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↑GPC-Al プロトタイプです(印字がGPC-Tになっていますが・・)
トランスやコイルなど磁束が多い設計のGPCシリーズに「アルミ筺体」 を採用することで、強磁性体である鉄に比較して磁束による影響を受けにくくなります。結果サウンド的にたいへん効果があり、さらなるパフォーマンスを期待 できるということです。また特有のうなりも低減され、全体のサウンドパフォーマンスが大幅にアップグレードされるとのこと。発売が楽しみです!
壁コンだけでは気にならなかった部分が、比較してしまうと明らかに欠点に聴こえてしまいます。壁コンだけ聴けば全く不満がなかったのに、比べてしまうともう絶対に後に戻れないほどのアップグレードを確認できます。
壁コンの音質は明らかに雑味があり、軽く、サウンドの締まりがありません。
GPC-TQを電源に配したm903とヘッドホンのサウンドは、まずサウンドの焦点と重心が完璧に定まっています。音が発せられる点が正に一点からまっす ぐ放たれ、サウンドが消え入るところまで全くブレがありません。キックドラムがしっかりと響き、スネアが全く滲みなく鮮明に空間に広がります。
ノラ・ジョーンズの1stに音源を変えてみると壁コンのサウンドは、ノラの美しい倍音を含むハスキーなボーカルがざらついて聞こえます。ベースラインを聴 いてみると平坦で響きも豊かに聞こえません。繰り返しますが比較しなければこんな事は考えもしません。電源周辺の世界は「できれば知りたくなかっ た・・・」という方も多いですが、まさにそれを実感。GPC-TQの音を聴いてしまったらもう壁コンの嫌なところばかりが目立ってしまって、後には戻れな い感じです。
HD650でSteely Danを聴いてみます。壁コンは明らかにサウンドが腰高で、キックやベース、中低域にしまりがなく聴こえます。空間もごちゃついていて整理されていない印 象です。しかし電源をGPC-TQに変えただけでサウンドが一変してタイトになり、艶が加わりつつも一音一音が研ぎ澄まされます。不満に感じた中低域も弾 力がでて心地よいサウンドです。何度も繰り返しますが、これはあえて比較すればということです。壁コンだけの時は全くこんな不満があるとは思いもしなかっ たのですが・・・
次にノラ・ジョーンズの1stからLonestarを聴いてみます。
GPC-TQはゆったりとたっぷり鳴る大人っぽいサウンドなのに対して、GPC-Alでは一歩前にでてくるような明瞭なボーカル、フォーカスがよりシャープなサウンドを聴くことができます。楽器の配置がより正確に聞こえるため音像が大きく感じます。
同CDからCold Cold Heart を聴いてみると、GPC-TQでは響きに重心のある艶のあるウッドベースのサウンドが、GPC-Alではより見えるサウンドに変化していました。指が弦に あたる瞬間に発せられる弦自体のバズ音(びびり)がGPC-Alでは鮮明に聴こえました。正直「こんな音まで入っていたのか!」と驚いてしまいました。全 体の見通しが良い、セパレーションの良いリファレンス的サウンドです。
ノラのボーカルの表情だけを聴いてみるとGPC-TQは独特の艶が特徴、壁コンで感じたハスキーボイスのザラつきは全く感じません。倍音成分がきちんと音 楽に収まっているというか、滑らかで美しく聴こえます。GPC-TQ特有の重心に低さや弾力感がサウンド全体をしっかりと下支えして、安定感のあるサウン ドが最高です。
GPC-Alではノラのボーカルはとても丁寧に紡がれているように感じました。細部まで正確に明瞭に描き出されていてサウンドがGPC-TQより明るく感じます。より色付けのないストレートなサウンドです。
ノラジョーンズはGPC-Alが良かったのですが、Steely Danはタイトな低域でGPC-TQがよく合うように思いました。
どちらの機種もかなりレベルが高いサウンドなので、どちらが良いという話ではないのだと思いますが、壁コンセントでもう聴きたいとは正直思いません。歴代 のGPCシリーズは全部聴いてきましたが、聴くたびにそれを再確認してしまいます。また最新機種になるほどその気持ちも強くなるので、きっと性能もどんど ん良くなっているのだろうと思います。
勝手な思い込みで、電源関連の機器はどちらかといえばスピーカーモニタリングによく効く印象だったのですが、ヘッドホンモニタリングでも驚異的な効果があ ると実感できました。とても有意義な楽しいテストでした。今度はスピーカー試聴もぜひ行ってみたいと思います。