クリエイティブな音楽機材の
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気鋭のオーディオデザインブランド、Ohma Worldが生み出したOhma Microphoneには、アーティストやエンジニアの創造性を触発するこだわりが詰め込まれています。カラフルなカラーリング、目を引くデザイン、独自開発のカプセルなど…
その中でも最も刺激的なのが、この交換可能なスクリーンです。
マグネットで簡単に交換することができるこのスクリーンが変えるのは、その見た目だけではありません。音がカプセルに到達するまでの通り道を変えることで、マイクサウンドを変えることができるのです。
スクリーンは5種類がラインナップされており、数十のプロトタイプの中から、個性的かつ美しいサウンドを持つデザインが厳選されています。今回はこの5種類それぞれの特徴を解説します。
どんな音源にどんなスクリーンを合わせるかはあくまで自由で、どんなサウンドを目指すかによって様々です。この解説をヒントにして、Ohma Microphoneでサウンドを探求していきましょう。
*今回は各スクリーンの解説に、男性ボーカルと歪んだギターサウンドを、Ohma Condenserと各スクリーンの組み合わせで録音したサウンドサンプルを付しています。Ohma World本国のサイトからは莫大な量のサウンドサンプルをチェックできるので、ぜひご確認ください。
Motif
Motifはスクリーンの中でもフラッグシップと言えるモデルで、ふくよかで質感のある、聞き心地の良いサウンドが特徴です。低域から高域までバランスが良く、存在感のあるサウンドを生み出します。
Windows
Windowsスクリーンは、レンジが広く素直なサウンドが特徴のスクリーンです。そのニュートラルさゆえに、Ohma Microphonesのコンデンサーカプセルやリボンそのものが持つ、音楽的なサウンドを活かすことができます。ローエンドは存在感がありスムース、ハイエンドはナチュラルで開放感のあるサウンドと、好みの音色へとエディットを加える良い下地を作ることのできるスクリーンです。
Stripes
Stripesスクリーンは中域のトーンをキャプチャーするのに最適なスクリーンで、強く前に出てくるような迫力のあるサウンドが特徴です。ギターアンプに最適で、またトランジェントをスナッピーに捉えるため、パーカッシブなサウンドや演奏にも適しています。
Scales
Scalesスクリーンは、ブライトで心地よく伸びるトップエンドと抑えの効いたローエンドが特徴のスクリーンです。サウンドの高域/低域を程よく調整することで、例えばアコースティックギターのタッチのニュアンスを繊細に、ボディの豊かな鳴りも音楽的に捉えます。マイクサウンドの時点でブライトに音色を調整できるため、補正の苦労を減らしてくれる頼りになるスクリーンでもあります。
Holes
Holesスクリーンはよりナチュラルで明るく、空気感のあるサウンドのスクリーンです。控えめなローエンドとスムースなトップエンドを持ち、明るいサウンドながら色付けが抑えられています。自然な低域のロールオフが近接効果をやわらげることで、オンマイクでもスムースなトップエンドを演出することができます。