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1985年当時はDemeter VTMP-2こそが唯一のチューブマイクプリアンプでした。それから20年以上が経過した現在の市場にはおそらく20,30といった種類の真空管ステージをもったマイクプリアンプが登場しています。Demeter製品のユーザーリストには音楽業界の超一流ところが顔を揃えています。 George Massenburg、Walter Becker、Sting、Hugh Padgham、Alanis Morisette、Stone Temple Pilots、Seal、Suzanne Vega、Joe Chiccarelli、Glen Ballard、Ry Cooderなどなど・・・ここに掲載しきれないほどの長いリストが続いています。もしVTMP-2をスタジオで使用する機会があれば貴方はそれが何故かがすぐに判るでしょう。ボーカルやアコースティックギターにこのマイクプリほどパーフェクトにマッチする機種はありません!
れています。またJensen JT-13K6C入力トランスを配し、チューブサウンドに安定した土台を設けています。ポリプロピレンキャパシターや金属皮膜抵抗などどんなに些細なオーディオについても徹底したこだわりを貫いています。電源はB+ボルテージ(250V)のフル・レギュレーションと12.6Vのフィラメント・ボルテージを実現しており、低ノイズと高速のレスポンスを達成しています。
コントロールは2chが完全に独立して設けられ、ハイパスフィルター、フェイズ、20dB PAD、+48Vファントム、ゲインノブは30 dB - 65 dBをコントロールします。またボリュームノブは出力ゲインを設定します。ボリュームノブを低めに、ゲインンノブを上げめに設定することによって真空管特有のサチュレーションや倍音をサウンドにプラスすることができます。
1メガオームの楽器用ジャック入力はチューブDIの定番でもある真空管+JensenトランスのVTDB-2B相当のサウンドを提供してくれます。10セグメントのLEDメーターはdBuとPeakを切り替えて表示が可能です。オーバーロードを知らせるLEDも装備しています。
VTMP-2cを数週間にわたって使用してみた結果はシンプルに「ファンタスティックなサウンドのプリアンプである」という事でした。チューブマイクプリに求められる特有の質感が得られるのですが、それがとにかく【ワンダフル】と呼べるものなのです!またサウンドは驚くほど静かで、予想以上の温かさ、鮮明さ、深さの全てを兼ね揃えているのです。
ボーカルの録音に使用したVTMP-2cは私のフェイバリットでした。Sony C-800G 、BLUE Cactus 、Brauner VM1-KHE 、AKG 414 、Audio-Technica 4047などのマイクと組み合わせましたが、そのどれもが想像以上の結果となりました。どのマイクを使っても滑らかで温かみのあるサウンドが素晴らしく、そのサウンドは決して鮮明さを失うことがなかったのにはとても驚いてしまいました。また気がついたのですがVTMP-2cとソリッドステートマイクの組み合わせのサウンドはチューブマイクのような色付けがあるので、私のチューブマイクとの違いが聴き分けられないほどまでになったのです。つまり$750のAT4047のサウンドが、$3,300 BLUE Cactusのようになったというわけです。
また私のセッションではVTMP-2cチューブマイクプリアンプがドラムとパーカッションの録音で活躍しました。トラッキングセッションではキックにAKG D112、スネアにShure SM57を使用しエクセレントな結果を導き出せました。またオーバーヘッドのRoyer SF-12も素晴らしい結果になりました。タンバリンやシェーカーにも使用しましたが(Royer SF-1A)これもまた素晴らしいサウンドでした。
アコースティックギターのマイク録音ではEarthworks SR-77をステレオで使用しました。VTMP-2cチューブマイクプリアンプは本当にそのサウンドをキャプチャーしていて最高です。またRoyer R-122を使用したエレキギターの録音では使い慣れているGordon Instrumentsのタイトな低域には及びませんが、間違いなくファーストクラスのサウンドを体感できました。
今度はキーボードをDI入力で録音してみました。真空管の温かみとスムースさがデジタルキーボードのチリチリしたサウンドを見事に解消しています。Fenderのジャズベースでは一瞬でそのパーフェクトなサウンドが分かります。Tube-Tech CL-1Bで軽くコンプレッションをかけてトラックが完成しました。