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ハイエンドDAC/ヘッドホンアンプの最高峰モデルであるGRACE design m920の最新のMacBookProでの使用に関するご質問があったので、ベーシックな部分だけをまとめてみました。
まずこれはWindows PCでも同じことですが、必ず最新のファームウェアーでご使用いただくことをお勧めいたします。 本日現在、m920の最新バージョンは v1.3 となっており、最新のMacOSであるYosemite(10.10)でUSB AUDIO CLASS 2.0で接続するには、必ず最新バージョンのファームウェアーが必要になります(USB AUDIO CLASS 1.0での接続だけであれば古いファームウェアでも動作するようです)。 ファームウェアーの更新は、以前はWindows PCからのみの対応でしたが、最近になってMac OS X用のOSX DFUアプリケーションが開発され、本国のサポートページに公開されました。 アップグレードの方法は、日本語のマニュアルを更新しておりますので、Windows OS、Mac OSともにPDFファイルでご確認ください。 リンクはこちらです。 http://umbrella-company.jp/manuals/grace-design_m920_manual.pdf 上記のリンクには、ご自分がお使いのm920のファームウェアーのバージョン確認の方法も掲載されていますので、あわせてご覧ください。 国内正規品については、万が一ご自分で上手くアップデートができない場合にも、弊社でのアップグレード・サービスをご利用いただけますのでご安心ください(国内正規品に限る)。
また、その他のUSB接続に関するトラブルシューティングとしては、USBルートハブでm920と他のUSB機器がシェアされている場合があります。異なるポートでm920をUSB接続することで問題が解決することも多いようです。 またm920を使用したPCプレイバックで、ノイズなどの問題がある場合は、実際にはm920が問題ではない事がそのほとんどです。特にネットワーク・ハードディスクやUSBハードディスクからの再生を行っている場合は、まずはローカルハードディスクに音声ファイルを置いて再生してみる事も重要です。 コンピューター自体に問題がある場合には、まずは他のコンピューターに接続してみることも原因を特定するための近道です。また特定のオーディオ再生ソフトウェアだけでなく、iTunesなどの汎用のプレーヤーで再生してみる事で要因の一部を探る事もできます。
GRACE designの開発チームでは、m920をMACでのPCオーディオ環境でご使用される場合には、JRiver Media Centerを特に推奨していました。安定したプレイバックと品質の高いサウンドを実現できDSDファイルの再生も可能です。 各プレーヤーソフトの設定は様々な状況に応じて、設定は様々お試しいただくのが良いと思いますが、JRiver v19.0.163については、m920の性能を最大に発揮するには以下のようなセットアップがおすすめです。 ・ToolsメニューのOptionで(予めm920のセットアップメニューでU2を選択の上で)、Audio Deviceに「m920 USB 2.0 Audio Out」を選択します ・Device Setting Menu(デバイスの設定)の 「Open Device with Exclusive Access」にチェックをいれる ・DSP & Audio Format(DSPと出力形式)で、Output Encordingは「None」を選択、Sample rate(サンプルレートの変換出力)も、m920が対応する44.1 - 384kHzまでを、No Changeに設定 ・BitStreaming設定をDSDに設定 ・バッファリング値は環境に応じて設定
また、mac環境で人気のあるAudirvanaでの再生テストでは、以下のような設定で弊社の最新のMacBookPro(OSX10.10)で問題なくPCMのハイレゾ音源、DSDファイルの再生が可能でした。
Direct Mode、Integer Mode(Mode1,Mode2)はどちらも再生が問題なく行えました。