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Chase Bliss Audio – CONDORで達成する、極上のトーンシェイプ。

ギターやベース、シンセサイザーにおいて基本的なサウンドを調整し、より高品質なサウンドを作る。そんなときに使用されるのがEQ、イコライザーと呼ばれるペダルです。特定の周波数をブースト、またはカットすることでアンサンブルで際立つサウンドへ補正したり、ハウリングを抑えたり、更にはブースターとして使用することも可能です。

Chase Bliss AudioCondorは多機能なペダルで様々なサウンドを達成することができますが、ベーシックなイコライザーペダルとしても大変高性能なペダルです。この記事ではCondorが持つイコライジングペダルとしての魅力に迫ります。

 

高品質のEQ/ドライブに加え、ノブをオートメーションさせてDIYエフェクトも製作可能。


 

・艷やかなテイストをプラスする上質なサウンドキャラクター

まずはBassとMidsは12時方向、LPFは右へ回しきり、Volumeを2時あたり、そして全てのスイッチは左のポジションから試してみましょう。この設定ではドライ音から変わらないトランスペアレントな特性を持ちつつ、わずかにサウンドが持ち上がり艷やかな印象になります。サウンドに掛かっていた膜が取れて粒立ちが行き来としてくるような、モダンな雰囲気です。
このキャラクター変化はCondorをイコライザーとしてだけでなく、上質なプリアンプペダルのようにも使用できることを表しています。嫌味な変化ではなく、さり気なくセンスの良い持ち上げ加減。Chase Blissのサウンドメイクの感度の良さが感じられます。この高品質なキャラクターがあるからこそ、後のイコライジングもより一層効果的にチューニングが可能なのです。
そして気が利いているのは、Condorはバッファードとトゥルーバイパスを切り替えることができる点。内部バッファによるサウンド変化はかなり上質のため基本はオンで良いと思いますが、使用する環境に合わせてトゥルーバイパスにも設定できるのは優秀です。

 

背面のDIPスイッチでバッファーのオンオフの他、EXPペダル割当やノブのモジュレートなどあらゆる機能にアクセスできる。


  

 

・3つのパラメーターによる幅広いイコライジング性能

Condorのコントロールを見ていきましょう。周波数帯域のイコライジングに関わるのはBASS, MIDS, LPFとなります。BASSとMIDSはそれぞれ中央の12時方向がフラットとトーンへ影響しない設定。そこから回していくことでBASSは12dB、MIDSは18dBまでブーストとカットが可能です。またMIDSはFREQノブで調整する中域の周波数を細かく設定でき、左回しきりで150Hz、12時方向で1250Hz、右に回しきりで4kHzを少し超える設定になります。
また2つのパラメーター下にはトグルスイッチがあり、BASSはブースト/カット量の周波数帯域を、MIDSはQカーブをそれぞれ3種類から選択可能です。

 

BASSとMIDSに加えてイコライジングに大きく影響するのがLPFのパラメーターです。LPFはローパスフィルターをコントロールし、どれだけ低音をパス(通過)させるかを変更します。右の回しきりがフィルターが開ききった状態で、ここから左へ少しずつ回していくと高域が削られていき、サウンドが丸くなっていきます。
LPF下にもトグルスイッチがあり、ローパスフィルターの動作カーブを選択できます。ここの選択によってはカーブによりクセがつき、シンセサイザーのフィルターのように過激に響かせることも出来ます。左がギターのトーンコントロールに近いマイルドな設定なので、まずはここからお試しください。
 

 

EQペダルは操作する周波数帯とそのコントロールできるレンジにセンスが現れると感じていますが、BASS, MIDS, LPF, そして各トグルスイッチはかなり緻密に設計されていることが感じられます。各コントロールともレンジが広すぎず、かといって狭すぎることもない。操作する周波数帯も絶妙で、驚くほど幅広いイコライジングを達成することができます。専門知識がなくても、サウンドを聴きながら気持ちの良いところを上げて、逆に必要ないと感じる部分はカットしてやるだけで、効果的なイコライジングに素早く到達できます。

またLPFはギターペダルに搭載されたローパスフィルター史上、最もスウィートかつスムーズに可変していくと感じました。この滑らかなフィルタースウィープはサウンド補正にもちろん最適ですが、EXPペダルに割り当てたり、DIPスイッチでモジュレートすることで更に本領を発揮します。
 

・圧倒的な選択肢を提供するパラメトリックミッドコントロール

CondorのMIDSコントロールはサウンドメイクの可能性を飛躍的に高める効果的なパラメーターです。Benson Ampsとコラボで開発されたPreamp MKIIにも同じコントロールが受け継がれています。パラメトリック・イコライザーとなっており、ギター/ベース用のグラフィックEQと比べて精密かつ的確にブースト/カットが出来ます。12時でフラットな設定になるので、まずはMIDSをある程度ブーストまたはカットしてやり、その後音を出しながらFREQで帯域を決定するとうまくいきます。4kHzの高域までカバーしているため、ハイを強調しつつLPFでカットしていくと丁度いい塩梅になるでしょう。
 
また3種類のQカーブの設定によりサウンドの印象も大きく変わります。広い帯域を持ち上げる設定はマイルドな響きになるためサウンドの補正用として最適。そこから更に帯域を狭めれば、シンセサイザーのように癖のあるフィルタートーンにもなります。このフィルターに近いトーンはEXPペダルでマニュアルで動かしたり、ドライブと組み合わせることで更に効果的に強調が可能です。イコライザーペダルながら、サウンドの補正からエフェクティブに攻めるフィルタートーンまで自由自在。この守備範囲の広さはCondorでしか体験できません。

 

 

・EQの可能性を広げるGAIN, VOLUMEコントロール。

Condorは前述のパラメーターに加え、GAINとVOLUMEコントロールでもサウンドを彩ります。内部で昇圧されているCondorは余裕のヘッドルームを持ち、それはつまりCondorを良質なブースターやドライブペダルとして使用できることを表しています。
例えばCondorをトランスペアレントな設定にし、VOLUMEを上げていけば音質ロスが全くない高品質なクリーンブースターとなります。そこにイコライジングを加えていけば、トレブルやミドルを強調するカラードブースターのようにもなります。
 
そしてCondorはオーガニックな雰囲気を持つローゲインなオーバードライブとして使うこともできます。このドライブサウンドが大変素晴らしい!
まず通常チャンネルでGAINを上げていくと、サウンドに張りが追加され真空管アンプのようなパンチのあるトーンを再現できます。そしてODチャンネル時の歪みはドライ音と一緒にブレンドされているような印象で、透明感のあるドライブサウンドを楽しめます。弊社扱いだとSick As Overdriveに近いような、立体的な空気感のあるサウンドです。このことはCondorをプリアンプのように使用できることも表しています。
 

 
Chase BlissはKlon Centaurと比較していますね。イコライジングが優秀なのでケンタウロスらしい特徴的なサウンドも充分再現できると思います。このドライブチャンネルだけでも、Condorを入手する価値があると思います。
 
イコライジングだけでなく、高品質なドライブまで搭載することでサウンドの選択肢が格段に広がっています。

・アナログ回路をデジタルコントロールすることによる、圧倒的な操作性と究極の音質。

Chase Bliss Audioペダルの特徴である「アナログ回路のデジタルコントロール」は、Condorにも多くの恩恵をもたらしています。まず設定がすべてプリセット可能な点。圧倒的に幅広いイコライジングやドライブを楽しみつつ、補正用の設定から飛び道具のような過激なフィルタリングまで、全てを保存しワンアクションで呼び出せます。またEXPペダル、CV(コントロールボルテージ)、MIDIでの操作にも対応。EXPペダルでは単体だけでなく複数のパラメーターを組み合わせ、更に操作方向やレンジも個別に設定可能という贅沢仕様!
そしてなにより究極のアナログ音質が保たれることが一番の目玉でしょう。プリセットが可能なEQペダルはデジタルのものも多く、一方でアナログ設計ではプリセットやEXPペダル操作などは不可能でした。Condorはそこを見事に解決し、レコーディング機器にも迫る圧倒的なアナログ音質を持ちながら、今までのアナログタイプのペダルでは不可能だったファンクションを実現しているのです。

 


 

今回はCondorのイコライジングとドライブに焦点を当てて紹介しましたが、Condorがカバーするサウンドはこれだけではありません。Ramp機能でノブをモジュレートさせれば、DIYでエフェクトを生み出すことができるのがCondorの真骨頂です。トレモロ、ハーモニックトレモロ、オートワウ、エンベロープフィルター、ユニヴァイヴのように使うこともできるのです。
Ramp機能についてはこちらでも解説していますが、さらなる詳細については次回掲載予定です!

Condorはプレイヤーによってサウンドと使用目的をガラリと変えるペダルです。イコライザー、フィルタートーン、クリーンブースター、真空管アンプの再現、オーガニックドライブ、更にはDIYのマルチエフェクトとしても。その全てを圧倒的な高音質とファンクションで達成します。ぜひCondorで大空へ飛び立ち、新しいトーンを見つけてください。

  

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