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Morningstar MC6, ML5 導入インプレッション! | ギタリスト仰木亮彦様(在日ファンク、STUTSバンドセット)

Morningstar MC6, ML5 導入インプレッション! | ギタリスト仰木亮彦様(在日ファンク、STUTSバンドセット)

シンガポールを拠点とするMorningstarは、MIDIコントローラーやMIDI専用ループスイッチャーをラインナップする次世代の機材ブランド。今までは少し複雑で難しい印象があったMIDIを最もシンプルに導入することができ、かつ奥深いカスタマイズ性も兼ね備えています。またユーザー目線で開発された製品は、かなりの頻度でファームウェアアップデートが行われており、購入後もますます機能を拡張しています。現代でMIDIを導入するなら、見逃すことのできないファーストチョイスとなるブランドです!

そんなMorningstarはペダルボードのコントロールの中核として使用することでかつて無い利便性を提供します。コンパクトかつ膨大な機能が詰め込まれたMIDIコントローラー、MCシリーズに5ループスイッチャーのML5を組み合わせれば、あらゆるコントロールの要望に応える最強の制御環境を構築可能です。今回Morningstar製品をご愛用頂いているギタリスト、仰木亮彦様に、インプレッションや本製品ならではの使用方法を伺うことが出来ました。



仰木亮彦

東京都文京区出身。12歳からギターを始める。2007年から在日ファンクのギタリストとして活動。ソロとしてもEP「坂」を発売。シンガーソングライターとしても活動している。また、STUTSのバンドセット・レコーディングに参加。ニックネームはオオギナ。
https://www.akihikoohgi.com/ https://twitter.com/akihikoohgi

-Morningstar製品をご愛用いただいてありがとうございます。今までMIDIコントロールは導入されていたのでしょうか?MIDI導入のきっかけを教えて下さい。

-仰木亮彦:今までは割とシンプルなエフェクトボードでMIDIを使ったことは無かったんですが、 STUTSバンドセットに参加するようになり今までよりも色々なタイプ、セッティングでエフェクトを使用したいという欲求が出てきたんです。最初はLine6のHX Stompを導入したり、そこからはデジタルペダルにも興味も持ち始めました。 昨今のデジタルペダルの進化は凄まじく、一度調べ始めると止まらなくなってしまって。笑 MIDIコントロールって以前はマルチやラックなんかの大掛かりなものか、もしくは簡単にプリセットを3つくらい切り替えるだけみたいなイメージだったのですが。コンパクトペダルでもStrymonやChase BlissなどMIDI対応だけど音はアナログ回路のものがどんどん増えてきたので、本格的にMIDIを使ったボードを組もうと思いました。  

ライブ現場で実際に使用するペダルボード。

 

-Morningstar製品の導入を決めた決め手を教えて下さい。

-仰木亮彦:MIDIを制御するコントローラーやスイッチャーを調べていて、一番自分のスタイルにフィットしそうだなと思ったのがMorningstarでした。従来型のMIDIコントローラーとループスイッチャーを組み合わせたものはどうしても大型になりがちですし、導入するのに少し気が重たかったんですよね。笑 また、そういったものはボードの一番手前の踏みやすいところを占有してしまうのも少し抵抗感もありました。そういった制約からも解放されると思いました。 MorningstarはMC3, 6, 8とサイズの選択肢があるので自分に合ったサイズを選べるし、かなりカスタマイズ性が高いですよね。現状で手に入るものの中でもMorningstar製品は今までに無いユーティリティーを持った新しいコンセプトの製品だと感じて導入を決めました。

-実際導入してからの使用感はいかがでしたか。

-仰木亮彦:もちろんMIDIという概念自体に多少慣れは必要でしたが、一度理解すればそんなに難しくは無かったです。それより、とにかく自由度が高いので最初はどうやってこれを運用するのがシンプルかつ使い勝手が良いのかを結構考えました。笑 自分だけの設定を考えて実現させるのも楽しみの一つかもしれませんね。MC6はEXP端子が2つあるので、そこをどう運用するかなどによってもかなり色々な使い方が考えられますよね。

実際の操作は主にPCからwebエディターで行っています。Webエディターを使う利点としてはPCやMacのOSに依存しないので、デジタル機材でありがちなアップデートによる不具合なども気にしなくていいのはありがたいです。 あと各社のCCコントロール情報が網羅されているMIDI Dictionaryなどもよく考えられているなと思いました。ファームウエアもかなり頻繁に更新されているし、新しく便利な機能が増えたりもしていてとても良いなと思います。

MC6、ワウ、エクスプレッション・ペダルはボード右外に配置。

-スイッチャーのML5について教えて下さい。今までこういったスイッチャーは使用されていましたか?導入を決めたポイント、使用感を教えて下さい。

-仰木亮彦:今まで4ループのスイッチャーは使っていたのですが、スイッチャー本体を手前に置かなければいけない関係でケーブルの引き回しが長くなっていたのが気になっていました。ペダルの種類によってもインアウトの位置や狭いボードの上で置き場所を工夫必要があったりしますよね。

加えてMIDIでオンオフできる/できないペダルが混在してきたので、それらを一括で制御したくて導入しました。現在MIDIでコントロールしていないのはワウ、ブースター、チューナーくらいです。 MIDIコントローラーとスイッチャーが独立していることで、ML5本体の配置もかなり自由度が高いですよね。自分が使っているPedal Train Classic2だと、ギリギリ縦に置けるサイズ感です。こういう置き方が出来る製品は今まで無かったと思います。 あとは細かいですが、ML5はセンドとリターンのジャックが斜めになるよう配置されているんです。多くのスイッチャーはここが上下ですが、それだとケーブルを挿したとき壁になって取り回しが悪くなることもありますよね。斜めだと2つのケーブルの間に隙間が生まれやすく、狭い空間で他のケーブルを別方向へ取り回すときに時に自由度が高まります。コレに気づいたとき、Morningstarは只者じゃないなと思いました。笑 徹底的ににユーザー目線で作られているんだなあと。  

デジタルとアナログ機材の橋渡しとなる、ML5ループスイッチャー。

-Morningstarを現在のペダルボードでどのように使用されていますか?

-仰木亮彦:MC6では1BANK毎に1曲(1PCナンバー)を割り当てをしていて、ライブではセットリストに合わせてCustom Sequenceという機能でBANKを並べて使っています。こうするとBANKを1つアップするだけで各エフェクトが対応したPCナンバーのセッティングへ切り替えられます。切り替える際に一瞬(表示時間の長さもかなり細かく設定可能)曲名が表示されるのですが、自分は切り替えられた後もEのスイッチに曲名を表示しています。こうしておくと今どのBANKなのか常に確認ができるし、かつこのスイッチにその曲ごとのPCナンバーを設定していて、Chase Blissのペダルみたいにプリセット設定にPCナンバーの送信が必要な際のスイッチとしても使っています。 BANKのアップダウンはデフォルトではA+BやB+Cのフットスイッチの同時押しですが、自分は同時押しが苦手なのでCとFに割り当てています。自分の場合は1曲の中で踏むエフェクトはAとBに設定すれば足りてしまうことがほとんどですが、Dにチャレンジ枠として他のセッティングを組んでおいてリハで試してみたりもしています。





MC6はエフェクトボード内に置かなくても良いので、自分は単体でフロアに並べて使っています。ボードに固定しなければDTMなど他の用途でMIDIを使いたい時にも使えますしね。ライブで立ち位置が狭い時なども一番踏みやすい場所にMC6やエクスプレッションペダルなどをセッティングすることが可能になります。

-今後Morningstar製品でチャレンジしたいアイデアがあれば教えて下さい。

-仰木亮彦:それなりにいろんな設定を試したつもりですが。笑 まだ使ったことがない機能はCCをシーケンサーや波形で断続的に変化させる機能くらいです。実戦であまり出番は無いかもですが、それでしか出ないサウンドを作り込んで曲を制作するとか使いこなせたら新しい表現ができるかも知れませんね。 あとはエクスプレッションペダルを組み合わせると更に世界が広がりそうなので、そちらは色々チャレンジしています。現在はトレモロのレートとデプスを同時にコントロールしたりしていますが、Strymon Nightskyは2つのプログラムをモーフィングする機能があったりするので、それを他のペダルと同時に操作したりできたらSE的な使い方として面白そうだなと思ったりもしています。

-MIDIコントロールの導入、Morningstarシリーズ製品の導入を検討されているプレイヤーにメッセージをお願いします!

-仰木亮彦:Morningstarの製品はどれもシンプルかつ自由度が高いので、気軽に使いたい人からガッツリ使いたい人まで誰にでもフィットすると思います。最近はコンパクトエフェクターの進化も凄まじく、どんどん良質なアナログ回路デジタル制御のエフェクターも出てきているので、今まで利便性を重視してデジタルを使っていた人や、アナログのコンパクトエフェクターが好きだけどもう少し利便性を拡張したい人は是非Morningstar製品をチェックしてみてください。MIDIに特化しているだけあってMorningstarの製品はどれも本当によく考えられています。特にフレキシブルな形でMIDIを導入したいならMorningstarのコントローラーは間違いないチョイスになると思います!

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