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音楽収録の現場では、演奏の繊細なニュアンスを忠実に捉え、確実な信号伝送を実現する高品質なマイクプリアンプが求められます。特にクラシックやジャズなど、豊かな倍音や広大なダイナミックレンジが重要視されるジャンルでは、機材選びが作品の仕上がりに大きく影響します。
GRACE designの8チャンネル・リモートマイクプリアンプ「m108」は、トランスペアレントな音質と高精度なADコンバーターにより、楽器本来の響きを余すことなく収録します。またDante対応による柔軟なシステム構築も可能で、レコーディングスタジオや放送局はもちろん、コンサートホールやライブの現場でも効率的かつ高品質な収録を実現し、高く評価されています。
この記事では、m108が持つコンサートホールで役立つ機能を紹介するとともに、実際に東京オペラシティ コンサートホールでどのように活用されているのか、その導入事例をご紹介します。
東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
m108は、GRACE designが誇るトランスペアレントな音質を追求したマイクプリアンプに、高精度なADコンバーターを搭載。マイクロホンの特性を忠実に再現し、特に生楽器のニュアンスを繊細に捉えることに優れています。クラシックやジャズなど、演奏の微妙な表現が求められるジャンルにおいて、最適なサウンドを提供します。
また、イーサネットを利用したリモートコントロールによって、ゲインなどの細かな設定も長距離からの遠隔操作に対応し、最大で96ch(12台×8ch) の大規模なリモート・マイクプリアンプ・システムの構築が可能。オプションでDanteネットワークの接続にも対応することで、コンサートホールやライブ収録など、広大な現場でも効率化を図った高品質な収録が実現できます。
さらにUSBやAES、ADATを利用した収録やミキサーモードなど機能も充実し、さまざまなアプリケーションで活用できます。
GRACE design m108の活用例は、以下の記事をご参照ください。 https://umbrella-company.jp/contents/grace-design-m108-dante-setup/
アナログ出力(DB25)のほかにAES(DB25)、ADAT、USB端子も標準装備。オプションでDanteやDigiLinkカードの追加も可能
西新宿・初台にある複合文化施設「東京オペラシティ」内の東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアルは、音響的に優れたシューボックスタイプを採用し、天井には大胆な変形ピラミッド型の構造を取り入れています。
また、内装には振動体・共鳴体として優れた天然木を使用し、最新の音響技術を駆使して設計されています。1997年のオープン以来、その響きの素晴らしさから、世界的に高い評価を得ているコンサートホールです。
卓越した音響を誇る東京オペラシティ コンサートホール
コンサートホールの音響調整室には、ヤマハのデジタルコンソール RIVAGE PM5 が導入され、Danteによるデジタルオーディオネットワークで構築されています。
客席の音響状態を確認するエアモニターには、ノイズが少なく周波数特性がフラットな収音が求められます。同時に、3点吊り・多点吊りでの収録にも対応できる高品質な音質が求められますが、東京オペラシティでは、数ある高品質なマイクプリアンプの中でもGRACE design のマイクプリアンプを従来から高く評価し、8チャンネルマイクプリアンプ「m801」を長年ご使用いただいていました。
コンサートホールの音響調整室
そして2021年の改修に伴い、オーケストラの広大なダイナミックレンジと倍音豊かな音色、さらには会場の残響までもフラットかつ繊細に収音できる、Danteに対応した8チャンネル・リモートマイクプリアンプ「m108」をコンサートホールおよびリサイタルホールにそれぞれ導入し活用されています。
Danteを用いたデジタル伝送により、高品質なサウンド実現するとともに、煩雑なアナログパッチもなく柔軟な運用性を両立したシステムが構築されました。
コンサートホールおよびリサイタルホールにそれぞれm108が導入され、Danteで伝送し運用している
GRACE design m108 製品ページ: https://umbrella-company.jp/products/m108/
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