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Recording プロオーディオ

Ohma Ribbonのプロフェッショナルな実力 ― レコーディングエンジニア 太田タカシ様インタビュー ―

Ohma Ribbonは「使えるマイク」なのか?

そのファッショナブルなデザインが目を惹く注目のマイクブランド、Ohma World。彼らが創り上げたOhma CondenserOhma Ribbonは単に見た目が個性的であるだけでなく、交換することでサウンドを変えることのできるScreenを備えるなど、自由な表現のための工夫が凝らされています。

しかし気になるのは「Ohmaマイクは、シビアなレコーディングの現場でも通用するクオリティを持っているのか」という点。今回はそんな疑問に答えるべく、この1年の間に様々な現場でOhma Ribbonを使用して頂いた、レコーディングエンジニアの太田タカシ様にインタビューを実施致しました。

Ohma Ribbonがプロフェッショナルなマイクとして持つキャラクターや質、そしてOhma Ribbonがレコーディングにおいてどんな選択肢であるのかについて、たっぷりと語って頂きました。最後まで是非、ご覧ください。

太田タカシ

1984年千葉県出身、バンド活動をする傍ら専門学校でレコーディングを学び、卒業後は音楽事務所のスタジオに勤務しレコーディングをしつつアレンジの基礎と制作進行を身につけた。その後、リハーサルスタジオ内のレコーディングスタジオでレコーディング・ミックス・マスタリング業務に従事した後、フリーランスに転身。現在はレコーディングの他にもサウンドプロデュースや若手の育成にも力を入れている。

主な作品参加アーティストはIndigo la End・ゲスの極み乙女。・リーガルリリー・グソクムズ・20th Centuryなど。近年はゲーム音楽やVtuberの作品にも参加している。

X(旧Twitter):@tario_ Instagram:@tario_

"どんな楽器でも使えちゃうリボンマイクだな"

まずはOhma Ribbonの第一印象について教えてください。

最初Ohma Microphoneを知ったのはネットの広告かなんかで見たんですけど、こんなかわいい感じのマイクあるんだって調べてみると、色やウインドスクリーンのパターンを自分で選べて見た目も音もカスタマイズできると知って、面白いマイクだなって印象でした。

そこから一年間、Ohma Ribbonを使って頂いておりますが、印象が変わった点はありますか?

初めて試させて頂いた時からの印象はあまり変わってなくて本当にどんな楽器でも使えちゃうリボンマイクだなって印象です。一年たってもその印象は変わらずほんと何にでも使ってますね。

ありがとうございます。太田さんは他にもリボンマイクをお持ちかと思うのですが、Ohma Ribbon以外だと普段はどんなリボンマイクを使用しているのでしょうか?

自前だとRoyer Labs R-101, sE Elecctronics VR-1, Cascade Microphone Fat Head、スタジオにあればよくお借りするのがCOLES 4038やRoyer Labs R-121です。

そういったリボンマイクと比較すると、Ohma Ribbonのサウンドの特徴はどんなところにあると感じますか?

唯一よく使うアクティブリボンマイクというのもあると思うのですが、ハイの自然な伸び方が特徴的で変な誇張も無い、すごく使いやすいイメージです。 見た目に反して(?)味が薄く、そのままの音をキャプチャーしてくれる印象です。

"弱音から大きい音まで無理なくキャプチャーできる"

ここからはより詳しく、どんなソースに対してどのようにOhma Ribbonを使用しているかをお聞きしたいと思います。まずドラム録りでは、どのように使用していますでしょうか?

ドラムは主に2本でルームか、1本でキットとして使うことが多いです。シンバルが耳に刺さらない感じで綺麗に録れるので、とても重宝してます。 グリン・ジョンズ・セッティングでOHでも使用したのですが、こちらもすごくいい結果を得れました。

次に、ギターアンプではいかがでしょうか?

ギターアンプで使う際は近接に立てて、ダイナミックマイクと混ぜて使います。ダイナミックマイクのクランキーになりがちな部分を、Ohmaの豊かな中域と空気感でカバーしてあげる感じで使っています。

アコースティックギターのRECでも使用して頂いているかと思うのですが、そこではどのようなセットアップで使われているのでしょうか?

アコースティックギターの時はコンデンサーマイクと混ぜて使っています。オン気味でも自然な空気感を録れるので、オケ中でも埋もれない厚みが録れます。

ありがとうございます。これら以外だと、どのようなソースで使用することが多いのでしょうか?

それ以外でよく使うのはパーカッション系でよく使います。ダイナミックやコンデンサーだとピークが気になったりするんですけどあんまりコンプをかけたくない。そんな時はOhmaリボンです。笑 弱音から大きい音まで無理なくキャプチャーできるのですごく重宝してます。

あと番外編ですが、一度室内でのライブレコーディングのエアーとして使いました。すごく音が良くて、結局そのマイクとボーカルマイクを混ぜただけでOKになりました。笑

この"室内でのライブレコーディング"は、ミニマルポップバンドDUFDUFによるオープンリールを使ったライブレコーディング(下記動画)とのこと。マイクは数本他にも立っているが、実際に使用したのはボーカルマイクと、カメラの後ろにあるOhma Ribbon2本のみとのことだ。

Artist:DUFDUF (Instagram:@dufduf.band, X:@Dufduf_Band)

Ohma Ribbonのスクリーンについて

ここからはスクリーンについてお聞きしたいと思います。まずはスクリーンを変えることによる音色の変化について、大きい変化だと感じますか?それとも、そこまでの変化ではないと感じますか?

これは本当に難しくて実際変わるんですが、劇的に変わるかというと混ざった時には聞き分けれるかな?って思います。

それぞれのスクリーンに対する印象などはいかがでしょうか?

最も使うのは「Stripe」です。これがデフォルトになってます。一番リボンマイクらしい中域の厚みと押し出し感があって使いやすいです。「Windows」は全体的にすごく抜けの良い印象があります。空気感が欲しくて「絶対に吹かれない」って時に選択肢になってます。

「Scales」「Holds」はどちらもナチュラルな印象です。「Scales」の方が少しジャキっとした印象で「Holeds」の方が落ち着いたトーンなイメージです。

この「スクリーンを変える」というのは、他のマイクには無い唯一無二なサウンドへのアプローチだと思います。これに関して、利点や気付いた点はありましたか?

利点としては楽器によってキャラを変えられるところで、同じマイクをたくさん使うとキャラクターが被っちゃうかな?って時に、少し避けれるのが利点だったりします。ただスクリーンを取ると直でリボンなのでその場でバンバン変えるの躊躇っちゃう瞬間があります。笑

Ohma Micのスクリーンは付属のピックで簡単に取り外し可能。

全ての人にお勧めできるリボンマイク

ここまでOhma Ribbonに関して沢山お話し頂きましたが、ズバリ太田さんにとって、Ohma Ribbonはどんな選択肢のマイクなのでしょうか?

そこで鳴っている空気感を自然に、そのまま録りたい時に選択することが多いです。コンデンサーだと少し色々ピーキーな瞬間とか、自然だけどなんか硬いぞ?みたいな時はOhmaの出番です。耳障り良い音がとれます。

最後に、太田さんがオススメするとしたら、Ohma Ribbonはどんな人にオススメしたいですか?

全ての人にお勧めできるのですが、強いて言うならリボンマイクを扱い慣れてないなって方や、一回使ったけどよくわからなかったなって思ったことがある方に使ってみて欲しいです。音も管理も扱いやすいのでお勧めです。

ありがとうございました!

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セールの詳細はコチラからご覧ください。

  • Ohma Worldブランドページ:https://umbrella-company.jp/brand/ohma-world/
  • Ohma Condenser製品ページ:https://umbrella-company.jp/products/ohma-condenser/
  • Ohma Ribbon製品ページ:https://umbrella-company.jp/products/ohma-ribbon-microphone/
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