Critter & GuitariがOrganelleの新OS V3.0と、V3対応パッチなどを続々発表!ますます進化するオルガネラに注目です!
02/18

2018年に入ってCritter & Guitari Organelleの新しいOS V3.0が発表され、またまた続々と公式パッチも公開されています。もちろんユーザーが公開している自作パッチも加速しているので、Organelleというフォーマットに無限のシンセサイザーの可能性が爆発的に拡大しているといえるでしょう。
ここ2ヶ月の間に次々とアップされたCritter & Guitari周辺のニュースをまとめてみましょう!
Organelle OS V3.0
Organelleに新しいOSであるV3.0が公開されています。
http://thepeacetreaty.org/organelle/patches/UpdateOS-3.0.zip
Organelleのメニューにパッチとして現れれますので、AUXボタンを押してアップデートを開始するだけでOSのアップデートは完了します。ただしお使いのOrganelleがV2.1以下の場合は、まず最初にV2.1にアップデートしてから、V3.0にする必要がありますのでご注意を。
さて、この新しいOS バージョン3では、オルガネラをよりパワフルにフレキシブルに使用するための、様々なアップデートが行われています。
New features:
・パッチのサブフォルダー
増え続けるパッチの整理のために、例えば「effects」、「synths」などのフォルダーを作って整理できるようになりました
・システム・メニュー管理
システムメニューがカテゴリー別に整理されました
・OLEDグラフィック・メッセージ
OLEDスクリーンにグラフィックを表示できるようになりました。エンベロープや波形を表示するパッチを作成できます
・デフォルトのPd設定の上書き
デフォルトのPd設定をパッチが上書きできます。例としてサンプリングレートの変更などです
・ジェネリック・パッチ
OrganelleがPdパッチ以外にも対応できるようになります。例としてSuperColliderなどで書かれたパッチをロードできるようになります
・Zip形式でのインストール
ZIP形式でのOrganelleへのパッチ移動、アンジップ・インストールができます
・zopファイルによる拡張
Organelleパッチとインストーラーのために.zop が採用されます。
・WiFi セットアップ
Wi-Fiネットワークへの接続のためのシステム・メニューができました
・ビルトイン・Webサーバー
WiFiメニューにWebサーバーをビルトインできます
・WEBベースのパッチ・マネージャー
パッチのアップロードや移動にWebベースのファイルマネージャーが利用できます。これを利用し開発すればUSBドライブのスワップが必要なくなります。
・インフォメーション・スクリーンの改善
より多くのインフォメーションを表示できます
・フェイバリット・リスト
パッチをフェイバリット・リストに追加して素早くアクセスできます
・インターナル・パッチ・ストレージ
パッチをSDカードにストアすることも可能になります。SDカードのアップデートが必要。
・MIDIサポートの改善
複数のMIDIデバイスの使用が安定します。
今年に入って楽しそうなパッチがオフィシャルで続々登場しています!少しだけ紹介してみます!
● 最新のパッチはこちらから一括ダウンロードできます。
https://www.critterandguitari.com/pages/organelle-patches
Partial Party
このパッチは入力のピッチをトラックして新たなサウンドにシンセサイズします。オリジナルにミックスしたり、トランスポーズしたりできます。
Additive Synth
様々な波形を選択してミックスできるシンセサイザーです。
CZZ-Multi
アンプリチュード、パルス幅、トーン・エンベロープをコントロールできるシンセサイザーです。OS3によるグラフィック機能が採用されていますので、OLEDスクリーンにエンベロープが表示されます。またシーケンサーを装備しAUXボタンでコントロールできます。
FunFX
様々なサウンドFXを持つシーケンサーです。ボールの跳ねる音、ロケットの発射、ドアを閉める、雷など、楽しいループがつくれます。各キーにはサウンドエフェクトがプリアサインされています。ノブ1を使用してキーのサウンド・パラメータを変化させ、ノブ2、3、4で調整します。AUXボタンでシーケンサーをコントロールできます。
Zone
このシンセサイザー・パッチでは、4つの異なる波形をブレンドできます。たいへんユニークなサウンドを構成できます。4つの波形はOraganelleのスクリーンにディスプレイされます。カーソルはブレンド・ポジションを表し、もしカーソルが真ん中にあれば4つの波形の全てが聞こえることになります。ノブ1 & 2はカーソルのX,Yポジションを動かします。カーソルポジションのオートメートにはノブ3 & 4.を使用します。ノブ3はLFO Rateを、ノブ4 はLFO Depthを変化させます。 AUXボタンを短くプレスすると次の7つの波形グループを選択します。長くプレスするとラッチのオン/オフを変更できます。
1008
「1008」のコンビネーションの可能性は、9 シンセ/サンプラー, 8 シーケンサー,14 エフェクトなので(9x8x14)で1008のコンビネーション。ですから下の動画のように3台のOrganelleを接続した場合は1,024,192,512通り(1008x1008x1008)のコンビネーションの可能性となります!
これらの3台はMIDIでサークルに接続されていています!
ETCを使った映像を絡めたプレイも楽しいです!
Dual Projector ETC Layering
2x ETC, 1x Organelle, 1x Guitarをセットアップ、Organelleのパッチは ‘Partial Party’ と ‘Rhythm Delay Dist’ をエレクトリック・ギターに使用しています。音と映像のコンビネーションで表現の可能性がさらに広がっていきます。
Critter and Guitari ETCのプログラミング解説
Pythonを使ったETCのビデオパッチのプログラミングについて解説されています。プログラミングには専門の知識が必要にはなるのですが、できなくても全然困らないのでご安心を。ユーザーがシェアするパッチはもちろん、公式のパッチも次々発表されていますので、どんどん新しい可能性を試すことができます!
発売から時間がたつほどにパワーアップして、どんどん楽しくなるという従来にないコンセプトを持った製品が、Critter & GuitariのOrganelleとETCです。今年はもっともっと楽しくなっていきそうですので、まだ持っていないという方は始めるなら今ですよ!
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