GRACE designのアコースティック楽器専用ハイエンド・プリアンプ “ALiX” 導入事例 【ギター工房アナグマ・磯崎様】
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横田基地のあるアメリカンでロッキンな街、東京福生市の『ギター工房アナグマ』さんは、ギターのリペア・調整はもちろん、AnagumaFactory製のオリジナルギターの製作、オリジナル・エフェクターやモディファイ、そして私も度肝を抜かしたオリジナルのギターケーブルなど、常にプロフェッショナルな目線と技術力で多くのプロミュージシャンの信頼を得ているギタリストのための工房です。
工房のチーフ・エンジニアでもある磯崎氏は素晴らしいギター職人であり、常により良いサウンドやトーンを追求する、卓越したギタープレーヤーでもあります。
今回、『ギター工房アナグマ』磯崎さんのアコースティック・ギターセットで、GRACE design ALiX プリアンプ・システムをご導入いただき、早速さまざまな現場でご使用いただいているとのことで、ALiXに関する様々なご感想をまとめていただきました。
GRACE design ALiX のレビューの前に、実は先だって同社のフラッグシップモデルFELiXの試奏をさせていただいていました。2015年の夏真っ盛りの日でした。
それまでGraceDesignの名前は知っていたものの、製品という意味では非常に高価なスタジオ機材という位置づけで、一個人が使いまわすようなフットタイプのプリアンプがリリースされているとは知りませんでした。
実際に弾かせていただいた際には愛用している、HEADWAYのHC-Solist MODELへL.R.Baggs社のANTHEMをインストールしたもの、当社、ギター工房アナグマの製品のRED-FAT Cable、Roland AC-60というアコースティックアンプでの試奏でした。
まず驚いたのが、その音色から感じる音の豊かさでした。
いくつかのLIVEでも使用した、聞きなれた音色のアコースティックアンプですので、音の感覚もなんとなく把握していたはずですが、そのときにアンプから出てた音は、スタジオレコーディングレベルの、まさに高級なプリアンプを通った音でした。
経験上、余計なものを通した音が加工されてより良くなる!という考え方はありえないものだと思っているので、このときも疑ってかかったのです。
アンプが調子良くなったのか?と。。。(笑)
しばらく心地よく弾かせていただいたのですが、やはり最初に思った疑念が消えず、AC-60にギターを直結で弾いてみました。
・・・・・悲しいくらい、いつもの音でした。
GraceDesignのFelixを通すことで、音色が良くなっていたのです。
しかも圧倒的にです。
どうしてもこの感覚が忘れられずにいました。
ただ、Felixのもつ2チャンネル仕様を自分の気に入っているアコースティックのピックアップ “L.R.Baggs ANTHEM”では活かしきれない。という点が残念でした。
様々なLIVE、ステージの現場などでの経験上、シールド一本で接続した先から良質な音が出てほしいという、エレクトリックギターをメインで扱う自分にはクリアーしたい欲求があるのです。
ANTHEMは、比較的高級なアコースティックPUですが、ピエゾPUと、コンデンサーマイクをミックスして、シールド一本で出力できるため、ステージはもちろんレコーディングであっても威力を発揮しますし、音色という点での高いアドバンテージがあると思います。
なので、仕様的にもシングルチャンネルで十分!
価格も抑えたモデルが出てくれれば!!!と、その時から思っていたのです。
願っていればかなうというのはこのことでしょうか。。。
Alixは、まさに自分が求めていた仕様で、ギタリスト特有の感覚的にノブをいじるという音作りの手法はもちろんのこと、音色は、Felixから完全に受け継いだGraceDesign印!
自分の脳裏から離れなかった、あの美しい音色は、このプリアンプでしか出ないのだと感じさせられました。
改めて、Alixとそれまで使ってきたいくつかのプリアンプを弾き比べてみました。
正直、今まで使ったものの良さを改めて知るというよりは、いつもアコースティックギターの音色作りで何気なくあきらめていた部分があったのに気づきました。操作性、サイズ感、などではなく、音色という観点で。。。
他社の機材を使った際に、どうしてもアコースティックギターらしさを感じない帯域が出てしまっているんではないか?という疑問があったのです。
俗に言う高域のギラツキや妙にとげとげしいミッドレンジが特にそうなのですが、無理やり持ち上げたような、いわゆるブースト音です。
今までいくつかの現場で経験していることですが、せっかく持ち込んだDIを使うことで音色が硬すぎて、耳障りな音に聞こえる。細く感じるということがありました。
そのために操作性の悪いDIなどは使わなくなってきたのです。結局、常設のDIをライブハウスや会場でお借りしてということもしばしばありました。
GraeceDesignの製品にはこの嫌らしさがありません。
EQの効きはもちろんですが、なんだかんだ音を作った末に、すべてをフラットにしてみると、もっと音が良かったりします(笑)
製品そのものがしっかりしている証拠なのだと思います。
その裏づけともいえるのが、友人何人かにもAlixを弾いて頂いたのですが、まさに一瞬でした。
ひとフレーズを弾くまでもなく最初の出音で、『おおぉ!!!良い!!!』という反応なのです。
もちろん、ギター工房アナグマのお客様で、自分と同じようにいろいろな機材を使ってきた方々です。
自分としても、何度かすでにオリジナルの状態で現場へ持ち込んでいて、非常にいい印象を持っています。
音作りの細かい部分は現場で行いましたが、しっかりした楽器を良質なケーブルで接続すれば、今までのほかの機材では得られなかったような音色が出力されるはずです。
なんだかべた褒めな記事になってしまっていますが、
それくらいの説得力がある機材であるのは間違いありません。
MIDレンジの切り替えも非常に効きがきれいな印象です。余計な部分まで削がないというのが正しいかもしれません。入力のインピーダンス切り替えも非常に優秀です。そしてやはり一番の特筆すべきは、やはりその音色だと思います。
ALiX入手後、愛用する先述したHC-Solistはもちろん、他のHEADWAYのガット、マホガニーボディのスチールAG、6弦ウクレレのUG、とさまざまな楽器で使いましたが、どの楽器も個性がしっかりと出つつ、美しい音色が出力され非常に気に入っています。GUITAR工房アナグマのRED-FATも非常にマッチしています。
現在は、アンブレラカンパニーさんでInsert入出力をパラレル/シリーズへ無段階で可変するモディファイができるというのをお聞きしてまた興奮しております(笑)。
是非、GraceDesign FELiX , ALiXを機会を作って試奏されることをお勧めいたします。
※エフェクトボードについて
カスタムインターフェイスから、GraceDisign Alixへ直接繋がっています。
Insertジャックから、インサーションケーブルで
T.C.ElectronicNOVA REPEATER(DELAY)→KeeleyElectronicAURORA(REVERB)
TunerOutから、T.C.ElectronicPOLYTUNE2 Blackへ接続
ボード内ケーブルは、FreeTheTone社製品 CU-416ケーブルとSL-8ProのストレートとL字を適所に使い分けています。
電源のISO5 isolated power supply
Alixへの電源ケーブルPowerCable Blue
XLRケーブル、Studio-Pro XLR
ボードからの入出力のシールドは、中村たかしさんとの共同開発品
T.T.CafeCable
いずれもGUITAR工房アナグマの製品です。
GUITAR工房anagumaさんのホームページはこちら
弊社製品の販売やシステムのご相談が可能です!
http://www.otoyoshi.com/anaguma/
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