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今回の感想文は by 大虎高橋さん
「エフェクター批評」では、不定期連載ですがおもにギターペダル(エフェクター)の試奏レビューをお届けしております。
今回のエフェクターはEmpress EffectsのMultidriveです。
オーバードライブ、ディストーション、ファズの3タイプの歪みを自由自在にブレンド・ミックスでき、ベストセラーの高音質EQ、ParaEQ譲りのイコライジングセクションも搭載した「歪サウンド自由自在」が売りのヒット作です。
今回も大虎高橋さんに感想文を執筆いただきました。ありがとうございます!
今回レビューするのはEmpress社のMultidriveです。
Empess社は高品質なエフェクターを製作するカナダのメーカーです。 ディレイ、フェイザー、パライコ等素晴らしいエフェクターが多々ありますが、今回は歪みを取り上げてみたいと思います。
早速ですが、、、ツマミ多っ!
ちょっと音作りに苦労しそうな印象を持ってしまいます。
Multidriveはオーバードライブ、ディストーション、ファズ、イコライザーが一つにまとまったペダルなので、つまみが多くなるのはしょうがないのです。。。
しかしながら実際につかてみると操作が難しいなんて事はありません。イコライザーで音決め、歪み3種類は普通のコンパクトエフェクターとして操作すれば良いだけです。
出音がとても素直で扱いやすく、それも操作が簡単に思えるポイントかも知れませんね。
私の場合は各歪みパートで音をある程度決め、そこからイコライザーで出音を調整します。
歪みが上質なので、そこからイコライザーでピークポイントを決めてあげたほうがやりやすいんですよね。
イコライザー上部についてるmid freqは3種類のピークポイントの切り替えとなってますが、これはどれも気持ちの良いポイントで設定されているので簡単に扱えます。
更に面白いのが「歪みをブレンド」できる点です。各歪みセクションにハイパス/フィ ルタなし/ローパスを選択するスイッチがついていて(ディストーションには更にcrunch/mild/leadを選択できるスイッチがついてます)、ハ イはディストーション、ローはファズなんて歪が簡単に作れてしまうんです!
これもそんなに難しいこともなく、単純に「好きな音」を出せるセッティングを探せば良いだけです。 先にも書きましたが、このペダルはとても素直な音のでどのポイントでも使いやすいんです。なのでその好きな部分と、自分のギターの特性とを相談しながら決めてあげれば唯一無二の歪みが手に入りますよ。
歪みのブレンドはフットスイッチで切り替えます。
どのパートをON/OFFにするかは裏蓋を開けて、中にあるスイッチで切り替える必要があるのですが、各パートのツマミを0にすればそのパートはカットできます。
曲ごとに色々な歪みを使い分けるライブでやらなくちゃいけない場合、いくつもペダルを積んで踏み分けるのは、やっぱりしんどいですよね。
それに対する一つの答えとして、Multidriveという選択肢は非常にアリだと思います。 是非お試しあれ。
Empress Effects Multi Drive