増やしているOhma World。いつかMoMAにOhmaのマイクが展示されるその日に先駆けて、皆さんも是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
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