焦点を調整。あなたをかき乱す全てを無視するため、あなたのそばを通過する事象のため。
再度ピントを合わせる。焦点は常にあなたを中心に、あなたに向かって、あなたのことを思って動く。取り巻く環境を再構築するための作業。空虚さは漂流する。心の起伏に気づいているはずだが、実際は何もできない。私達はなにかに引きずられている。結局、揺れや重力は私達が制御できるものではない。それらは事象の地平線によって、向こうからもたらされるもので、私達は適応するしか無いのだ。有形物からの分離。ある地点から次へ向かう、強力なエネルギー。そして残りは不明なままだ。
Fault V2はOBENならではの視点でサウンドチューニングが施されたオーバードライブ/ディストーション。複雑な操作や機能は一切なく、病みつきになるような魅力的なトーンが詰まっています。
V2アップデートではゲインレンジの拡張、ボイスコントロール、そしてクリッピングオプションの選択が追加されました。多くのシチュエーションに対応できるペダルですが、幽玄な雰囲気のギタリストが俯き気味にギターを掻き鳴らすような、どこかダークで憂いを帯びたバイブスは完全に一貫しています。オルタナ、ポストロック、シューゲイズといったジャンルとは抜群の相性を誇ります。
Fault V2は2段階のゲインを制御できるのが特徴です。
GAIN1はリッチなハーモニクスを持つふくよかなローゲインサウンドから始まり、プリアンプ的なブースト、マイルドなブレイクアップ、クランチトーンまで演出できます。BOOSTスイッチを上ポジションにするとゲインレンジが変化し、ハードなオーバードライブとなります。
フットスイッチでGAIN2を追加することができ、シチュエーションに応じて一気にサウンドをブーストできます。ドライブはディストーションやファズの領域に突入し、感性を刺激するようなアツいフィードバックも混ざり始めます。
Gain1と2は互いに影響しあい、ライトなシグナルブーストからアグレッシヴなディストーションまで様々にサウンドが変化します。それぞれのレベルを変えることで異なるサウンドを生み出し、更に最終段の3バンドEQでシェイピングを追求できます。恐れずに様々な設定を試してみてください。
チャージポンプを用いた昇圧回路。ゲインとクリーンミックス、2つの働きを行う二連ポットでのGAINコントロール。ゲルマニウムダイオードによるクリッピング。これらの特徴から、Fault V2は伝説の歪ユニット、Centaurの影響下にあるモデルと言えます。
GAIN1はオリジナルのCentaurのゲインに相当し、ドライブ回路のゲインと同時にクリーンミックス成分も制御しています。またGAIN2による追加のゲインステージ、ドライブ回路のブースト、より強力で緻密なEQなど、オルタナティブな視点で様々な機能が追加されています。