FluxToneスピーカーシステムは、「磁力」をコントロールすることで真空管チューブアンプの音量を下げることができる画期的なシステムです。演奏者が望むサチュレーションが得られるボリューム位置でのサウンドを、どんな小音量であっても完全に再現できます。アッテネータやロードボックスとは根本的に異なり、小音量でも周波数レスポンス、磁気飽和による倍音感、瑞々しさが一切失なわれることがありません。
どんなライブ会場でも、リハーサルスタジオ、レコーディングスタジオ、それが自宅のベッドルームであっても、フルアップした際にしか得られない真空管アンプのサウンドで演奏できる利点は大きく、すでに多くのプロフェッショナルなギタリストに絶賛されています。アンプでクランチや歪を得たい場合はもちろん、クリーントーンであってもボリューム位置が4のクリーントーンと、6位置の時のクリーントーンは全くの別物であり、これこそがチューブアンプを演奏する醍醐味だと言えます。もう音量を気にしてあなたの理想とするチューブアンプトーンを犠牲にすることはありません!
このVMT(Variable Magnet Technology)と呼ばれるFluxToneのテクノロジーを利用するためには、2つの方法があります。
1つはご自分の真空管ギターアンプのスピーカーユニットをFluxtoneのモデルに交換し、磁力をコントロールするFluxToneコントローラ(スピーカーに付属)を使用する事です。FluxTone社では全てオリジナルと同様の素材を使用して組み立てた、完全ハンドメイドのFluxToneスピーカーを各種ラインナップしています。1つのスピーカーを組み立てるのに約8時間かかるというこの美しいスピーカーユニットは、工房で1つずつ丁寧に手作業で組み上げられる価値のあるものです。現在のギタートーンをそのままVMT対応にしたい場合は同タイプのスピーカーを選択、または異なるトーンへとアップグレードされたい場合には多くのタイプ(例えばグリーンバック、アルニコブルーなど)が用意されています。
もう1つの選択肢は、FluxToneシステムがビルトインされた「エクステンション・キャビネット」を利用する事です。お手持ちのギターアンプのスピーカーアウトをエクステンションキャビネットに入力するだけで、オリジナルのギターアンプを改造することなくFluxToneのテクノロジーを利用できます。ツアーミュージシャンはもちろん、リハーサルスタジオやライブ会場への常設、レコーディングスタジオなどでもご利用いただけます。
FluxToneでは交換用スピーカーとコントローラーのパーツ販売の他に、予めFluxToneスピーカーとコントローラーをキャビネットに組み込んだ”エクステンション・キャビネット”のカスタムオーダーも受け付けています。
完全な受注生産となるため、正式受注から完成まで時間はかかりますが、全製作工程が丁寧にハンドメイドで行われ、さらに電磁石のコントロール機能によりチューブアンプの音量を完全に制御できる特注ギターアンプキャビネットには大きな価値があります。
また一部の定番キャビネット(例:1×12″のエクステンションキャビネット等)は、弊社または本国工房に即納ストックがある場合もございます。詳細はお問合せください。
“Celestion Alnico Cream-back”を再現したFluxTone MODEL #11とコントローラーをビルトインした特注キャビネットです。このコンビネーションは最もお勧めできるオールマイティなサウンドでお勧めです。
スピーカーユニットは丁寧なアッセンブルと、オリジナル同様の構成部品で完全ハンドメイドで組み上げられ、その極上のトーンはそれだけでも価値のあるものです。さらにFluxToneのスピーカーユニットは永久磁石を電磁石に置き換え、磁力を自由自在に調節可能なため、真空管ギターアンプの音量を一切失わずに、音量だけをコントロールする事ができます。このカスタムギターアンプキャビネットには、FluxToneコントローラがビルトインされており、フロントからノブを調整可能です。
お手持ちのギターアンプを改造することなく、チューブアンプのスピーカーアウトを接続するだけで利用できます。
またキャビネットの背面は3パーツで構成されており、クローズドでもオープンでも、好みのサウンドに調整してご利用いただけます。
ブラックのエクステンションキャビネットは、M社、F社などブランドを問わずマッチングが良く、ハイエンドな仕上がりです。
・参考価格: ¥536,000(税抜き)(2023年9月現在。価格は都度お見積りとなりますのでお問合せください。)
チューブ・アンプは大音量で鳴らすことで、最高のフィーリングを生み出すことが知られています。しかしその音量はリビングルームやスタジオレコーディング、そしてステージでの適切なレベルとはマッチしないことがほとんどです。
心地の良いレスポンスとフィーリングを作り出す、大音量のチューブ・アンプならではの特徴的な倍音成分。この倍音成分の一部は、チューブアンプ内の出力トランスと直結されたスピーカーで形成された磁気回路から生まれます。アンプの出力レベルがトランスの限界に達すると、磁気回路が飽和しサチュレーションが発生、新たに倍音が生成されるのです。
FluxToneが独自開発したVMT(Variable Magnet Technology)は、スピーカーユニットの磁力をコントロールする画期的なテクノロジー。アッテネーターなどによって割り込まれていた、出力トランスとスピーカーのダイレクトな接続を維持します。つまり、特徴的な倍音成分やフィーリングは全て保ちながら、音量をコントロールすることができるのです。
このVMTについての技術解説は下部のARTICLESからご覧ください。