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GRACE design m908モニターコントローラーの魅力に迫る『クローズアップ:m908』の第23回は、「システム設定」のメニューや設定項目について詳しく解説していきます。
前回の「ワークフロー設定 (Workflow Setup)」では、DSPチャンネルの割り当てを行うワークフロー設定について、またワークフローとは、m908を構成するすべてのシステム設定をひとつにまとめた「システムプリセット」で、以下の項目がワークフローに含まれており、1つのファイルに保存されることを説明しました。
・DSPチャンネルの割り当て(スピーカー構成、CUEシステム、ステレオヘッドホンモニター、トークバックシステム) ・システム設定(ルーティングやディレイ、ルームEQなど、設定可能な全てのメニュー)
今回は、システム設定について説明します。 システム設定 (System Setup) では、主に以下の設定を行うことができます。
・入出力のコネクターとDSPチャンネルのルーティング ・スピーカーシステムのルームEQやタイムアライメントディレイなどのキャリブレーション ・ベースマネジメントといったモニタリングの設定 ・CUE、トークバック、メーターアウト、クロックの設定など
入力系統の設定画面
RCU(リモートコントローラー)のホーム画面からSETUPスイッチを1回押すと、システム設定 (System Setup) のモードに入ります。 以下のスイッチを押すと、それぞれの機能の設定画面に入ることができます。
システムクロックやメーターアウト関連の設定を行うシステム周りの設定画面(左)と入力系統(右)の設定画面
RCUの以下の何れかスイッチを「長押し」すると、それぞれの機能の設定画面に入ることができます。
上記の各設定画面では、試聴しながらパラメーターをリアルタイムで変更することができます。 また、いつでも他のスイッチを押して、異なる機能の設定画面に切り替えることもできます。設定の変更は、SETUPスイッチを押して設定モードを終了することで保存できます。
CR(コントロールルーム/スピーカー)出力の設定画面
英国ロンドンのAIR StudiosのStudio 1:ビンテージでカスタム仕様のNeve A7971コンソールに、m908リモートがぴったり収まる場所があるなんて素晴らしい!