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デジタルオーディオ機器の内部や機器間の伝送にはいくつかの伝送フォーマットが混在しています。大きく分けると

● 機器の内部の伝送・・・I2S(Inter-IC Sound)

主にADCチップが出力する、またDACチップがアナログ変換に使用するデータフォーマット。LR Clock、Bit Clock、Serial Data Clock、Master Clockの4種類のクロックシグナルで構成される。

● デジタルオーディオ機器間の伝送・・・DAI(Digital・Audio・Interface)

機器間の伝送に用いられる規格、S/PDIF、AES3、TOS-LINKなど様々。同軸ケーブルやツイストペアケーブル、光ケーブルで伝送するためクロックシグナルは1種類。I2Cの4種類のクロックシグナルがエンコードされ集約されている。

 

● コンピュータとデジタルオーディオ機器

USB、Fire Wireやメーカー独自の規格がある。USBなど一般的なものはツイストペアケーブルで伝送可能な平衡1種類のクロックデータ。

 

この3種類、必要な場所で必要な伝送フォーマットへ変換し使用されています。

 

通常、プロフェッショナルスタジオのシステムアップではPro ToolsなどのDAWシステムのI/Oのデジタルアウトをモニターシステムに入力して使う事がまず思い浮かびます。この場合、アナログ変換されるまでの工程は、コンピュータからのデータを受けたI/O機器内部ではI2Sに変換し、機器間伝送のためのAES3やS/PDIFなどのDAIフォーマットに変換し送り出します。それを受けた機器はDAIからDACチップが扱えるクロックシグナルであるI2Cへと変換、そしてアナログ信号へとコンバートされています。このように変換プロセスが多く、特に多くのクロックシグナルを一つのシグナルへ埋め込むためのDAIへの変調では音声データ情報やサンプリングクロック情報が混在しジッタの増加や変換エラー等の可能性を持っています。またそれをデコードするプロセスでも同様です。

 

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m905ではUSBでPCからのシリアルデータを受け、DACチップが求めるI2Cクロックシグナルに変換し渡します。変換プロセスを大きく省略する事は音質の向上には大変有効な手段であり、新鮮なデータをアナログ信号へコンバートしより正しく正確なモニタリングを実現します。GRACE designではUSBモニタリングする事を強く薦めています。DAWからもオーディオインターフェイスとして認識されますので出力にM905を選択する事でそれが可能になります。
gracedesign-m905-usb-02
それなら「I/Oのアナログ出力をモニター用に使用すれば良いのでは?」と考えが浮かんだと思います。I/OのDACのサウンドが気に入っていたとしても、m905を強くお薦めする理由があります。それはボリューム回路の場所が音質を大きく左右するからです。m905のようなモニターコントローラを使用しないでDAWのI/Oをモニター用に使用する場合、ボリュームコントロールはDAWソフト上で行うかパワーアンプで行うか、この2パターンだと思います。DAW上でボリュームを、つまりデジタルボリュームで操作すると音声データを変えてしまうばかりか、DACの性能もフルに活かす事ができません。

例えば、DAWで20dBレベルを絞ったとしますと24Bit環境で制作していても17~18Bit相当の分解能に低下したサウンドをモニターしている事になります、これでは正しいモニターとは言えません。かと言って毎回パワーアンプで音量をコントロールするのはとても不便ですのでモニターコントローラが必要になるのです。
m905はDACの後段に位置するアナログボリュームですので、モニターする音も制作環境の分解能を落とさずDA変換を行い、アナログ領域で音量をコントロールを行います。また、そのボリュームコントロールには電子制御式のアナログボリュームコントローラを使用しており左右のレベル差0.05dBの高精度を保ったまま、0.5dBステップで音量を決める事ができます。

ソフト上で行う音量調整となんら変わらない精度を保ち、完全なビットデータを保つ[Bit Perfect]DA変換による高音質を両立したM905は、現代の音楽制作に最もマッチしたモニタリングデバイスと言えると思います。

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