
Bastl Instruments はアート集団STANDUINOのメンバーが新しく立ち上げた「ハンドメイド電子楽器」のブランドです。ヨーロッパを中心に多くのワークショップやパフォーマンスも展開し、DIY精神あふれるオープンソース・ハードウェアを提唱しています。「Bastl」とは主に電子関連のDIYについて使われるチェコのスラングです。
Bastl Instrumentsの製品は大衆的な流通製品ではなく、一台ずつ愛情をこめてハンドメイドされるOldschoolな製品です。または「作品」と呼んだほうがしっくりくるかもしれません。すべての設計や生産はチェコ共和国のBrnoという街で行われています。メイカームーブメントの象徴とも呼べるレーザーカッターなどの「デジタル工作機械」やArduinoをはじめとする「オープンソースハードウェア」などを駆使して、大衆製品にはない創造的で大胆なアイデアが製品に練りこまれています。
TRINITYとは?
「TRINITY」シリーズは、ユニバーサルなマイクロコントローラーによって自在のサウンドを創りあげることのできるモジュラータイプのシンセ&グルーブボックスです。
クリエイティブ・サウンドを実現するサウンドモジュールにはドラムシンセ、FMモノシンセ、ポリフォニックシンセなどが用意され、それぞれのサウンドモジュールは単体の楽器として演奏が可能です。サウンドモジュールは今後も新作が追加されていく予定ですので常に新しいサウンドが追求でき<楽しみが無限大>です。
また各モジュールを「サイドコネクター」で連結し、さらにSQNCRモジュール(ループシーケンサー)やMIDI Bastl(MIDI I/O)を追加することで、アート感覚あふれる「箱庭的シンセサイザー&グルーブマシン・システム 」を構成できます。
またArduino IDEとMozzi Library互換でFTDi USBコネクター(hack-port)も備えたオープンソース・ハードウェアであり、プログラム・ソフトウェアの書き換えやアップデートで「ハック可能」な設計になっているのも大きな特徴です。本国の公式サイトにプログラムコードは公開されています。
シンセサイザー、シーケンサー、コントローラー、アルペジエイターなど、TRINITYサウンド・モジュラーはあなたが望むサウンドシステムを誰にでも遊べる直感的なインターフェースで提供いたします。
TRINITYモジュラーシステムの概要
各モジュールは9V電池、または専用の9V ACアダプター(Tip=+)で動作します。モジュールを連結して使用する場合には1つのACアダプターから全てのモジュールの一括ON/OFFが可能です。また「サイドコネクター」で連結
したモジュールは音声信号もミックスしていくので最後に接続したモジュールから、その前段に接続したモジュールのサウンドもミックスされて出力されます。
SQNCRモジュール(ループシーケンサー)をシステムに加えれば、3つのサウンドモジュールをコントロールしてシーケンスをREC & PLAYすることができます。各サウンドモジュールにはMIDIチャンネルを設定できるのでSQNCRモジュールは個別のMIDIチャンネルのモジュールごとに異なるシーケンスを記録することができます。各サウンドモジュールのシーケンスは3プリセット×4パターンをパターンレングス、グルーブ、テンポなどをリアルタイムで変化させながらバリエーションのあるグルーブを生み出せます。
またMIDI Bastl(MIDI I/O)により外部MIDI機器と組み合わせることも可能となります。