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ZCAT Pedals インタビュー(2014.Aug)

question-icon ●あなたのフル・ネームと役職を教えてください。

answer-icon まず始めに私たちZCAT Pedalsの製品に興味を持っていただき、このような機会を与えてくださった事に感謝します。私の名前はVlad(ヴラド)で、設計や製造、販売まで全てを担当しています。

私はプロフェッショナルなギタリストとして活動しているので、多くのギターペダルを試す機会がありました。私自身も、そして私の父も同じく電子機器のデザイナーでしたから、オリジナルのペダルを作るべきだと考えたのです。

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question-icon ●ご自身の音楽/楽器経験も教えてください。

answer-icon 私はギターを演奏しますが、シンセサイザーも大好きでキーボードも演奏します。またレコーディングのサウンドエンジニアもやっています。個人的には特にオルタナティブ~トラディショナルまでロックミュージックを演奏しています。

question-icon ●日本には、ラトビアという国の音楽事情がなかなか伝わってきません。ロック・ミュージックは盛んなんでしょうか?

answer-icon ZCAT PEDALS、ジーキャットペダル、高音質リバーブ、エフェクター、ペダルラトビア共和国のミュージックシーンはとても発達しているというわけではありませんが、インディーやオルタナティブのロックシーンでは素晴らしいバンドが活動しています。またハンドメイドギター、レコーディング・マイクロホンなど、音楽機材の面でもで極めて優秀な製品を生産しているメーカーがいくつかあります。

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●ZCAT Pedals社創立の経緯と、エフェクターの開発/製造に参入したきっかけを教えてください。

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ラトビアのリーガという美しい港町で、私と父の二人でペダルを生産しています。私はプロのギタリストなので、今までに沢山のギターペダルを購入して、それを売ってまた新しいペダルを買ったりしていました。いつか自分でギターペダルの設計をしてみたいと昔から考えていたのです。私の父はプロの電子設計者でサウンドエンジニアリングにも精通しているので、私たちは幾つかのペダルを作り上げ、またすぐに違うペダルを作りたくなりました。次々とアイデアやサウンドを研ぎ澄ませていったので、古いペダルが不要になり私はそれを売ってまた新しいペダルを作っていきました。するとそれらのペダルを購入したギタリスト達が次々と良いフィードバックを返してくれたのです。そうやって私たちの作るギターペダルはプロフェッショナルなレベルの製品として発展していきました。そしてある日正式にギターペダルの会社を立ち上げようと思いついたわけです。

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●エフェクター・ブランドとして一貫して譲れない思想/ポリシーがあれば、教えてください。

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私たちがペダルデザインで重視しているのは、まずサウンドがナチュラルであること、そしてコンパクトであり、とても役に立つものであるということです。

ZCAT Pedalsではコンパクトな設計の中に、役に立つエフェクトのコンビネーションを実現したいと常に考えています。Delay-Reverbという製品はそのコンビネーションの分かりやすい例ですね。また音質がナチュラルで音楽的であることをとても大切にしています。さらにHOLD機能では美しくアンビエントなサウンドスケープ表現がコンパクトペダル一つでできるのでたいへん好評です。全てのギターペダルは丁寧なハンドメイドで生産されています。

ZCAT PEDALS、ジーキャットペダル、高音質リバーブ、エフェクター、ペダル

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●ZCAT Pedalsはどんなターゲットユーザーを想定していますか?

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ZCATの製品はどんなギタースタイルにも寄り添えるよう設計されています。またギターに限らず、ベースギター、キーボード、チェロなど、楽器を問わず使ってみて欲しいです。

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●エフェクターを設計する上で、影響を受けたエンジニア/ブランドなどはありますか?

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AlesisやMXRの設立者であるKeith Elliott Barrから、革新的な回路設計において大きな影響を受けました。

ZCAT PEDALS、ジーキャットペダル、高音質リバーブ、エフェクター、ペダル

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●いずれのモデルもMXRサイズの小型筐体を実現していることに驚かされました。このサイズを実現するのには苦労したのではないでしょうか?

answer-icon 
私たちは可能な限りペダルをコンパクトに仕上げられるよう表面実装のコンポーネントを使用するようにしています。この事によって複雑で多くの機能を持つペダル設計をコンパクトな筺体に収めることに成功しているのです。

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●回路設計から配線まで、すべての工程をハンドメイドで行ない、しかも本国ではを謳ってっています。その点へのこだわりについて教えてください。

answer-icon
私たちのギターペダルはすべて人間の手によって組み上げられます。ドリルや塗装、組立、ワイヤリング、DSPプログラムまで、全ての工程がハンドメイドです。このことで全てのプロセスを確実にコントロールすることができるのです。出荷前には全ての製品を私自身が十分な時間をかけてフィジカルチェックしています。

私たちが作ったペダルは全て私たちの工房でライフタイムの保障を受けることができます。また私たちはカスタム・モディファイの相談などについても常にオープンな対応をできるよう心がけています。*日本国内は1年保証

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●多くのギタリストが愛用する歪み系ではなく、リバーブ/ディレイ、またはその応用的なエフェクターを多数ラインナップしています。そこからは新しい空間系サウンドの創造に力を入れていることがうかがい知れます。Zcat社がリバーブ/ディレイに重きを置いている理由を教えてください。

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オーバードライブなどの歪ペダルは既に多くのタイプが市場にあり、私たちならではの個性を出しにくいので、空間系のペダルのリリースが多くなっていますね。

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●独創的な「Hold-Reverb」、そして「Hold-Delay-Chorus」開発のきっかけを教えてください。また、これらの効果を実現するために苦労した点があれば教えてください。

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最初に設計したHOLD系の機能をもったペダルは「Hold-Delay-Chorus」でした。シンセサイザーのPADサウンドに演奏を重ねるような効果を狙ったアイデアでした。ギターでコードを弾くと、オクターブが追加されたコーラスサウンドが持続音となりまるでオルガンやシンセパッドのように響きます。そしてそのドローンに重ねて、新しいギタープレイ(メロディなど)を演奏することも可能になります。新しい演奏スタイルが実現できる個性的な機能です。

苦労した点ですが、DSPのプログラミング開発にはとても長い時間を費やしました。何千ものアルゴリズムとサウンド変化のコンビネーションを試していったのです。HOLD機能はこの膨大な努力の賜物です。

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●これらのサウンドは、ミュージシャンからの要求に対して生み出したものなのか、それともZcat社からのミュージシャンへの提案なのか、どちらの要素が強いのでしょうか。

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ほとんどのアイデアは私たち自身で考えています。私のギタリストとしての活動の中で自分のセットアップを考えた時に「こんな機能があれば最高なのに」と思ったアイデアが主に採用されています。また私の父が「このペダルに新しいこの機能を追加してみよう」とアイデアを出す場合もあります。またユーザーからのモディファイの依頼から新しい機能に発展した例もありますね。

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●Hold-Reverb, Hold-Delay-Chorus, Big Reverb TIの3機種に搭載されたHOLD機能はそれぞれ少しずつ異なっていまがそれぞれの違いを教えてください。

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HOLD機能を持った3つのペダルはそれぞれアプローチが異なっています。Hold-Delay-Chorusではドライ信号をフリーズさせているのに対し、Hold-Reverbではリバーブ信号をフリーズさせています。またBig Reverb TIではフリーズ機能ではなく、リバーブのディケイタイムをとてつもなく長くすることでドローンサウンドを得ています。入力信号レベルにもよりますが、なんと10分以上も持続する(徐々に減衰していく)幻想的なリバーブサウンドのドローンを実現することができます。

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●「Hold-Reverb」には、「モメンタリーモード」と「ラッチングモード」があります。それぞれのモードで、オススメの使い方や適したフレージングがあれば教えてください。

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もしHold機能を使ったドローンにサウンドを重ねてに演奏していく時に、トレモロやフェイザーなど何らかのエフェクターを使用する場合にはLatchingモードが便利です。一度HOLDスイッチを踏むだけで(足をペダルから離しても)ドローンを持続させておくことができます。またコードを変化させながらドローンサウンドを制御したい場合には、ソフトタッチ式のフットスイッチを押している間だけドローンが持続し、離した瞬間に終了する Momentaryモードが便利です。

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●「Big Reverb」はスペーシーなサウンドが印象的ですが、その響きのテイスト(リバーブ・サウンドの方向性)は、どのようなコンセプトでチューニングしていったのでしょうか?

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Big Reverb TIは20種以上の複雑なディレイラインが組み合わさった、とても複雑なアルゴリズムで構成されています。これらの複合的なリフレクションの要素が何千ものエコーのコンビネーションを表現します。自然界においてはこのような複雑なコンビネーションを持ったアルゴリズムを作りだすことはできませんから、多分スペーシーなサウンドだと表現されるのかもしれませんね。

question-icon ●「Big Reverb TI」について教えてください。

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Big Reverb TIではソフトタッチ式のフットスイッチを押している間だけ、永遠に持続するかのような長いディケイのリバーブサウンドを得ることができます。またフットスイッチを押しっぱなしで電源を入れることでバッファードバイパスとトゥルーバイパスを切り替えられる機能も好評です。

question-icon ●「Poly-Octaver2」は、オクターブサウンドとコーラス/リバーブを組み合わせることで、とてもユニークで幅広い音作りができますが、オススメの設定があれば教えてください。

answer-icon
ポリフォニックのオクターバーとコーラスとリバーブを1つのコンパクトペダルに収めた製品です。12弦ギターのようなサウンドに対し「揺れ」と「響き」を同時に加えることができるので、独特な効果を1台のペダルだけで実現できます。歪ペダルと組み合わせてみるとさらに可能性が拡がると思いますよ。

question-icon ●「Step Filter」について

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Step Filterはレゾナンスフィルターとステップシーケンサーを組み合わせた面白いコンセプトの製品です。周波数とスピード(LFO Rate)は3つのノブで変更できます。Hold-Reverbや Big Reverb TIのHOLDサウンドをStep Filterに通す使い方が個人的にはとても気にいっています。中域に深いフィルターを設定した時の感じが素晴らしくお勧めです。

question-icon ●何故多くのペダルで独立したリバーブセクションを設けているのでしょうか?

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ギターサウンドにおいてリバーブエフェクトはとても重要だと考えています。ディレイ、コーラス、トレモロなどのエフェクトはリバーブを加えることでとてもスムースな効果になります。しかしながらどのアンプにもリバーブがついているわけではなく、そのサウンドも様々です。ですからZCAT Pedalsの製品には独立したリバーブセクションを搭載したものが多くなっています。

新しいQ-MODでは設定でバッファードバイパスとトゥルーバイパスと常時リバーブオンの3モードを選択できるようになりました。常時リバーブオンのモードではモジュレーションエフェクトをオフにしても、リバーブだけはオンの状態を保てます(ノブ操作も可能)。ZCATのリバーブを常にかけっぱなしにしておきたいという要望を反映したものです。

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●いずれのモデルも、とてもクリアで繊細なサウンドが印象的です。現代の音楽シーンの傾向や、デジタル・レコーディングでの使い勝手などを意識した面もあるのでしょうか?

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ペダルの設計においてはアナログのドライ信号をどれだけキープできるかを常に考えています。ドライ信号はADCやDACを通過させない設計です。また24bitのADC/DACと最適なコンポーネントの採用がZACT Peadlsのペダルの音質を高品位なものにしているのです。

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ZCAT PEDALS、ジーキャットペダル、高音質リバーブ、エフェクター、ペダル●Zcat社のラインナップは非常にユニークです。今後もどんなモデルを開発していこうと考えていますか? さらに空間系モデルを拡充するのでしょうか? それとも歪み系など新たなジャンルに挑戦していくことになるのでしょうか?

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現在予定しているのはステレオ仕様のBig Reverb TI Stereo(既に発売開始)ですね。また3つのバイパスモードを持った新型のQ-Modは出荷が開始されました。

私たちは常に新しいペダル設計のアイデアやコンセプトを考えていますから、順次新しいモデルを発表していけると思います。

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●空間系エフェクター以外にも、ステップシーケンサーを利用した「Step Filter」など、ユニークなエフェクターが数多く見受けられます。今後トライしたいタイプのエフェクトがあれば教えてください。

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過去に誰も作ったことのないオリジナルのアイデアを実現したペダルをこれからも作っていきたいと考えています。もちろんそれは常に実用的で、最高のサウンドを持ったものでないとなりません。

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●最後に日本のエフェクターファンに何か一言メッセージをお願いします。

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私たちZCAT Pedalsの製品の日本向けの出荷は急速に増えています。たくさんのサポートをいただき誠にありがとうございます。日本のユーザーがどんなペダルを私たちに期待しているか、どんな製品を作ってほしいかなどのフィードバックにとても興味を持っています。これからのZCAT Pedalsにもどうぞご期待ください!

 

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