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Acoustic guitar equipments アコギ機材

GRACE design Felix テクニカルガイド【1】 『楽器に内蔵されたプリアンプ』

 

アコースティックギターのPUシステムの中にはピエゾPU&プリアンプまたは内蔵エレクトレットコンデンサーマイク&プリアンプといったようにプリアンプがセットになってギターに組み込まれているものも多くあります。

良くいただくご質問で、「ギターにプリアンプが入っているならGRACE design Felixは意味がない?」 内蔵プリアンプの後でまたプリアンプを使う? 当然疑問に思う事だと思います。答えから言ってしまいますが、プリアンプとしての役割が違うので、Felixを使うメリットは十分にあります。それぞれのプリアンプの役割を整理しながら見ていきましょう。

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ギターに内蔵されているPUシステムのプリアンプは、ピエゾPUの高いインピーダンスの信号を受け、ギターシールドを通しても劣化が少ない信号形態を作る。エレクトレットコンデンサーマイクのシステムでも同様にマイクのインピーダンスが高い信号を受けインピーダンスを下げ、送り出す。多少ゲインを持たせ少しでもS/Nを稼いでいるかと思いますが、これはバッファーとしての意味合いが大きく占めています。楽器や設置ポジションでPUやマイクからの最大レベルは変動するので不確定要素となりオーバーロードを防ぐためにゲインを控えめにしておく必要がある。また、多くの場合は9V乾電池が電源として使われる、電源電圧の都合からもゲインはあまり高くできない。 と、言う事でギターから出力される信号レベルはまだまだ小さい事が分かります。システムによっては 20dB~40dB さらにゲインアップする必要があります。このゲインアップを行うためのプリアンプがFelixのような外部のプリアンプです。20dB以上増幅するとなるとプリアンプの質やキャラクターが音質を大きく左右します。PUシステムを変えるくらい外部プリアンプが影響力を持っている場合もあります。

エレアコなので歪ませたくない、変なクセも付けたくない。重圧で温かみを大切にしつつ、弦のきらびやかな部分、フィンガリングノイズもありのまま繊細に増幅できる能力が求められます。

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Felixを作ったGRACE designはレコーディング現場で使うマイクのプリアンプを手がけており音質面の評価も高く、広いジャンルから支持されています。特にクラシック音楽の録音の現場では定番のマイクプリアンプです。

GRACE designがこれだけの評価を集めるのにはそれだけの理由があります、Felixにもその高い技術力はもちろん応用されています。

電源回路はサウンドの土台・基礎となる重要な部分、FeliXは商用電源から作られます。コンセントからの交流100Vから、まず完璧な直流に50/60Hzやその高調波ノイズを退治します。そこからリジェネレートしオーディオ回路に必要な+/-12V電源を生成し回路を動かします。マイクプリアンプ部分にはさらに広い +/-18Vの電源で駆動し広いヘッドルームを確保しています。電源レールが広ければオーバーロードしてしまうポイントまで十分な余裕を持ちながら最適な信号レベルまで増幅できるので、高いS/N比を実現します。

GRACE designの特徴でもある計測器並みの高精度の増幅技術はFelixにも採用されています。オーディオ信号を計測するとき計測器で信号を変化させてしまったら正しい計測ができません。そのためには計測器で何も変えないことが重要です。計測対象と比較してはるかに低雑音、低歪、広帯域、高速動作であることが求められます。GRACE designは高性能の電源回路をはじめ、トランスインピーダンス方式の増幅IC、回路パターンのデザイン、筐体など細部まで計算しつくされた設計により実現しています。

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Felixにはライブや録音の現場を考えた自由度の高い機能が詰まっています。フットスイッチによるMUTE/BOOST/AB SELECTはもちろん、各出力への信号アサイン、位相反転スイッチ、EQの帯域シフト、エフェクトループなどなど様々なことが実現できます。音を出さずにチューニングできるMUTEスイッチ & TUNER OUT。バッキングとソロの音量差をつけたければBOOSTスイッチが便利です。AmpOutは1/2chのMIXシグナルを出すのか、2chだけ出すのかを選択できます。AmpOutはステージで自分がモニターする音なので1chでマイクを使っていればハウリングが起きやすい状態を作ってしまうので、マイクの音をカットしピエゾPUだけの音でモニターする、といった使い方ができます。メインのOutputもチャンネルごとで振り分けたり、MIXしたシグナルにするのか切り替え可能。また、現場によってはステージ側のコネクションボックスにマイクレベルの入力しかないことも、その場合は出力PADによりマイクレベルでの出力も可能です。また、出力トランスによりアイソレートされています。グラウンドリフトすることでグラウンドループを回避できます。5.5㎜も厚みがあるアルミのトップパネルは何に踏まれることを想定しているのか。いや、GRACE designは知っています、筐体が音質に影響することを。増幅度が大きい回路はほんの小さな振動も拾ってしまえば増幅しノイズになります。振動に強い筐体によりそれもケアしているのです。

 

他メーカーのプリアンプと比べるとたしかに価格が高いです。しかし、その理由もお伝えすることができたかなと思います。ご興味をお持ちいただけましたら、デモ機をご用意しておりますので是非Felixのサウンドと使い勝手を体感してみてください。

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