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Critter & GuitariのORGANELLE(オルガネラ)は、それ自体がコンピューターそのものであり、強力で柔軟なサウンドエンジン、鍵盤やオーディオ、MIDIなどの入出力を拡張できるよう設計されています。まったく新しい音楽制作方法を試すことができる、無限の可能性を秘めた「ミュージック・コンピューター」です。

「パッチ」と呼ばれるプログラムによって、ORGANELLEはシンセサイザーになったり、サンプラーになったり、シーケンサー、アルペジエイター、さらにエフェクターになったり、ギターシンセサイザー、ボコーダー、チューナー、ドラムマシンなどなど・・・・様々なクリエイティブ・ツールに変化します。「パッチ」はCritter & Guitariの公式パッチが毎月のように公開されているので、オフィシャルパッチだけでも遊びきれないほど!ですが、さらにPureDataを採用したオープンソースなのでユーザーによるパッチも続々公開されており、さらに無限のパッチを適応することができます。PuraDataは完全無料のプログラム言語(デスクトップミュージックとマルチメディア作成用のビジュアルプログラミング言語でMax/Mspと同じ開発者の設計で互換性もあり、さらに無料!)なので、自分で勉強してパッチを作ることもできます。

この度、Critter & GuitariのORGANELLE(オルガネラ)に、「Orac(オラック)」と呼ばれるパワフルな「パッチ・モジュラー」が発表され話題になっています。Organelleはオープンソースのミュージック・コンピューターなので、メーカー以外の多くの開発者が、このORGANELLEを利用したプログラミングを行っています。Oracを開発したマーク・ハリス氏は、間違いなくORGANELLEという楽器を、全くあたらしい次元へと導いたエンジニアであることは間違いありません!

Critter&Guitariは、このユーザーが開発したプログラムに対して、Orac正式対応のOS3.1を発表したり、Oracに既存のパッチプログラムを対応させるなど、積極的なコラボレーションを行っています。

Oracの素晴らしい点は以下にあります。

1、コーディングやプログラムの知識なしで、誰でもインストールするだけで、ORGANELLEを拡張できる
2、1台のORGANELLEで、何台ものORGANELLEを同時に使用したようなモジュールを構成することができる

Oracはダウンロードしたプログラムをインストールするだけで、極めてシンプルにORGANELLEを拡張することができます。

Oracの使い方を簡単に説明してみましょう。

Oracでは合計10個のモジュールの箱を組み合わせ、そのモジュールの中に「サウンドモジュール」、「ユーティリティ・モジュール」、「FX(エフェクト)モジュール」、「ルーティング・モジュール」などのサウンドの要素になるモジュールを構成していきます。一度に複数のパッチを実行し、異なる方法で組み合わせることが可能になるのです!

例えばルーティング・モジュールに「1×10」を選択した場合、Oracでは10個の構成モジュールを直列に接続します。いくつかのシンセサウンドを直列に接続してモジュレートしたり、シーケンスやアルペジオ、コードロールなどを組み込んだり、複数のエフェクトを接続するなど、複雑なサウンドメイキングが可能になります。

またパラレルにモジュールを並べたルーティング・モジュールも用意されています。例えば「2×4+2」では、以下のような構成になり、2つのシグナルルーティングに、マスターに2つのモジュールを用意することができます。1のラインにOrganelleのドラムトラック、もう一方にメロディ・シーケンスを構成し、マスターにリバーブ・エフェクトをかけるなど、2つの要素をパラレルに扱えます。

「3×3+1」や「4×2+1」も用意されています。3つまたは4のチェインを構成して、3~4トラックの音源を構成したり、様々なモジュラーのフックアップが可能になります。

使い方は極めて簡単です。これらの10個のモジュールの箱の中に、構成するモジュールを好きなように組み込んでいくだけです!

ORGANELLEは一度に一つのパッチしか読み込むことができませんでしたので、サウンドモジュールとエフェクトモジュールを融合して、メニュー2枚で実現したパッチなども制作されていましたが、Oracの登場により一度に多くのパッチを同時に使用することができるようになったのです!これは正に何台ものORGANELLEを同時に走らせて使用しているかのような効果を得ることができ、モジュラーシンセサイザーのようなアイデアをORAGANELLE1台だけで実現可能になります。ドラムマシン、ベース、メロディなどのトラックに対し、それぞれに異なるユーティリティを与え、マスターにエフェクトやクロックを設定するなど、マルチなミュージック・クリエーションがORGANELLEで可能になります。

さらに本機がオープンソースであることもあり、予想以上に速いスピードでOrac自体も進化していくことが期待されています。

Oracの使い方は上記の2つのビデオをご覧いただければ、大体は把握していただけるのではないかと思いますが、以下に簡単な説明を加えたいと思います。

まずはじめにOracを使用するにはORGANELLEのOSが最新の(2018年8月現在)V3.1(またはそれ以上のバージョンがある場合は最新のOSをご使用ください)である必要があります。
https://www.critterandguitari.com/tags/os-update

現在のOSバージョンは、ORGANELLEのメニューでsystem→infoの中のVersionで確認できますが、OS v3.1はv2.1からでないと上げられませんので、v2.1にしていない方はまずはv2.1にアップデートしてから、v3.1にアップデートしてください。

OSのアップデートはダウンロードしてZIP解凍したファイルを、ORGANELLEのUSBフォルダーの中のPatchフォルダーに(フォルダー名は変えないこと!)入れて、ORGANELLEを立ち上げると、OS UPDATEのメニューができますので、それを実行するだけです(AUXを押すとアップデートが始まります)。

 

ORGANELLEの対応OSの準備ができたら、次にOracをインストールしましょう。

Oracのダウンロード先はここにあります。
https://patchstorage.com/orac/ 640

Oracはダウンロードすると、ORGANELLE専用の圧縮ファイル.zopというファイルになっていますので、そのファイルは.zopのままでUSBドライブのパッチフォルダーに入れて、ORGANELLEを再起動してください。メニュー内に”Install orac”が現れますので。それをクリックしてインストールしてください。

 

これでOracはインストールされました。メニュー内に「Orac」が追加され、選択できるようになります。

Oracを使用した1台のORGANELLEで、ドラムを1つのチェーンで走らせて、別のベースラインでベースラインを演奏させ、上のリードを演奏することができるようになります。
シーケンサー、シンセ、FXエフェクト、レコーダーをカバーし、さらにはモジュラー形式に変更された多数の公式のCritter&Guitariのパッチを含む50以上のモジュールが用意されています(2018年8月現在)。

これらのモジュールは10スロットに自由に挿入することができます。「ルーティング」モジュールを使用してどのようにルーティングするかを制御できます。
自分だけのモジュール・ラックが完成すれば、プリセットを保存して呼び出すことができます。

 

★ Basic controls:

・エンコーダを短く押し、メインメニューに入ります。
・エンコーダを回してページをスクロール表示します
・エンコーダを長押しすると、モジュールスロットを一覧表示します。
・エンコーダを押しながら、最初の10個のキーを押すことで、10個のモジュールスロット0-9を選択することもできます。

 

TIPS:

エンコーダを押しながらAUXボタンを押すとn0~n9の10個のモジュールの一覧を見ることができます。n0から始まるのでちょっとややこしいです。

エンコーダを押しながら1番目のキーを押すと1番目のモジュールスロットが選択されます。同じように2番目のキーを押せば2番目のスロットが選択されます。10番目(n9)まで選択できます。

モジュールを変更するには、希望のスロットを選択してから、エンコーダーを長く押します。1行目のモジュールを選んでエンコーダーを押すと、モジュールの選択画面になるので、スクロールして希望のモジュールを選択してください(エンコーダーを押す)。現在のバージョンでは、この時に数秒操作がないと前の画面に戻ってしまうため、考えてるとすぐに画面が切り替わってしまうので改善を期待したいところです。

モジュールスロットを空にしたい場合は、Defaultを選べばパススルーになります。

モジュールはジャンル別に分かれています。
S-で始まるものが「サウンドモジュール」、U-「ユーティリティ・モジュール」、F-「FX(エフェクト)モジュール」、R-「ルーティング・モジュール」です。

「ユーティリティ・モジュール」にはクロックモジュール、アルペジオ、コードロール、ユークリッド・シーケンサー、ジェネレーティブ・シーケンサー、Mutable Instruments Grids、ノートリピーター、オーバーループ・レコーダー、タイムインターバル・シーケンサー、ステップシーケンス、ジェネレーティブ・シーケンス、リアルタイムシーケンス/レコーダーなどが現時点で用意されており、チェインやマスターに組み込めます。複数を同一ラインに組み込みはできないです。チェインの先頭に音源をコントロールしたいモジュールをラインごとに選択して、マスターに全体のテンポをコントロールするためのクロックモジュールや、ルーティングモジュールを当てはめるとよいと思います。

「サウンドモジュール」はベースとなるシンセサイザーを複数モジュラーとして組み込めますので、サウンドをMIXすることができます。

「ルーティング・モジュール」はマスターやチェインのどこにでも組み込めますので、好みのルーティングをアサインします。

「FX(エフェクト)モジュール」は例えばリバーブ→コーラス→ピッチチェンジのように、ギターのペダルボードのように自由に配置が可能です。

自由にモジュラーを組めますので、いろいろと実験してみてください!

★ Main menu:

・モジュール(1行目):現在選ばれているモジュールが表示されています。
・プリセットの行(2行目):現在選ばれているプリセットが表示されています。
・MIDI Learn(3行目):MIDI LEARN機能の有効/無効
・save : プリセットとMIDI Learnを保存します
・home :organelle の通常メニューに戻ります

★ Preset menu:

・new : 新しいプリセットを作成する(New#1などとなります、orac-rack.jsonファイルで名前を変更することができます)
・update: 現在のプリセットをアップデートして更新します。
その下の欄にプリセットのリストがあるので:ロードするプリセットを選択できます

★ Midi cc learn:

・アクティブ/非アクティブはメニューでエンコーダーボタンを押して行います
・パラメーターを回して設定します。MIDIコントローラを0以上に設定します。
note: Midi cc learnをキャンセルする場合は、MIDIコントローラーをゼロにしてください

*LINE INからの入力信号について、デフォルトでは入力ゲインは0%ですが、各チェーンのルータモジュールでこれを変更してください。
*ルーティングモジュールは任意のスロットに配置することができます。
*クロックモジュールは任意のスロットに置くことができます。

Oracで使用できるモジュールは以下のリンクの通りですが、
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vTLKrgYphakK8n1iLfxryQRmW-TQw60K8kPnY1DJOHKEp3wZtHpyccbZtcg-9mQS_cA9HGiQtskr2CZ/pub?output=pdf
本記事の執筆時点ですでに追加がありますので、これから更に充実したモジュラー・ラインナップになっていくと思われます。

Mutable InstrumentsのBraids、Clouds、Warps、Elements、Ringsを基本にした移植モジュールがある点も見逃せません!

駆け足でOracについて説明しましたが、とにかくOracでORGANELLEは10倍楽しくなります!
とにかくパワフルで、ORGANELLEを「モジュラー・ワークステーション」のように使用できるようになります!
ちょっと興奮気味ですが、またアップデートがあればご紹介したいと思います。

ORGANELLEをまだご購入でない方はOracでありえないほど強くなるORAGANELLEを今スグにご購入ください!
すでにお手持ちの方は今すぐにOracをインストールして、ORAGANELLEのクリエイティビティを拡大してください!

 

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