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多くの著名なアーティストの作品を手掛ける大野さんから、スタジオワークに導入していただいているm900についてコメントを頂きました。
GRACE designらしいクリアなサウンドと実用性、それがスタジオワークにもたらす価値についてお話し頂きました。
レコーディングエンジニア 大野 順平
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スタジオサウンドダリを経て、2023年よりフリーランスとして活動するレコーディングエンジニア。
中田裕二、SUGIZO、浜端ヨウヘイらの作品を数多く手掛ける他、LUNA SEA、大森靖子、METAMUSE、秦基博、back number等、ジャンル問わず個性的なアーティストの作品に携わる。
高品質でスタジオ作業の際に簡単に持ち運べる小型のヘッドフォンアンプを探してたところにm900を知って、必要な条件だった「デジタル入力ができる」「持ち運びが容易な小型であること」の2点が揃っていたので、導入しました。
デザイン的にも無駄がなくシンプルな設計、かつ質感も高級感があって、とても気に入りました。
導入後、基本的には使用しているインターフェイス Antelope Audio Orion 32HD のS/PDIF出力をm900につないで使用しています。外部スタジオでの作業の際は、AVID HD I/Oで同様に使っています。
ヘッドホンは幾つか使い分けているのですが、OLLO Audio S4X、beyer dynamic DT880、SENNHEISER HD600 等で、たまに確認程度に SONY MDR-CD900ST を使ったりもします。
実際に使用していただいてるm900
クリアでフラット、雑味のない美しいサウンドという印象です。音のスピード感をジャッジできるのが気に入っています。
私自身、ミックスの際にいわゆるハイファイなグッドサウンドというよりは、大胆に音を汚したり、極端にナローレンジなミックスにしたりと、ちょっといびつな音作りを好んですることが多いのですが、そういうサウンドメイクの時こそモニター環境はクリアでないと狙ったいびつさに着地できなくなったりしますので、m900がとても重宝しています。
ヘッドホンアウトの信号をパワーアンプに接続して、モニターコントロールとして使ってみました。
ヘッドホンアウトから出力して、モニタースピーカーを聴こうなんて普通は思わないし、そんなに良い訳はないだろうと思い込んでいましたが、聴いてみるとミッドがすっきりして解像度が高くなって、m905で聴いた時のような印象でした。
自宅で使っている他社のモニターコントローラーよりも良かったので、びっくりしました。
ヘッドホン出力からYケーブルでモニタースピーカーへ接続
LEDパネルで出力レベルが目視できるのがありがたいです。作業する際の音量を毎回揃えられるのはミックスの問題点を発見するのにとても力になってくれます。
左右チャンネルのスワップが、とても便利で本当に重宝しています。ヘッドフォン作業だと左右に振り切った音は片耳にのみ届くので、大きく定位を散らしたミックスのバランスや音色の調整の際など、スワップしながら確認できるのが非常に便利です。
また、ミュートが1プッシュで出来るのもとてもありがたいです。スピーカーで小さめの音量で作業する際、漏れ音防止にいちいちヘッドフォンのレベルを下げたり抜いたりする必要がなく、ストレスフリーに作業できます。
作業効率に関しては、先述の様々な便利な機能や持ち運びの容易さの恩恵で、大幅に向上しました。
仕上がりに関しても、狙った質感、バランスに着地しやすくなりました。カーステ等でチェックした際に違和感を感じる事も少なくなったと感じます。
m900でモニタリング中の大野さん
GRACE design m900 製品ページ:https://umbrella-company.jp/products/m900/
m900 はデモ機をご用意しております。 ご興味のある方は、お近くの販売店、または弊社までお問い合わせください。
デモ機のお貸出詳細:https://umbrella-company.jp/demonstration/