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Interview column インタビュー&コラム

Grace design REX導入インタビュー | サクソフォン/フルートプレイヤー YHU 様

Grace design REX導入インタビュー | サクソフォン/フルートプレイヤー YHU 様

Grace designのマイクプリアンプは表現性に優れ、プロフェッショナルから抜群の信頼を誇ります。これをコンパクトなペダル筐体に落とし込んだのがREX。ラックタイププリアンプのクオリティをそのまま受け継ぎ、FXループを加えて更に創造性を拡張。自宅からスタジオ、ステージに至るまで、あらゆる状況で可能性を広げる唯一のマイクプリアンプです。

そんなREXがサクソフォン/フルート奏者として活躍するYHUさんの機材として導入されました。サウンドクオリティ、高い機能性、そしてYHUさんのクリエイティブな思考を支えるREXについて語っていただいたインタビューをお届けします。

YHU

日本と香港をルーツに持つSaxophone & Flute Player。
加藤ミリヤ, いきものがかり, R指定, キタニタツヤ, ぼくのりりっくのぼうよみ, AKLO, DOS MONOS, GOMESS, リベラルa.k.a岩間俊樹, 高岩遼, SARM等のアーティストと共演、作品に参加している。
作曲家としては、テレビアニメの 『BEASTARS』 OP楽曲や 『呪術廻戦』 ED楽曲、バスケットボールのプロ・リーグ ”B.LEAGUE” の年間公式テーマソングを手掛けた実績を持つ。

https://yhu.giftbankllc.co.jp/

この度はREXを導入いただいてありがとうございます!導入された経緯を教えて下さい。

サックスにギター用のエフェクターを使う手法をよくするのですが、それまで使っていたマイクプリアンプでは、楽器自体の生音と比べた際に、どうしても音質のギャップを感じていたんです。音が痩せた感じになり、デジタル感も強くなってしまう。そこで普段お世話になっている楽器店のスタッフさんに相談したら、「すごくいいものがあるよ」とREXを勧めてもらいました。
その方をとても信頼しているのでほぼ決め打ちで導入したのですが、大成功だったといえます。

導入した後の印象はいかがでしょうか?サウンドや演奏パフォーマンスに変化はありましたか?

一番に感じられたのは、出音がとても太くなったこと。原音の再現度がかなり高く、エフェクトを使っていても、使ってないときと同じくらいのサウンドの抜けがしっかり感じられます。

普段はサックスから直接出るアコースティックな音をモニタリングしますが、エフェクトを使う場合は必然的にそれらを通って加工された音をモニターすることになります。そこで生音とのギャップがあると違和感を頭の中で調整するような事もあって、演奏を邪魔してしまうこともありました。

サックスは自分の息でのコントロール幅がかなりあるので、サウンドに違和感があると更に息で頑張って、なんとか調整しようとしてしまうんです。REXではそういう詰まる感じや違和感が本当に無くなりました。自然にモニタリングできるようになってストレスが減って、結果もっと演奏に没頭できるという良いフィードバックになっています。パフォーマンスでエフェクターを使うときは即興的に考えていく場面も多く、いかに音に集中できているかが鍵になってきます。そういった瞬発的な創造性を制限しないという観点でも、自分が納得がいく最高のプリアンプを揃えることはとても重要だと改めて感じました。

この原音への忠実性は、エフェクティブな音色とサックス本来の温かみのある生音感の両立にも貢献してくれています。エフェクトを使いつつ、アコースティック楽器ならではの雰囲気やニュアンスも残したいという要望も完璧に叶えてくれました。良いもの使うと本当に変わるんだって実感しましたね。

実際REXをどのように、どんなシチュエーションで使用されていますか?

普段使っているボードに組んであって、ライブやコンサートではほぼ必ず使っています。宅録でエフェクターを使ったサウンドが録りたいときにも使用しています。

YHUさんが普段使用するペダルボード。

具体的なサウンドメイキングはどのように行っていますか?

サックス本来の自然な暖かい音色をしっかり活かすため、ローを少し上げて、ハイを少し下げる事が多いです。僕のそのままの音はキラキラとしたトーンなので、特にピッチシフターと合わせるときはハイを少し削って丸みを出すこともあります。

REXのEQはすごくいい塩梅が追求されていると思います。変化幅に過不足がなく、ちょうどいいポイントに到達しやすい。本来のキャラクターを残しつつ、音を心地よくするための要素がしっかり揃っています。

ミュートスイッチ、ブースト、ファンタム出力などの機能はどうでしょう。

会場によってはブーストを掛けっぱなしでサウンドメイクすることもあります。サウンドがあと一歩足りないとき、自然に音を太くしてくれますね。フィルターなど音量変化があるエフェクトの補正にも今後使えると思います。ミュートはノイズも含めて本当に綺麗に切ってくれるので、必要な瞬間にストレス無く使えます。細かいところですがスイッチに角度が付いてるのも踏みやすくて、よく考えられてますよね。

あとはDI OUTに加えてAMP OUTが備わってるのも重宝しています。サックスは楽器の生音がかなり大きいので、小さい規模の会場でじゃ自分でアンプを持ち込んで、手元のアンプからAMP OUTのみを出力するやり方でバランスが良いことも多いです。大きい会場でも、自分のモニター専用のアンプに信号を分けて送れるのも便利ですね。プリアンプはDI OUTのみを備えるものが多いですが、OUTが2種あることでいろんな状況に対応できるのは革命的と思います。

目玉機能のFXループはどのように使われていますか?

現状エフェクターはハーモナイザー、フィルター、リバーブ、ディレイ、ルーパー系を使っています。サックスは単音楽器なので、複数の音を出すのはサックス奏者の共通の夢というか。笑 ワーミーを使う人もいますね。ナチュラルな残響やディレイはPAにお願いして、足元のはエフェクティブだったりアンビエントな響きを追求するときに使います。

実は高校のときにベースをやっていて、その時使っていたマルチエフェクターをサックスに掛けたらどうなるんだろう?って思ったのがきっかけなんです。その時はXLRを無理やり変換してペダルへ直挿しでしたが。笑 同時期にサックスとエフェクターを組み合わせたプレイに出会って衝撃を受けて。ただ音質面でやっぱり納得がいかなくて、でも諦めきれなくて色々試行錯誤してという流れです。いろんな機材を使ってチャレンジしてきましたが、REXに出会ってようやく1つの答えが見つかったと言えます。

REXを検討している方へ、メッセージを!

本当に気に入っているので回し者のような言い方になってしまいますが。笑 僕は10年以上掛けてエフェクターとサックスの可能性を考えてきましたが、やはり前述したデジタルっぽさや劣化はあって、もうそういうものと諦めてもいたんです。それが一気に解消されました。

サックスに限らず全アコースティック楽器プレイヤーの方、更に言うならクリエイティブに楽器の可能性を追求してみたい!という人には間違いなくおすすめです。

ありがとうございました!

”YHU”ワンマンライブ『YHU Op.1』の開催が決定。

◆日程 2025年5月9日 開場18:30 開演19:30

◆会場 JZ Brat SOUND OF TOKYO
(〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町26−1 セルリアンタワー東急ホテル2F)

◆詳細 https://www.jzbrat.com/liveinfo/2025/05/

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