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高須 寛光
クライアントの理想形への近道を何通りも知っているとともに、ジャンルやアーティストを問わず、どんな要求にも応えられる器用さと、圧倒的なリカバリー能力の高さを持つ。録音からミックスまで全てを安心して託すことができる現場捌きや、引き出しの多さには、エンジニアとして生きる宿命を、自身がよく理解していることが見て取れる。 現場の空気づくりを大切にしているというが、相手の心の内を引き出す巧みさは、高いコミュニケーション力と確かな洞察力からくる。 どんなスピーカーで聴いても変わらないとされる聴きやすい音には、枠に納まりすぎないアグレッシブさがあるのが特徴だ。 HP:https://victorstudio.jp/engineer/hiromitsu_takasu/ Twitter：https://twitter.com/HiromitsuTakasu
近年、私がVocalレコーディングでスタジオで歌録りをする時に、クライアントの方から望まれるものとして、SONY C-800GとNEUMANN M149 Tubeがここ数年のスタンダードになっていて、それ以外では、NEUMANN67s,Telefunken ELA M251EやBLAUNER VM1,Vox O Ramaなどのマイクが楽曲や声に合わせて使われています。
普段C-800Gを使っているアーティストの歌録りで、初めてGA ELA M251Eを試してみたのですが、GA ELA M251Eの方が圧倒的に歌いやすいって話していたんです。C-800Gは今までも使っているし、高域のスピード感があって良いけど、GA ELA M251Eは中域に密度があって、音程感の部分もよく聞こえてピッチも取りやすかったようで、私もアーティストもかなり印象が良かったです。 その時にアーティストに協力してもらい、録った声のサンプル音源を仲間のエンジニアに聴いてもらったら、皆の評価がものすごく良くて、ニュースタンダードになるかも！？って話で盛り上がりましたね。 ビクタースタジオやエンジニアが個人で所有しているTelefunken ELA M251E(以下251)のリイシューやビンテージと改めて聴き比べてみたのですが、GA ELA M251Eは音のスピード感が早くてレンジも広く、中域に密度感があって前に出てきて、高域の印象は251を踏襲しているように感じました。それぞれの251に特徴はありましたが、私はGA ELA M251Eはとても滑らかで音楽的な要素も含む素晴らしいマイクだと思いました。
例えば、このボーカリストではAというマイクだと70点でBというマイクだと80点、この人の場合はCというマイクだと95点とか声質などによって相性があるのですが、GA ELA M251Eはそのような相性の影響もあまりなく、アベレージが90点以上になるような、万人に使えるくらい凄く良い！と感じられるマイクです。
251を良く再現したというよりも、とてもモダンで時代にも合っているし、251の「風味」も感じて、ボーカルマイクとしてのポテンシャルがものすごく高いマイクに感じました。ここまで良い印象のマイクと出会う機会なんてあまり無いと思い、251をベースに考えているのだと思いますが、どこのだれのマイクを参考にしたのか、どうやってこのマイクを作ったのか、とても気になってしまいました。 当初は個人で購入する予定はなく、ビクタースタジオの新しいマイクの候補として考えていたのですが、音を聴いて10分でこれは持っていて間違いないマイクだと購入を決めてしまいました（本当です 笑）。 20年以上エンジニアをやっていて、初めて自分で所有したいマイクだと思いました。新しいスタンダードになる一本だと感じています。
GA ELA M251E はデモ機をご用意しております。 ご興味のある方は、お近くの販売店、または弊社までお問い合わせください。
https://umbrella-company.jp/sales.html
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