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Guitar ギター&エフェクター

Electronic Audio Experiments (EAE) "DUDE INCREDIBLE"に限定カラー登場!

Electronic Audio Experiments (EAE) "DUDE INCREDIBLE"に限定カラー登場!

"電子工学を通過したサウンドとテクスチャの研究"を標榜するギターペダルブランド、Electronic Audio Experiments (EAE)の人気はここ日本でも確実に高まってきています。シンプルないわゆる歪み系デバイスにおいても、EAEは緻密な設計と非常に個性的なアプローチを融合。ラインナップに共通するダークかつダーティー、そして胸を刺すような儚さ。やり尽くされたと思われたギターペダルでも、ここまで個性を出せるのか!と驚きさえ与えてくれます。

EAEのラインナップはニッチながら確かに存在する音響デザインへのニーズを満たすようなものばかり。そんな中でもとびきり異端でカルトなのが、DUDE INCREDIBLEです。惜しくも生産停止となってしまいますが、栄光の軌跡を讃える限定カラーが入荷してきたのでご案内いたします!

Dude Incredible Copper

Dude Incredible Tape Reel Grey

What is DUDE INCREDIBLE?

DUDE INCREDIBLEは前段にHarmonic Percolator、後段にはIVP Preampをセット。ペダルフォーマットとしては定番の2 in 1ペダルも、EAEが手掛ければとびきりカルトになります。

DUDE INCREDIBLEというネーミングからもピンと来る方もいるでしょう。これはオルタナティヴ/ノイズロックにおいて伝説的な存在であるスティーヴ・アルビニが実際にステージで使用しているセットアップを再現したペダルなのです。


Harmonic percolator

1stセクションには謎が謎を呼ぶ、知る人ぞ知るHarmonic PercolatorをEAE流に完全再現。1970年代にアメリカ・ミルウォーキー州の回路設計者エド・ギーゼ氏によって開発され、生産は極めて少量。現存するユニットは非常に少なく、かつ全ての回路がワックスで封じられているため、その全貌は常にミステリアス。一部の熱狂的なマニア達によってのみ語り継がれてきました。

そのサウンドはファズフェイスやビッグマフとは全く異なる、どのファズの系譜にも属さないオンリーワンな響き。シリコン/ゲルマニウムのハイブリットにより歪みを生成し、独自の回路構成は奇数倍音をフィルタリングして偶数倍音(ハーモニクス)のみをパスする性質を持つため、非常にプリージングで音楽的な響きを持ったディストーション/ファズが得られます。Harmonicsが低いとファジーかつダイナミックなオーバードライブに。そしてフルアップではヘヴィなコンプレッション、粒が拡散するように攻撃的なスリリングな世界に。更に極めてタッチセンシティブで、ロングサステインの向こう側に音楽的なハーモニクスが響き、フィードバックがうねっていく。まさにHarmonic Percolatorでしか味わえない質感です。

実際にスティーヴ・アルビニもステージで使用しており、その特徴的なハーモニックファズ/ディストーションサウンドはアルビニのサウンドにおいて重要な位置を占めています。ちなみにPecolatorの前段にバッファー入りのチューナーやノイズゲートを配置すると、ひしゃげて吐き捨てるようなグシャグシャなドライブに。このコンビネーションこそがアルビニマジックの秘密だという説もあります。

IVP Tube Voice

後段にはハモパコより更にミステリアスな"Tube Voice"セクションを搭載。これはラック型プリアンプであるIntersound IVP (Instrument Voice preamplifier)Tube Voiceセクションを抜き出し、歪みペダルとして昇華させたものです。

ハモパコと同じくこちらもオリジナルは非常に希少で、情報も多くありません。1970年代後半にリリースされたIVPは、あらゆる楽器やルーティングの場面に対応できるよう、様々な入出力を備えたプリアンプです。更に"Tube Voice"と呼ばれるディストーション回路の独特のサウンドは、アルビニはもちろんGrateful Deadのメンバーも魅了してきました。

"Tube Voice"セクションはIVPの入力ステージ、Baxandall EQ、ドライブ回路を抜き出してペダル化させたものです。そのキャラクターは既存のTSやCentaurといった定番とは全く異なり非常に個性的。Tubeというネーミングを全く彷彿とさせない笑、ギラギラとしたきらめき、心をざわつかせるような騒々しさと無機質さ。

ドライブ回路の前段にシェルビングEQを配置するユニークな構成のため、ドライブさせる周波数帯域を微細にチューニングでき、非常に幅広いサウンドを達成できます。ミディアムゲインの多用途なドライブや、常にオンのベースレイヤーを作るためにも最適。そしてアルビニリスペクトなら、迷わずトレブルを振り切ってシングルコイルのギターを突っ込もう。カミソリのような「あの」ドライブサウンドが完全に再現されます。

アルビニのライブセットアップ。ラックにIntersound IVPがセットされている。

Percolator + Tube Voice

DUDE INCREDIBLEはスティーヴ・アルビニを強く意識したデバイスですが、2セクションは個別にオンオフが可能なため、想像以上にフレキシブルでもあります。そしてスタッキングすることで破壊的な質感を獲得。許容範囲を遥かに超えた突き刺すようなトレブル。永遠のハウリングとフィードバック。ルール無用のモジュレーション・フィードバックに加え、フレットノイズやピックスクラッチでさえも攻撃的に彩られ、ノイズロックにおける象徴的なトーンを無限に内包しています。アルビニのサウンドを追求するマニアの方々にはもちろん、オルタナを自称する全てのプレイヤーにとって、新しいシグネイチャーになる可能性を秘めています。

世にも奇妙で超カルト過ぎる逸品なのですが、現在の流通在庫を持って廃盤になることがメーカーより発表されました。通常版、そして限定カラーのCopperとTape Reel Greyから選べるのは今だけ!ぜひお見逃し無く。

★DUDE INCREDIBLEについて詳しくはこちら!
https://umbrella-company.jp/products/dude-incedible/

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