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衝撃の「おなら」エフェクター。Fart Pedal購入レポート。

衝撃の「おなら」エフェクター。Fart Pedal購入レポート。

2021年9月、Kickstaterにて衝撃的なギターペダルが発表されました。その名も"Fart Pedal"。Fart(おなら)の名にふさわしいトンデモなコンセプトとサウンド。まずはこれらのデモビデオを御覧ください。







どんな入力も無視して放屁音にしてしまう意味不明エフェクター。アホすぎる。気づいたときにはすでにプレッジをクリックしていました。その後冷静になり、こんなもの要らないんじゃないか?と少し後悔したりもしました。そもそもKickstarterのプロジェクトって途中で放棄されたり行方不明になってしまうことも多く、今回も一抹の不安があったり。

ですが出資は思った以上に好調だったようで、アンブレラカンパニーが出資時は既に200人くらい、そこから更に人数を伸ばして最終的に500人近く、日本円で1000万円近くを集めて無事ゴールを達成したようです。世界中には(自分も含め)アホな人がいるもんだな~と思いつつ、そして存在すら忘れてしまった頃にこんな物が届きました。

まさか本当に届くなんて!届くまではたちの悪いジョークかとも少し思ってたので、無事に手元に来て感動しています。



まず目を引くのが"缶詰"です。どうやらこの中にペダルが入っている様子。見逃していましたが、出資者の先着250名はスペシャルパッケージとしてベイクドビーンズ風の缶詰で送られるとのこと。意味不明な力の入れ方を愛しく感じますが、現代のオフィスには缶切りなんてありません。少々荒っぽい方法で、かつ慎重にあけていきます。


どうにか無事に開けられました。内容物はこんな感じ。クレジットカードっぽいものがCertificate Cardで、スペシャルパッケージ版には手書きサイン入りのものが入っているようです。 "ULTRA FUZZ PEDAL" "PHASER BLAST PEDAL" "CRISPY CRUNCH PEDAL"と書かれているシールは再利用が可能で、FART PEDALのラベルを隠してイタズラしちゃおうぜ!とビルダー談。「これマジ最高のファズだから!使ってみて!」と友達を騙してペダルボードに無理やり忍ばせてもいいでしょう。



サウンドは予想しているものと全く一緒。笑 音程、ニュアンス、スケールは全て無視され、お下劣なおなら音がランダムに出力される。 ただの一発芸感、出オチすぎてて爆笑してしまいました。どんなにシリアスに演奏していても絶対に笑顔になってしまうので、「シグネイチャーサウンドを追い求めるギタリスト全てが必携のペダルだ」なんていうビルダーのコメントも、意外と間違いでは無いのかもしれません。こんな馬鹿すぎるコンセプトを大真面目に突き詰め、しっかりと製品にしているのだから素晴らしい。

コントロールはとてもシンプルで、OUTPUT(音量)とトグルスイッチのみ。WET/DRYのトグルは原音を混ぜるスイッチかな?と思っていたんですが、これはおならサウンドのキャラクターを、文字通りウェットかドライか選択する最低なモード切替でした。つまりピュアおなら、お腹を壊したウェッティおなら、それらの中間であるニュートラルおなら(?)の3つからサウンドを切り替えられる贅沢仕様。

Kickstaterによると、Fart Pedalのおならサウンドはシカゴを拠点とする受賞歴もある著名なサウンドデザイン会社の制作らしい。ギターアンプ用に特別に設計され、ライブステージからスタジオまで最適なおなら音を届けられるとのこと。ずっと言ってることがアホすぎる。



そして今Kickstaterのページをチェックしたら、想像を超える出資を集められたので「追加のハイクオリティおなら音パック」を配布してくれるとのこと!自分でインストールしてカスタムおならペダルを作ることも可能に。アホを越えてもう愛しい! ちなみにもちろん裏フタを開けておなら音が生成される仕組みも解明したのですが、ここはFart Pedalの名誉のため秘密にしておきましょう。

Kickstaterでの出資者分の出荷が全て完了し、現在は次回ロット分を受け付けているとのこと。気になる方は、ぜひ公式サイトから注文してみてください。国内代理店になるかは…おそらく無いでしょう。

https://thefartpedal.com/

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