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BASTL x CASPER “WAVER”
wavefolding drone mixer

中毒性の高い3チャンネルの『ドローンミキサー』である”WAVER”は、ニューヨークからチェコに移住し、現在はBASTL INSTRUMENTSと共に活動しているCASPER ELECTRONICSのピーター・エドワーズを中心に設計されました。

筆者が最近最も気に入っているモジュールの一つで、使い方次第で様々なプレイを操れる傑作だと思います。
少しずつYOUTUBEなどにユーザー動画も増えてきていますがどの動画もカッコよすぎて、実際にどんな風に動作するのかが分かりにくかったので、色々な動画を撮影してみました。組み合わせやパッチングでどうサウンドが変化するかを意識して撮影したので、カッコいい演奏は一番最後にYOUTUBEからシェアさせていただいた動画でチェックお願いします。

BASTL INSTRUMENTSの多くのモジュールと同じく、かなり深く掘り下げられる「NERD感マックス!」な一台です。使いこなすとかなり便利で、バリエーション豊かなトリックを駆使できる素晴らしいモジュールです。ぜひこの記事をじっくりチェックしていただき、ご購入の際の参考にしてもらえると幸いです。それではスタート!

上の動画は2つのオシレーターをAとCの”バイポーラーVCA”に入力して、Bの入力にはシンプルなキックドラムを入力しています。BチャンネルはSHAPERセクションをバイパスできるので便利です。

キックドラムのリズムに同期した4つの異なる適当なCV信号を、BASTL INSTRUMENTS CV TRINITYで作り、BREAK CV、SHAPE CV、A CV、B CVの4つのCV端子に入力しています。

WAVERでできることの一番目は「歪ませる」ことです。BREAKノブとプッシュボタンでディストーションとフィードバックをプラスできます。さらに別系統のウェーブフォルダーとスクエアシェーパーによるSHAPEセクションを利用して、複雑な倍音をあらゆる方向に調整可能です。BREAKとSHAPEを駆使して本当に最高のトーンシェイプを作り出すことができます。

Bチャンネルは B BYPASSボタンの操作でSHAPERに送ることも、バイパスすることもできます。A+CがカオスなサウンドになっていてもBはクリーンを保つことができます。もちろんBチャンネルもシェイプしたければ、同じようにカオスワールドに送り込むことができます。

出力は2系統用意されています。1つはSHAPERの前のミックスアウト(BREAKは通過します)、もう1つはSHAPERの後のミックスアウトです。WAVERは普通の3chミキサーとしても利用できますので、単純な歪機能付きミキサーとして使う場合は前者を使っても良いでしょう。また2つの出力をLRの振ればトランスフォームした興味深いステレオイメージを作ることができます。上の動画はこの手法でステレオになっていますので是非ヘッドホンで聴いてみてください。

WAVERのブロック図を掲載しておきますね。

次にフィードしたCV信号でモジュレートを有効にしていきましょう。まずはBREAKとSHAPEのCV入力については特に普通のCVによるモジュレーションです。AとCチャンネルはバイポーラー(双極性、プラスとマイナス両方向)のVCAなので、マイナス方向の電圧が CV 入力にフィードされると、バイポーラ VCA が信号を反転させます。A CVとC CVの2つのノブを見ると分かるように、センターにクリックがあり、右に回すと(+)の表示、左に回すと(-)の表示になっています(アッテヌバーター)。

上の図は、フェーダーオフセットレベルが CV 信号の動作にどのように影響するかを示しています。 フェーダーが完全に下がっている場合、下向きのエンベロープで振幅が増加します(反転します)。 フェーダーを下げきっていてもCVアッテヌバーターにより複雑なサウンドの増幅が得られます!これを利用すれば様々なサウンドのバリエーションをクリエイトできます!

この動画で鳴っているのは、2つの何の特徴もない鳴りっぱなしのオシレーターと、シンプルなキックドラムだけです。
それがバイポーラーVCAに入力されたCVによるモジュレーションと、WAVERの強力なシェイパーで、ここまで複雑で深いサウンドになります。
ミキサーとして利用しながら、徐々にドローンを拡張していくようなプレイが、WAVERだけで簡単にできるのは便利すぎます!

 

次にWAVERで可能になる様々なテクニックを簡単な動画付きで紹介していきましょう!


★ PULSE WIDTH MODULATION

上の動画では、WAVERでパルスウィズモジュレーションを実行しています。シェイプフェーダーを「square」(右)に設定して、三角波をA INに入力しました。フェーダーを操作してパルス幅を変更できます。次にエンベロープCVをC IN(音声入力!)に入力しました。実はWAVERのA/B/Cの入力は音声だけでなくCV信号を接続できます。Cチャンネルのフェーダー操作によって送られたエンベロープが適応されているのが分かります。


★ Drone

ちょっとしたドローンサウンドを作ってみましょう。わずかにディチューンした 3 つのオシレーターをA、B、C に入力します。入力レベルとオシレーターのディチューニングを試して、ドローンのキャラクターを変更してみましょう。ドローンがいい感じになったら、リズム同期した様々なエンベロープを入力して、CVアッテヌバーターとSHAPEコントロールを調整してみましょう。


★ VCA Trick

上の動画では、オシレーターを A INに入力して、エンベロープをA CVに入力しています。フェーダーを完全に下げて、A CVのアッテヌバーターのノブをを左方向に回しきると、エンベロープとともに音がフェードアウトします。今度はフェーダーを完全に上げると、エンベロープで音がフェードインします。フェーダーを中央位置にすれば、エンベロープがゼロを上下する際の興味深い効果を聞くことができます。


★ Cross Fading

上の動画では、WAVERを使ったクロスフェードを説明しています。A CV INの信号は C CV INにノーマライズ(内部接続)されています。動画ではAにBASTL KASTLEが、Cにポリフォニックのオシレーターが接続されています。 これらの入力は両方ともアッテヌバートされるため、A CV ノブを右に、C CV ノブを左に回すと、入力 A と C の振幅を逆になりクロスフェードが実現できます。動画ではA CVにLFOを入力して、その周期で2つのサウンド(AとC)が交互にクロスフェードしています。


★ Dual Modulation

上の動画では、WAVERのA IN と C IN(通常は音声信号を入力)に2つの異なるCV信号を、A CV端子にオーディオを入力しています。通常とは逆の接続になっています。A および C フェーダーを完全に下げます。A CV に入力した音声信号は、C CV にノーマライズされています。アッテヌバーターを使ってモジュレーションの量をオーディオ信号に変更します。フェーダーでメインミックスに IN 信号が追加できます。


★ Ring Modulation

WAVERでリングモジュレーションを行うことができます。上の動画ではオシレーターを入力 A に接続し、フェーダーA を完全に下げます。正弦波のような単純な波形を A CV に入力し、A CV アッテネータを上げるとリングモジュレーションを実行できます。ベルのようなサウンドはリングモジュレーターのシグネーチャーサンドです。

次に同じようにして、下の動画でドラムサウンドにリングモジュレーションを適応してみましょう。Breake&Shapeエフェクトで歪を追加すれば相当にヤバいサウンドになります!

 

私個人的に相当気にいっているBASTL INSTRUENTS WAVERの魅力を駆け足で説明してみましたがいかがだったでしょうか?
これは強力なツールであり、従来になかったコンセプトも素晴らしい唯一無二の傑作モジュールです!

ぜひ実際に試していただきこの素晴らしさに共感していただきたいです!

 

ネット上にかっこいいWAVERを使用した動画がいくつかあるのでシェアしてみます。
WAVERでお楽しみください!

 

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