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GRACE Design m908がSonarworks SoundID Referenceに対応。 低コストかつシンプルに、正確な音響補正を実現可能になりました!
ファームウェアバージョン2.2.2からSonarworks SoundID Referenceをサポートしたm908
これまでのm908では、キャリブレーション機能を備えたスピーカーシステムや、高精度なルームコレクション機能を搭載したプロセッサーを使用することで、再生環境の音響的な問題を改善し、理想的なモニタリングを実現していましたが、その分モニターシステム全体のコストが膨らむことになります。
今回、m908(ファームウェアVer.2.2.2以降)がモニター環境補正システム「Sonarworks SoundID Reference」と統合されたことにより、キャリブレーションのプロセッサーを備えていない環境でも、低コストかつ簡単なセットアップで、最大9.1.6chのイマーシブオーディオ・モニターシステムにおける正確な音響補正が可能になりました。
Sonarworks SoundID Referenceで音量差や、周波数特性、位相特性を計測しプロファイルを作成
SoundID Referenceは、測定用ソフトウェアとDAW用キャリブレーション・プラグインで構成されており、キャリブレーションの作業は数十分ほどで完了。測定したキャリブレーションプロファイル(フィルタリング、タイムアライメントディレイ)をm908に取り込むだけで、リスニング環境を最適化し、高精度なモニタリングを実現できます。
測定前とSonarworks SoundID Referenceで測定しキャリブレーション適用後の周波数特性
これまでもSoundID Referenceとm908を組み合わせて使うことはできましたが、フィルタリングやタイムアライメントの処理をSoundID Referenceで行うため、PC/Mac上で専用ソフトウェアを実行する必要がありました。今回の統合によって、測定したプロファイルをすべてm908に読み込ませてキャリブレーションを適用させるため、ソフトウェアを使う必要が無く、低レイテンシーでシームレスにモニタリングできるようになります。
また、Dolby Atmos Musicのターゲットカーブやフラットな周波数特性など、複数のカスタムプロファイルを作成できるため、用途に応じてm908のワークフローを柔軟に切り替えて使用することもできます。
Sonarworks SoundID Referenceで測定したキャリブレーションプロファイルをエクスポート
・Bass Management ・RoomEQ ・Input Sync Delay ・Speaker Delays
・WebUI の「Sonarworks」セクションで Import をクリック ・プロファイルを選択し、「Upload」 をクリック
・「Apply changes to current CR System」をクリック ・Monitor Control セクションで RoomEQ のオン/オフを切り替え可能
適用後、セットアップの CR/Speaker セクションに、各チャンネルのパラメトリックイコライザーの設定値とアライメントディレイの値が表示されます。
m908のWeb UIのセットアップに「Sonarworks」のセクションが加わり、ここからキャリブレーションプロファイルをインポートを行う。
ぜひ、Sonarworks SoundID Referenceとm908の組み合わせで、低コストで正確なリスニング環境を構築してください。
Sonarworks SoundID Referenceについて、詳しくは以下のページをご参照ください。
● SoundID Reference 製品ページ https://www.minet.jp/brand/sonarworks/soundid-reference-for-speakers-headphones-with-measurement-microphone/
● SoundID Reference for Multichannel https://www.minet.jp/brand/sonarworks/soundid-reference-for-multichannel/
● Seamless integration with Grace Design m908(英文) https://www.sonarworks.com/soundid-reference/integrations/grace-design-m908