Fuzzpaghettiは、1968年に発売されたMosrite FuzzRite(Silicon)のクローンです。
Fuzzpaghettiは、ファズフェイスやトーンベンダーとは全く異なるサウンドです。そのBUZZYでWILDなトーンは、サーフミュージックやガレージロックと相性がよく、ワン・アンド・オンリーのファズサウンドとして重宝されています。特にDEPTHノブの動作はトラディショナルなファズコントロールとは異なり、2つのファズサウンドをブレンドするように働きます。反時計回りでは最初のトランジスタのサウンド、時計回りに調整していくと2つめのトランジスタがカスケードされていき、ファットなサウンドと共にゲインも大きくなります。
また、内部にあるトリムポットによってオリジナルの極端なファズトーン~本機だけで聴くことのできるファットサウンドまで調整が可能。反時計回りではオリジナルFuzzRiteペダルが持つノコギリのようなトーンとなり、時計回りに回していくと素晴らしくファットなファズトーンへと変化していきます。オリジナルの貴重なサウンドを保ちながらも、ビルダーRoman Gil氏のモディファイサウンドも楽しめるのはFuzzpaghettiの最大の特徴です!
手作業で配線され、バルセロナでシルクプリントされたこのペダルは、オリジナルのユニットに敬意を表したカスタムメイドのステンレススチール製筐体を採用し、ペダルボードに収まるサイズに仕上げられています。
Fuzzpaghettiのネーミングは、1960年代~1970年代のスパゲッティ・ウエスタン映画で、FuzzRiteが多く使用されたことへのオマージュでもあります。
モズライト(Mosrite)社は、アメリカ合衆国カリフォルニア州のギターメーカー。1963年からベンチャーズとライセンス契約を結び一躍有名になった。その他にもRamonesのジョニー・ラモーンやMC5のフレッド・ソニック・スミスなどの使用も印象的で、今でも多くの熱狂的なファンが存在している。
そんなモズライト社に1965年秋に参加した”Eddie Sanner”氏によって開発されたファズペダルは “FUZZ rite”と名付けられ、最初の250台が製作されました。最初は全く売れず、西海岸のサイケデリック・ロックバンド”The Iron Butterfly”が、1968年の大ヒットチューン”In-A-Gadda-Da-Vida”でFuzzrite”を使用するまで倉庫に眠っていたといいます。AnimalsやVenturesも楽曲でFuzzriteを使用していました。
最初の250台はゲルマニウム・トランジスタを使用していましたが、やはりその温度に対する敏感さから使用が難しいと判断し、その後はシリコン・トランジスタが採用されました
このファズ回路は後にVenturesシグネーチャーののMosriteギターアンプにも搭載されました。
“Eddie Sanner”氏はモズライト社を去った後に、Rosac というブランドに参加し”Nu-Fuzz”というFUZZ riteにトーンコントロールを追加したモデルを開発しました。Nu-Waというファズ+ワウ・ペダルも開発されました。