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ライ・クーダーが設計者のジェイムズ・ディメーターに相談したのは、『ライが愛用していたFenderチューブアンプのトレモロの音質やトーンを、どこにでも持っていけるコンパクトなペダルサイズに完璧に再現する』ことでした。
ジェイムズ・ディメーターは当時多くのアンプ設計を行っており、スタジオ・サウンドエンジニアやミュージシャンからすでに多くの支持を得ていましたが、ライ・クーダーの要望にこたえる形で、それらの真空管回路の細かなサウンドを研究し、何度もライと検証を繰り返した結果、その真空管の質感やトレモロのニュアンスを、見事に9V駆動のペダルサイズに、ソリッドステート回路で再現することができました。 その後はライを通じて、彼の友人でもあり、"Peter Gunn"などTwangyなギタースタイルの第一人者でもあるDwayne Eddieにも紹介され、じわじわとそのサウンドの完成度の高さは全米中に世界に広がっていきました。 その後30年以上にわたって、Tremulatorは数え切れないほどのトップ・ミュージシャンのサウンドをサポートし続けています。wikipediaによるとE.クラプトンからE.ヴァン・ヘイレン、D.ギルモア、M.ランドウ、レディオヘッドなど、数多くの伝説的ギタリストの足元でDemeter Tremulatorが活躍しているとあります。もちろんライ・クーダーにとってTremulatorは相棒でもあり、今でも彼のフェイバリット・ペダルとなっています。 米国のGuitar Player Magazineは『50台のオールタイム・ベスト・ペダル』の中の1台にこのTRM-1/Tremulatorを選出し高く評価しています。またWaveノブでは、真中のクリック・ポジションがNormal(オリジナル TRM-1のサウンド)、さらにトレモロ波形を Triangle(三角波) ~ Square (矩形波)まで連続可変で調整できます!
トレモロ・サウンドの表情はCooder(bias)ノブと、このwaveノブの微妙な組合せで、様々に変化させることができますので、様々なサウンドを試すことができるでしょう。 現在のマーケットにある様々なデジタル・プリセットのトレモロ効果にくらべ、アナログ回路を組み合わせてニュアンスを追い込んでいく本機のサウンドには、30年以上もの間愛され続けている理由を感じられると思います。Tremulator Plusではこの2つのノブの組合せだけで無限の表情をクリエイトする事ができます。またトレモロをオンにした時に、やはり微妙に全体の音量が変化すると感じられることは多く、従来のTRM-1はゲイン・ノブがついてなかったので、この部分は不満要素だったのですが、今回の特別バージョン Tremulator Plusでは見事に解消されました。
さらに『トゥルー・バイパス仕様』、『RATEに連動して揺れを視覚的に確認できるLED』など、このTremulator PlusでDemeter Amplificationの考えるトレモロ・ペダルは「最終完成系」となりました。『このペダルはトレモロ・ペダルというよりは、"Tremulator" というジャンルのペダルなんだ』とは、LAの有名なスタジオ・ミュージシャンであるSteve Carnellのコメントですが、Tremulator Plusではその価値がさらに高まっています。
Demeter AmplificationのTremulator plusは、米国カリフォルニア州の工房のカスタム・ラインで一台ずつハンドメイドで製作されています。