クリエイティブな音楽機材の
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2023年4月、機会があってエフェクターブランドOld Blood Noise Endeavorsの本社オフィスへ遊びに行ってきました。OBNEのオフィシャルビデオでも度々登場しておりとても気になっていたのですが、まさに全てのオルタナティブなアーティスト/プレイヤーにとって夢のような場所でした。たっぷりの写真とともにOBNEの本社オフィスのクールな雰囲気をレポートします!
Old Blood Noise Endeavorsの本社はアメリカの中南、オクラホマ州のオクラホマシティにあります。オクラホマシティは州の中でも最大の都市であり州都。日本からは飛行機を乗り換えて16時間くらいかかります。オフィスはオクラホマシティのダウンタウンから車で15分くらい、のんびりとしたエリアにあります。
建物にはOBNEのオフィス、ライブハウス/バー、そして古いシアターの廃墟が一緒になっています。外壁はパステルピンク一色!まずはOBNEのオフィスを紹介しましょう。
エントランスを入るとペダルの製作と箱詰めをするスペース。
各担当スタッフが自分の作業テーブルを持っており、ペダルが丁寧な手作業で組み上げられていきます。各テーブルの置物や掲示物などスタッフごとの個性が出ているのもクール。
中央のSunlightはミスでグラフィックがダブってしまったとのこと。でもいい雰囲気だからいつか組み上げたいらしい。欲しい~!
これもミスプリント。Faultの上にFloatのプリントを載せてしまったとのことですがこれもいい雰囲気。
そして組み上がったペダルは、手前のスペースでノブ付け、シリアルナンバー記載、箱詰めが行われます。出荷前のチェックや微調整もここで行われます。
隣の部屋は筐体の塗装+ドリリングスペース。この訪問のときは無かったのですがその後UVプリンターも社内に導入したようで、筐体のパウダーコーティング、グラフィック印刷、穴あけとペダル制作における全ての工程を自社内で完結できるようになりました。魅力的なカスタムカラーを定期的にリリースしているのも、プリンターを持っていることで少量をフレキシブルに生産できるからなのです。
奥へ抜けるとオフィススペース。この建物は元々古いレコーディングスタジオだったらしく、中央のスペースの周りにコントロールルームや小さいレコーディング部屋が繋がっています。広々とした空間にマニア興奮間違い無しのギター、アンプ、シンセ、その他音楽機材が並ぶ、最高の空間!
アンプの壁の裏にはギターペダルコレクション。ブティックペダルメーカー同士でペダルを交換することも多いらしい。ここで一生過ごせちゃうなと思いました。
このPeaveyのDecadeは家庭向けのチープなプラクティスアンプで20ドルくらいで叩き売られているものですが、Queens of the Stone AgeのJosh Hommeが「Secret Weapon (秘密兵器)」と明かしたことで価格が高騰中。ヒットシングル"No One Knows"のアイコニックなベースラインなど、90年代のQOTSAの楽曲の多くはDecadeでレコーディングされたとのことで、現在は500ドル近くで取引されています。OBNEのスタッフに聞いたら「たしかに悪くないアンプだけど、まあ価格なりだよ。笑」と言っておりました。
OBNEのスタッフにはソリッドステートアンプのファンが多く、社内に大小のJCが転がっていました。特にこのTraynor TS-15はお気に入りで、OBNEのデモビデオの多くもTS-15で録られているそうです。OBNE所有の竿物コレクション。DIYの棚に雑然と置かれている感じが、なんかクールでカッコイイんですよね。世界中で大人気のBenson Ampsも最高の音してました。ピンクのジャズマスターはシカゴのギター工房、Black Bobbinによるもの。
元々レコーディングブースやコントロールルームだった場所を個人のオフィスルームにしています。ここでは今後リリース予定のプロトタイプを試したりしましたが詳細はまだ秘密!楽しみに待っててくださいね。
OBNEの本社建物には"Resonant Head"というライブハウス/バーが併設されています。経営自体は別のようですが内装デザインをOBNEが手掛けたりしているようです。訪問時にちょうど完成したようでプレオープンのパーティに参加しました。その後はイベントで連日盛り上がっているようです!
そして更に!Resonant Headの隣にはかなり巨大な古いシアターがあり、ここもOBNEの持ち物だというから驚きです。70年代くらいから劇場やカントリーミュージックのライブシアターとして使われていたようで、現在は廃墟そのものなのですが、ここも改築してライブスペースにする計画もあるとのこと。
OBNEのオフィスは、全てがまさしくOBNEならではのクールでオルタナティブな雰囲気に包まれている最高の空間でした。決して整然とはしていないのに、感じられる不思議な居心地の良さ。このソリッドでアーティスティックな雰囲気を日本でも発信していければと思います。今後のOld Blood Noise Endeavorsにどうぞご期待ください!