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Studio compressor コンプレッサー

プラグインからデジタル・リコール可能な「Vari-Muスタイルのステレオコンプレッサー」、WesAudio _RHEA

半世紀以上前から使われていたダイナミクスプロセッサーを始めとするアナログのハードウェアユニットが、現在のデジタルレコーディングの時代でもビンテージ機材として愛され続けいます。そしてブティックメーカーによってレプリカ品が作られ、またプラグインでも数多く再現されるようになりましたが、その人気の理由は、当時の回路設計や使われるパーツなどに一切妥協することなく作られたことによって生み出される「本物のアナログサウンド」に、時代に関係なく多くの人を惹き付ける魅力があるからでしょう。

WesAudioの_RHEA(レア)は、Vari-Muスタイルのステレオ・チューブ・コンプレッサーです。Fairchild 660/670やGates STA-Level、Altec436などの伝説の名機が1950年代から採用している、ゲインリダクションに真空管を使った回路で、名機を彷彿とさせるナチュラルで存在感のあるコンプレッションが特徴です。また、API500モジュール互換「ng500」規格に対応し、本体のUSBまたは_TITANフレーム経由で、DAW上のプラグインから_RHEAのオートメーションやデジタル・リコールが容易に行えるなど、現代のDAW環境での利便性とサウンドを両立させたダイナミクスプロセッサーです。 https://umbrella-company.jp/wesaudio_rhea.html

_RHEAは、ステレオコンプレッサーとしての性能を引き出す設計(各チャンネルのディテクター回路は、サイドチェイン回路でサミングされた信号に対して動作)となっているため、デュアルモノには対応していませんが、もちろん1チャンネルのみを使いモノの素材にコンプレッションを掛けることができます。ボーカルやべースなどの掛け録りにもナチュラルなコンプレッションが得られます。 試してみてすぐに感じたのは、ステレオバランスの良さ。ステレオ仕様ならば当然備わっていないとならない重要なポイントですが、最近まで高価な製品しか存在しなかったVari-Muコンプレッサーで、この価格帯として考えると、とてもバランスが良く感じました。またサウンドは「豊かな低域、濃厚な中域にリッチな高域」を備えるような歴代のVari-Muタイプのチューブコンプの印象と比べると、入力トランスによる存在感は感じつつも、良い意味で色付けを抑えていて、そのナチュラルさは色んな素材に使いやすそうに感じました。(このステレオバランスと質感については、販売店のスタッフさんに試していただいた時も、同じ印象を持たれていました)

ボーカル、ベース、キック、ドラム(アンビ、バス)、ギターアンプ、ストリングス、ローズ、コーラス、2ミックスなどに通してみましたが、6段階のアタック/リリースタイムが何れの素材にも合わせられそうな具合で、程良いレベルコントロールと音圧感を加えることができました。THRESHOLD、INPUT、OUTPUT、MIXの4つのノブと3段階のサイドチェインフィルターで、掛かり具合を追い込みやすくなっています(これまでのWesAudio製品と同じく、今回も感じた印象です)。また、WesAudio定番のTHD機能は、_RHEAもザックリなMID/HIGHの2段階なので使いどころを考えそうですが、今回試した中では、ストリングスやローズには煌びやかな倍音と存在感のある音像を加えることができ、_RHEAの質感にも合う良い印象でした。素材によって効果的に使えそうです。 _DIONEに充実した機能を加えて発売したバスコンプ「ngBusComp」の流れを考えて、_RHEAのラックマウント版も一瞬想像してしまいましたが、実際に使ってみると、シンプルで十分な機能とコストパフォーマンスの高さを感じました。20万円の価格帯のステレオコンプとしては、質感も掛かり具合も癖なくナチュラルで、使い道が限定されるようなタイプではなく、柔軟性にも優れた印象を持ちました。

_RHEAを一度お試しいただければ、きっと扱いやすさを感じていただけると思います。各トラックのトリートメントにも柔軟に対応でき、耳馴染みの良い音楽的なコンプレッションを加えることができると思いますので、ミックスバス、ドラムバスなどステレオ素材はもちろん、ボーカルやベースなどの掛け録りにもぜひお試しいただきたいです。ハマれば即戦力としてフル回転してくれるかもしれません。

【製品の概要】

● 100%のアナログデバイス(+24dBヘッドルーム) ● ステレオ・チューブ“Vari-Mu”スタイルのコンプレッサー ● 高電圧チューブオペレーション ● CARNHILL製の入力トランスフォーマー ● フレキシブルな入出力レベルコントロール ● パラレルコンプレッションの為のMIXノブ ● THD – ハーモニックディストーション (2モード) ● サイドチェインフィルター – 60、90、150 Hz ● API500シリーズとng500(_TITAN)互換モジュール ● トータルリコールとDAW対応のプラグインコントロール ● DAWからのオートメーションに対応 ● 完全にアイソレートされたアナログ回路をフルデジタルコントロール ● デジタルリコール – フロントパネルのUSB端子、または_TITANシャーシ経由 ● 4つのタッチセンシティブ・エンコーダーからのDAWへのオートメーション書き込み(Threshold, Mix, Make Up) ● トゥルーバイパス ● 正確なアナログGRメーターとプラグイン実装 ● 無料のソフトウェアとファームウェアアップグレード

Wes Audio _RHEAはデモ機をご用意しております。 ご興味のある方は、お近くの販売店、または弊社までお問い合わせください。 https://umbrella-company.jp/sales.html https://umbrella-company.jp/demonstration.html

 

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