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Chase Bliss Audioのペダルはクリエイティブな世界観とアナログとデジタルが融合した高機能/高音質が特徴ですが、上部側面に配置された16個のDIPスイッチもかなりインパクトが大きいのではないでしょうか。このDIPスイッチはCHASE BLISSの全てのラインナップに搭載されており、もう一歩踏み込んで更にディープにサウンドをカスタマイズさせることが出来るのです。このDIPスイッチを使ったサウンドのカスタマイズこそ、CHASE BLISSペダルの真骨頂と言っても過言ではありません!スイッチが多くて難しそうに見えますが、一つ一つ解体していけばシンプルに理解していただけると思います。この記事ではDIPスイッチでも特徴的な「エクスプレッション・ペダル / Ramiping / Bounce」ファンクションについて解説をします!

 
 

WARPED VINYL HiFi DIPスイッチ

DARK WORLD DIPスイッチ

BROTHERS DIPスイッチ

 

・NOTE
CHASE BLISSペダルの基本的なサウンドは、ペダル正面のノブやスイッチで設定することが出来ます。一方DIPスイッチはよりディープなサウンドカスタマイズであったり、補助的なファンクションのために使用されます。DIPスイッチの設定は最初は複雑に感じると思いますので、まずはベーシックな機能をチューニングして様々なサウンドをお楽しみください。プレイするうちに必要な機能を1つずつDIPスイッチで設定していくと、スムーズに理解することができます。

 

・Expression

ペダル上部側面のDIPスイッチを見ると、Expression “or” Ramp Parametersと線で示されたスイッチ達を確認できます。これらのスイッチは、ペダルのパラメーターを「エクスプレッション・ペダルでの操作の割り当て」または「Rampingへの割り当て」に設定することが出来ます。on / offと示されている方は割り当てのオンオフ、rise / fallの方は割り当てたときのパラメーターが増減する方向を設定します。

 

THERMAE DIPスイッチ


 

例えば上のTHERMAEのDIPスイッチで、右側のLPFをonへ設定すると、LPFノブをエクスプレッション・ペダルでコントロールができるようになります。このとき左側のLPFがfallなら「ペダルを踏み込むとパラメーターが増大(ノブ右回し)」、riseなら「ペダルを踏み込むとパラメーターが減衰(ノブ左回し)」という設定になります。エクスプレッション・ペダルへは複数同時に組み合わせが可能で、かつペダルを操作したときの増減の方向も個別に設定出来るというわけです。「ディレイタイムを短く、同時にディレイフィードバックを増大」という複雑な動作も、1つのエクスプレッション・ペダルを踏み込むだけで実現させることもできちゃいます。

このときパラメーターのノブは、エクスプレッション・ペダルで操作するパラメーターのコントロールレンジの設定になります。LPFをエクスプレッション・ペダルの操作に割り当ててLPFノブを12時に設定すると、左回し切りから12時の間をエクスプレッション・ペダルで可変するようになります。

加えて、“SWEEP”もエクスプレッション・ペダルでの操作に関わってくるスイッチです。これはコントロールレンジの始点を決定するスイッチで、BはBottom、TはTopを表しています。Bottomはノブ左回し切りから、Topは右回し切りからノブの設定した範囲までがコントロールレンジになります。

 

 

・Ramp Parameters

ペダルにエクスプレッション・ペダルを接続しないでExpression “or” Ramp Parametersで示されたパラメーターのDIPスイッチをonにすると、そのパラメーターは“Ramp”ファンクションへ割り当てられるようになります。
Rampの直訳は傾斜、ペダルがオンになったときパラメーターを0から設定した値へ自動的に可変させるファンクションです。

 

上の動画の5:20では、Warped Vinyl HiFiのDepthノブにRampが割り当てられています。ペダルをオンにすると、モジュレーションのDepthがノブで設定している最大の値までゆっくり増えていくのがわかるでしょうか。このように、Ramp機能はペダルをオンにする度に設定した値へパラメーターをムービングさせることができます。
フィルターをゆっくり開いていったり、ディレイタイムやリバーブディケイのような時間ベースのパラメーターをRampさせるとダイナミックな効果になります。

Rampに割り当てたパラメーターがノブで設定した値に到達するまでのスピードは、“RAMP”ノブで設定が可能です。このときRAMPノブに元々割り当てられていたパラメーター(LEVELなど)は操作を上書きされるので、RAMPを設定する前に予め調整しておく必要があります。Rampを解除するとRAMPノブも元々のパラメーターとして操作が可能になります。
またエクスプレッション・ペダルでの割り当て同様、RiseとFallスイッチでパラメーターが動く方向を設定できます。

Rampingファンクションについては、BOSS VB-2RISE TIMEというパラメーターから着想を得たとオーナーのJoelは語っています。効果が最大になるまでの立ち上がりスピードの調整がとてもユニークだと感じたようで、Chase Blissの全てのペダルにはRampファンクションが搭載されています。他のペダルではあまりみられない、なかなかユニークな機能である”Ramp”。様々なパラメーターを組み合わせつつ、更に増減の方向も個別に設定できます!無限のサウンドカスタマイズを楽しんでください。

 

 

ちなみに、エクスプレッション・ペダルでの操作とRamp機能は同時に行うことはできません。エクスプレッション・ペダルが接続されているとそっちに割り当てられ、接続されていないとRampが有効になることに注意してください。
また基本的にRampはペダルをオンにするたびにトリガーされ、一度トリガーし設定した値まで変化しきったら、パラメーターはその値を維持します(Ramp and Hold)。基本的には再度ペダルをバイパスしてオンにしないとRampはトリガーされませんが、CondorにはフットスイッチのホールドでRampをリセットする機能が搭載されています。

 

高品質のEQ/ドライブに加え、ノブをオートメーションさせてDIYエフェクトも製作可能。

CONDORのペダル上部にあるdipスイッチ。ここでエクスプレッションペダルの設定/モーメンタリーバイパス/パラメーターのオートメーションなどを設定できる。


 

・Bounce Parameters

解説したRampを更に推し進めるのが、Bounceファンクションです。これはノブにLFOを適用させて、設定した範囲内をパラメーターが増減を繰り返す設定になります。有効にするには、動かしたいパラメーターをonにしつつ、更にBounceのDIPスイッチをonにします。

 

上の動画の0:21では、CondorのLPFがBounceに割り当てられています。フィルターが自動的に動くことでオートワウのようなサウンドを達成しています。パラメーターの行ったり来たりを、自動で行うことが出来ると考えればわかりやすいと思います!

エクスプレッション・ペダルの割り当てやRampと同じ様に、Bounceで自動的にパラメーターが動くレンジは“SWEEP”と対応するパラメーターのノブで設定します。例えばSWEEPがB、ノブが12時方向なら、ノブの左回し切りから12時方向までの間を、自動的に行ったり来たりする設定になります。

そしてBounceするスピードは、RAMPノブで設定を行います。先程と同様、元々のRAMPノブのパラメーターを上書きするので、LEVELやGAINは予め設定をしてください。

 

BounceはRamp同様、無限のトーンカスタマイズを提供するオプションです。例えばボリュームを割り当てれば“トレモロ”のような周期的な音量変化を再現したり、フィルターやフリーケンシーを動かせば“エンベロープフィルター”“オートワウ”、ディレイタイムをわずかに揺らせば“モジュレーションディレイ”M O O DのCLOCKは自動演奏を可能にする奇妙な“シーケンサー”として使えたり!機種によってはBounceの波形を選択できたり、BlooperはループとBounceの速度をシンクロも可能です。どんなパラメーターを組み合わせて動かすかは完全に自由ですので、様々な設定を試してください。

 

この動画の12:32からは、M O O Dの様々なパラメーターにBounceを当てるプレイを実演しています。シーケンサー、テープマシン、コーラスのようなトーンもアンロックするのがBounce機能なのです。

  

駆け足でDIPスイッチのExpression、Ramping、Bounceについて解説しましたが、なんとなく理解していただけましたでしょうか?Chase Blissのペダルは全てのパラメーターがエクスプレッション・ペダルで操作できるだけでなく、ペダル単体で自動的に動かすことも可能だと覚えてもらえればわかりやすいと思います。更にその際のコントロールレンジ、増減の方向、モジュレーションの速度も自在に設定が可能です。

このような様々な設定を試せるChase Blissのペダルですが、その手助けとしてプリセットの保存に対応しているのも優秀です。ペダル単体ではフットスイッチの間にあるスイッチで、2つのプリセット設定+ライブ設定(現在のノブ設定)を呼び出すことが可能です(Blooperのみ、保存したループを呼び出すスイッチになります)。プリセットにはノブだけでなくDIPスイッチの設定も全て保存されるため、例えば「オーバードライブ」「トレモロ」「エンベロープフィルター」の3つの設定でCondorを使用することも出来ます。

でも演奏中はプリセットを足で切り替えたいこともありますよね?そんなとき便利なのが、Favesスイッチャー。Chase Blissのペダル専用のコンパクトなMIDIスイッチャーで、これを使うとフットスイッチ操作でプリセットの呼び出しが可能です。

 

CBAペダルとベストマッチなコンパクトMIDIスイッチャー。


 
プリセットは3バンクx3設定。各バンクの設定のうち1つはライブ設定になるので、合計6種類のプリセットを扱うことが可能になります。
  

Chase Blissペダルの真髄を味わい尽くすなら、エクスプレッション・ペダル/Ramp/Bounceファンクションは絶対に試してほしい!終わらないトーンメイクに眠れなくなってしまうこと間違いなしです。

操作や設定で不明なところがあれば、いつでもアンブレラカンパニーまでお問い合わせください!

 


 

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