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Technotes 技術ノート

ペダルエフェクターの「フットスイッチ」の仕様について正しく理解しよう!

エフェクター(ギターペダル)がどんどん多機能になっていて、新たな可能性を追加する外部フットスイッチで機能を拡張できるペダルも多くなっている。どれを買ったらいいのかというご相談をいただく事も多いし、この外部フットスイッチは思いのほか ややこしい事は皆さんも感じているのではないでしょうか?

用途に応じて正しく選ぶ必要がありますので、フットスイッチの仕様について正しく覚えていきましょう。

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何がそんなにややこしいの?

フットスイッチは同じように見えて2種類ある。そしてなんと呼び方は4種類ある!
これがややこしくしている要因です。

◎動作A

  • 踏むとONとOFFが切り替わる。離してもその状態を保持する。
  • 用途=ペダルエフェクターのバイパススイッチなど。

◎動作B

  • 踏んでいる間だけONする。離すとOFFになる。
  • 用途=ディレイのタップテンポスイッチなど。

これらの2つの動作に対して呼び方が4種類あります。

  1. ラッチ
  2. アンラッチ
  3. オルタネート
  4. モーメンタリー

はい、ややこしい その①です。

では、1つずつ見ていきたいと思います!

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4種類のフットスイッチを解説していくよ!

①ラッチ

カチッと状態が保持される動作。ドアのガチャってなる部分ラッチって言いますね、閉まったら引っかかって閉まった状態をキープしてくれる。

踏んでONに切り替わり足を離してもONを保持。見た目は元に戻るがONを保持している。もう一度踏むとOFFに切り替わリ離してもOFFのまま。もう一度踏むとまたON、スイッチを踏むたびにON/OFFを交互に繰り返します。

多くのペダルのバイパススイッチはこの方式ですね。※機械式スイッチをそのまま使っているタイプ

②アンラッチ

否定の“Un(アン)”が付いたラッチ、つまりラッチじゃない動作。引っかからない、押しても離したら元に戻る。つまり押している間だけONするスイッチ。

タップテンポ入力用のスイッチにはこのタイプを使用します。

③オルタネート

“交互に”という意味があります。踏んでONに切り替わり足を離してもONのまま。もう一度踏むとOFFに切り替わリ離してもOFFのまま。もう一度踏むとまたON、スイッチを踏むたびにON/OFFを交互に繰り返します。

①のラッチと同じ動作だ!そう同じです。

しかし、一点注意があります。見た目は戻るが切り替えを保持するものもあれば、一度押したら引っ込むタイプもあります。視認できるように押したら一段引っ込むやつ。アンプなどでは良く使われています、例えば現行のJC-120なら電源スイッチや、ブライトスイッチがこのタイプです。引っ込む / 出る が交互に切り替わるという見た目の動作もオルタネートなタイプ。そういう意味合いを含んで「オルタネート」と呼んでいる場合がある。

ラッチとオルタネートの定義が明確でなく、呼び方はメーカー独自の判断なので ややこしい その② です。

オルタネートとラッチに関しては機構的な動作を区別する意味で、離した時に見た目は戻る(見た目でON/OFFが区別できない)タイプを「ラッチ」、離したとき見た目も保持(見た目でON/OFFが分かる)タイプを「オルタネート」と呼ぶのが本当は正しい気がします。ですが、ペダルなどのフットスイッチとしては、 離したとき見た目も保持(見た目でON/OFFが分かる)タイプはまず使われませんので、 ”オルタネート = ラッチ” という解釈で実用上問題ありません。

④モーメンタリー

momentary "瞬間的な"という意味があり、スイッチを踏んでいる時だけON、離せばOFFとなる動作。これは②アンラッチと同じ動作という事が分かります。

機械的には同じ動作でありますが、モーメンタリーと言うと機能的な意味合を含んでくると思います。例えば某リバーブ・ペダルのBYPASSスイッチは、踏み方によって機能を変えるのですが、ポンと踏めば ON / BYPASS を切り替えるオルタネート動作となり、踏み続ければその間だけリバーブONになるモーメンタリー動作となります。踏んでいる時だけ残響を付ける使い方です。

部品としてのスイッチにおいては、アンラッチもモーメンタリーも呼び方が違うだけで同じ物ですが、構造上の動作をとった場合は「アンラッチ」、ペダルの機能としては「モーメンタリー」の方がイメージしやすくしっくりきます。これらの呼び方もメーカーによってまちまちですが、動作の違いをみるのか、機能を説明するのか、そのニュアンスの違いだと個人的には解釈しています。

そういう観点からだと、ラッチとオルタネートに関しても、構造上の動作はラッチ、機能ではオルタネートとするのが良さそうですが、③オルタネートのところで説明したように ”オルタネート = ラッチ” と解釈するのが分かりやすいと思います。

つまり、結局、まとめます。

◎ 動作A

踏むとONとOFFが切り替わる。離してもその状態を保持する。

ペダルエフェクターのバイパススイッチなどは、オルタネート動作をするラッチタイプのスイッチである。

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◎ 動作B

踏んでいる間だけONする。離すとOFFになる。

ディレイのタップテンポスイッチは、モーメンタリー動作をするアンラッチタイプのスイッチである。

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と、なります。

機能・動作の違いはオルタネート / モーメンタリー
スイッチの方式としてラッチタイプ / アンラッチタイプ

と、理解していただければ少しはすっきりするのではないかと思います。

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用途によってですが、実はもう一つ ややこしい要素 があるのですが、ややこしくなるので、また次の機会に解説したいと思っています。

 

BOSSさんの製品では、黒いほうのFS-5Lがラッチタイプ(Lは LatchのL!)。 白い方のFU-5Uがアンラッチタイプで、UはUnlatchのUになっていますね。

 

株式会社アンブレラカンパニー by 技術部担当

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