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Interview column インタビュー&コラム

OTO Machines 開発ストーリー&インタビュー

フレンチメイドの8bitマルチプロセッサー Biscuit (DerOTO)が素敵すぎる。

OTO Machinesのマルチエフェクトプロセッサー Biscuitは"全く普通ではない"エフェクトプロセッサーだ。

ビットクラッシャーとしてはもちろん、マルチモードのアナログフィルター、ウェーブシェイパー、ディレイ、ピッチシフター、ステップフィルター、ビブラート、エンベロープフィルター、チューブクリッパー、などなど・・・そしてさらにDER OTOファームウェアーではMONOシンセ&16ステップのシーケンサーにも変身してしまう。

あらゆる波を呑み込んでいくような、巨大で実感のある(ソフトウェアーでは味わえないツマミを回す感覚!)機能がこの小さくておしゃれな小箱に詰まっているなんてまるで魔法のように思えてきます。

完全無償でシンセ化アップデートを提供!

OTO Machinesのデザイナー Denis氏はフランスで生まれ、クラフトワークやタンジェリンドリームを聞いて多大な影響を受けたという。Minimoog, ARP Odyssey, やKorg MS-10などを入手し、さらには Korg Poly-800, Oberheim Matrix-6 や初期の8/12ビットサンプラー (Ensoniq, E-mu)などのサウンドに感銘を受けたそうだ。

最初に自作のシンセを作成したのはMOS6581チップを使ったハイブリッドシンセだったが、それは良い意味で1980年代のビデオゲームみたいな音だったという。最初のBiscuitのプロトタイプはなんとシンプルなシンセサイザーで、8bit DAコンバーター経由でサウンドを出力してみた所そのサウンドが素晴らしかった。つまりDerOTOで達成されたBiscuitのシンセサイザー化は最初から考案されていたものだったようだ。

DenisはBiscuitのシンセ化にあたりShruthi-1 monosynth (http://mutable-instruments.net/)をデザインしたオリバー氏と共同作業を行った。

彼の制作した8ビットMONOシンセのサウンドは素晴らしく印象に残っていたのだという。オリバー氏はバンドリミテッドのノコギリ&矩形波形とFMシンセ、そしてピッチモジュレーションを見事にBiscuitにプログラミングして取り込んでしまった!

そして完成したDER OTOファームウェアーは、なんと従来のBiscuitユーザーに無料で配布された(MIDI経由でアップグレード)。そして新しく出荷されるBiscuitにももちろん無償で組み込まれた。「従来のユーザーに楽しんでもらいたい!」という配慮からすべて無償で公開された。またDER OTOモードでパネル上にかぶせて使用するDer Maskも完成版は販売しているが、自作ユーザーのためにグラフィックデーターを無償で提供している。

「僕はシンプルでローコストな素晴らしい音質のポリフォニックアナログ、またはハイブリッドシンセを作りたいと夢見ています。DER OTOはそのスタートになると思います。シンセサイザーはまるで料理のようです。いくつかの材料が素晴らしい料理には必要です。近年ではコンピューターでLOOP を作り、アナログプロセッサーでそれを調理し、オールドシンセをミックスし、それからプラグインを使ってコンピューターで全てをエディットできるというわけです。

たいへんパワフルでエキサイティングです。OTO MACHINESのBiscuit / DerOTOはあなたの音楽のためのまったく新しい材料となるでしょう。これはデジタルともアナログとも違います。ちょうどその二つの言葉の間にあるよう なものです。Biscuit / DerOTOのサウンドを聴けば、それがいかに音楽的でワイルドであるかが分かるはずです!」

OTO Machines 製品詳細ページはこちらです

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